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荒川クリーンエイドの10年間(1994⇒2003)ご支援・ご協力いただいた皆様、どうもありがとうございました! 今後も引き続き、よろしくお願いします。
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参加者が増えた要因は、いくつか考えられるが、全般に環境に対する社会的な意識化に加えて、小中学校の環境学習の取り組みで参加する学校が増えたことが 挙げられる。小中高校で独自に会場を設定して実施した学校が、昨年の4校から今年は9校に増えた。 また、企業が主催する会場が2003年には5会場に増え、ISO14000s(環境ISO)を取得し、制度的に地球環境に働きかけるボランティア活動に取り組む企業が徐々に増えていること を示していると思われる。 さらに、近年の新しい傾向として、若者達が様々な形で多数参加していることがある。「ユース・ウォーター・ジャパン」という第3回世界水フォーラムを支える青年グループが独自の会場を持って参加したほか、多くの学生がボランティアと自主研究をかねて参加している。02年にはタレントの西田ひかるさんと瀬戸カトリーヌさんを始めとするマナセプロダクションの人たちが下平井会場に参加、その模様がテレビで放映されたが、ゴミ拾いのイメージが変わりつつあることの反映と見ることができる。
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| 順位 | 95 | 96 | 97 | 98 | 99 | 00 | 01 | 02 | 03 | 合計 | |
| 1 | タイヤ | 261 | 147 | 129 | 89 | 72 | 167 | 131 | 79 | 65 | 879 |
| 2 | 自転車 | 84 | 45 | 65 | 33 | 58 | 32 | 30 | 40 | 26 | 329 |
| 3 | 家電4種 | 38 | 42 | 26 | 20 | 10 | 13 | 30 | 16 | 18 | 175 |
| 4 | バイク | 85 | 47 | 33 | 15 | 21 | 17 | 5 | 5 | 11 | 154 |
| 5 | 布団・毛布 | 51 | 16 | 10 | 38 | 28 | 4 | 10 | 6 | 22 | 134 |
| 6 | 家具 | 32 | 15 | 31 | 11 | 25 | 5 | 15 | 6 | 13 | 121 |
荒川本流の水質は、一頃よりはきれいになったとはいえ、いまだ薄茶色に濁り、COD(化学的酸素要求量)は8mg/l前後のレベルにとどまり、基本的には、水の浄化は足踏み状態であるということができる。とはいえ、荒川には様々な魚が戻り、ハゼやスズキ、テナガエビなど、釣り上げて食べることが出来る程に水質は改善しており、人々が川に親しみ、そこで捕れた魚を食することを通じて、川をもっときれいにしたいという願望につながっている。
荒川クリーンエイド・フォーラムでは、当初からゴミの調査回収とあわせて、水質調査を実施してきた。【経年変化(1)】は、荒川本流の各会場の調査結果の平均値を出したものであるが、02年はCODおよび窒素化合物の値が大きくなっている。それを除けば、若干ずつではあるが、水質は改善に向っている。特に、調査する人が臭いと感じた割合と、CODの数値がおおむね符合していることは注目に値する。02年については、秋の雨量が多かったことが原因と考えられる。荒川下流部に流れ込む都市下水は合流式のために、降雨量が一定水準を越えて下水処理場の処理能力を上回ると、し尿を含む下水が未処理のまま放流されるしくみになっており、荒川本流の水のCODやアンモニアを一気に上昇させる構造となっている。
1997年から、荒川の上・中流域とその支流で活動する「荒川流域ネットワーク」および「新河岸川水系連絡会」と連携して、身近な川の一斉調査を行なっている。市民が、上流・中流・下流およびその支流において、一斉に調査することによって、川に対する流域住民の関心を高める役割を果たしている。
荒川の水をきれいにするためには、流域全体で問題を明らかにし、その一つひとつを解決して行くことが必要である。下流部において水を浄化するためには、広大な干潟やヨシ原が必要である。荒川下流河川事務所は船堀橋上流右岸に木工沈床をおいて自然護岸を造成しているが、こうした積み重ねを含めて広大な干潟とヨシ原を復元し、自然の浄化力を高めて行くことが求められている。
荒川クリーンエイド・フォーラムでは、干潟とヨシ原のゴミを除去することで、自然の浄化力を助けることが出来ること、および、食べ残しの油類や醤油などを下水に流さず、食器は ボロ布などで拭きとってから洗うなど、流域住民に日常的な川に対するいたわりの心を呼びかけていきたい。
生き物の世界では、川の「よごれ」も適度の量ならば流れる川の中で自然に分解され、それを栄養分として植物プランクトンが殖え、それを動物プランクトンが食べ、さらにそれを小魚、より大きな魚、サギ、タカと次々と捕食され、そのようにまわってめぐることによって水も浄化される。このように、生きものも物も、まわってめぐる社会を回復することが、ゴミ問題と自然回復の本質的な解決となると考えられる。
河川に散乱するゴミは、単に景観を損なうだけではなく、貴重な自然に打撃を与え、例えば絶滅危惧種ヒヌマイトトンボの急激な減少に見られるごとく、取り返しのつかないほどに破壊してしまうこともあることが、この活動から見えてきた。
荒川の自然をよみがえらせ、それを守っていくためには、「荒川をふるさとの川と呼べるような川にしよう」という目標を設定して、荒川の自然回復や施設の整備などを進めていくべきことを提案したい。いま、国土交通省河川局は、川本来の機能を回復させる自然再生の方向を打ち出しているが、どのような川に再生するのか、市民の側から要求を出して行くことが重要である。その際のキーワードは、「子どもたちにとって、ふるさとの川と呼べるような川にする」つまり、「荒川をふるさとの川に!」ではないだろうか。
総武線下流部右岸に作られた「下平井水辺の楽校(がっこう)」では近くの小学生とその親たちが、多い時には50人ほど参加して、シジミ採りやEボート・ゴムボート、投網などで遊んでいる。今後さらに、干潟を囲う形で大きな池を作ることになり、それが実現すれば、この一帯は文字通り『水辺の楽校』として、子ども達の楽しい遊び場になるだろう。足立区の本木ワンドには、近くの寺地小、本木小、本木東小が授業の一環で自然観察などに訪れ、カニを取ったり、ゴムボートに乗ったり、子ども達の楽しい遊び場になっている。
ワンドや自然の水辺造成の効果は、予想以上のものである。荒川沿いの各地の水辺に、周辺の小中学校や子供会、自治会などの協力を得て「水辺の楽校」のような遊び場を作ることは、今後ますます本格的に取り組むべき課題である。
荒川クリーンエイドでは、荒川の河川敷でのゴミ拾いをすることによって、その参加者に荒川のゴミの状況や水の汚れの状況を知ってもらうと同時に、荒川にはまだ沢山の自然が残っており、みんなで守っていけば、さらに豊かに自然を蘇らせることができる、という実感を持ってもらうことを促している。それをさらに一歩進めて、荒川の自然環境の実態や歴史、上流や中流との関係などについて学習することによって、身の周り地域を見直し、愛着を持ってもらい、環境保全の活動をさらに充実してもらえることが期待できる。
2002年度から公立小中学校において「総合的な学習の時間」が導入され、川の自然やゴミについて学習カリキュラムに取り入れる学校が増えており、全校または学年で荒川クリーンエイドに取り組む学校が増えている。次代を担う子供たちが、河川の環境から視野を広げて、地球の環境を考え行動するようになることは、荒川クリーンエイドが優れた環境教育の場の一つとなっていることの証でもある。
このように、川に対する関心の高まりと、小中学校における総合的な学習の時間の開始もあって、主に川を対象とした環境学習等の講師依頼が急増しており、限られた人数では対応しきれない状況にある。そこで、もっと多くの人たちに講師としての「川の案内人」になってもらう必要がでてきているが、環境学習で荒川を案内する大人が、それぞれ勝手バラバラなことを言っていては、子ども達は混乱してしまう。荒川のあるべき自然について最低限の認識の一致と約束事のようなものが必要であり、また、川は危険も伴うだけに安全面の管理も必要である。そこで、荒川クリーンエイド・フォーラムでは、2002年に川に学ぶ体験活動協議会(RAC)の支援を受けて、初級の講師養成講座を開講した。50人余の応募があり、ホームページ等で修了者一覧を掲載している。さらに、2003年6月に、中級講座を、荒川支流の都幾川・嵐山において、荒川流域ネットワークと共同で実施した。29人が受講し、初級修了者のうち22人が中級課程を修了した。今後、地域における環境学習の講師として活躍が期待される。
荒川クリーンエイドを始めて、まず考えたことは、荒川の下流部はゴミがたくさんあって水も汚いが、上流や中流ではどうなっているだろうということであった。そこで毎年9月に「大滝村セミナー」と称して、源流部の大滝村に行って原生林の散策や杉の間伐体験などを含めて大滝村の人々との交流を行ない、上流についての見聞を広めてきた。参加した子ども達は冷たくきれいな水がそのまますくって飲めることに感動していた。一方、地元の人との交流を通じて、源流の山林が大変な状況になっていることが分かった。
さらに、2000年からは、中流域で活動している荒川流域ネットワークと共同で、大滝村や荒川の源流域において「荒川流域水環境シンポジウム」を開催し、流域市民の連携の方途を探ってきた。大滝村セミナーと水環境シンポジウムの中で明らかになってきたことは、
輸入材に押されて国産の木材がほとんど使われず、スギやヒノキの林が手入れされずに放置されている状態をどう変えていくのか検討する。大胆な間伐によって広葉樹と針葉樹の混交林とすることで、山を守り、併せて間伐材・国産材の利用ルートを確立する。
原生林のエコツーリングや間伐作業体験・ボランティア活動などを通じて森林の大切さに対する理解を広め、森林の保全に対する社会的認知を確立する。
源流の森を守るために、地方交付税のような「森林交付金」や水道料金に付加する「水源税」あるいは源流部の自治体と下流部の自治体で結ぶ「森林整備協定」などで資金を作り、山林作業で生計が成り立つ状況を作る。
など、源流の自然を守りながら山に暮らす人々の生計が成り立つような施策を考え、実現する必要がある、ということであった。そのために、荒川流域の都市住民は何が出来るか、また、山村の人々が元気に暮らせる方法は何か、など、討論が続けられている。上流・下流を問わず、荒川をどのようにしたいか、流域で生活する人々の意見・要望を聞くことが大切であると実感している。
秋の一斉清掃への参加を呼びかけるポスターを作成して、主に、荒川沿川の市・区役所掲示板および町内会等の掲示板等に掲示していただくとともに、荒川の堤防や河川敷などにも許可を得て掲示し、荒川を訪れる人たちに呼びかけを行なってきた。また、リーフレット(A4版三つ折り)を(2003年度は25000枚)作成して、情報誌『ARA』に同封・発送するとともに、これまで何らかの形で参加していただいた人に直接郵送し、さらに各自治体や学校、参加団体等を通じて広く配布している。
また、毎年「荒川クリーンエイド活動報告集」を作成し、参加団体、自治体・図書館、環境学習施設、関係業界・企業、マスコミ関係等に配布している。これは各会場のキャプテンから提出されたデータを集計・分析し、その結果と評価を記載するとともに、参加者の意見や各地の取り組みなども加えて編集するもので、2002年は1500部作成した。また、参加した子どもたちの感想や絵などを集めた「子ども報告集」は、環境教材としても使えるように編集・作成(2002年は4000部)して、参加した子どもの団体や関係する小中学校等を通じて配布している。
また、荒川クリーンエイド・ニュースは年5回発行し、会員と関係者、およびマスコミ等に配布し、重要な情報伝達手段となっている。
インターネットでの情報提供(ホームページ)の充実によって、年間アクセス数は、約10万件を超え、クリーンエイドに関する実施・参加方法等に関する問い合わせ、さらには、企業協賛の申し出も増えている。また、Eメールニュースの送信も試行的に開始し、2004年度から本格的に実施する予定である。
さらにまた、今年12月、国内有数の環境イベントである「エコプロダクツ2003」に初めて出展し、多くの団体・企業等に対し、これまでの成果や取り組みの意義について発信することができた。
川や海のゴミを調査しながら拾う活動は、アメリカの環境団体の呼びかけで1990年から始まり、日本では、クリーンアップ全国事務局が呼びかけで主に海岸の漂着ゴミの調査を中心に実施されてきた。現在も、全国各地で行われており、海岸に限らず、川や湖沼、あるいは離島などに活動の輪が広がっている。荒川クリーンエイドは、クリーンアップ全国事務局と調査項目等について連絡を取りながらも、主に、荒川流域を中心に子どもたちもできるように配慮して独自の調査カードを作り、実施してきた。全国的に見ると、各地でも同じような運動が広まっており、今後全国的な連携を呼びかけて実施する可能性が考えられる。
荒川クリーンエイドは、皆様のご理解とご協力に支えられて、10年の節目を迎えることができました。ご支援・ご協力いただいた皆様に深く感謝申し上げるとともに、来年度以降も引き続きご支援御協力を賜りますよう、心からお願い申し上げます。
| 概況・歩み | 参加者・参加団体 | 散乱ゴミ | 粗大ゴミ | 水質調査 |
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