参加団体・グループからのメッセージ
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荒川クリーンエイド10年目に寄せて
〜参加団体・グループからのメッセージ

 ご支援・ご協力いただいた皆様、どうもありがとうございました! 今後も引き続き、よろしくお願いします。

  1. NTT東日本埼玉グループ

  2. いたばし野鳥観察クラブ(栗林菊夫)

  3. ガールスカウト埼玉第59団(谷田部嘉代)

  4. 川口市建設部建設管理課

  5. かわぐちッ子荒川クラブ(堺 かなえ)

  6. 黒目川流域川づくり懇談会(菅谷輝美)

  7. 北区建設部河川公園課

  8. せせらぎグループ(三井元子)

  9. 足立区土木部公園緑地課(山野安軌)

  10. 彩の国ふれあいの森友の会(永越信樹)

概況・歩み 参加者・参加団体 散乱ゴミ 粗大ゴミ 水質調査

 

↓各写真(サムネイル)はクリックすると拡大表示されます。


1.「企業も社会の一員」

NTT東日本埼玉グループ

 荒川クリーンエイドが今年で活動10周年をお迎えとのこと、これもみな、事務局の皆様のご努力とご指導のたまものと拝察申し上げます。

 さて、私たちNTT東日本埼玉グループでは、「企業も社会の一員である」というスローガンのもと、「良き企業市民」を目指し社会貢献活動に取り組んでいます。地域と一体となって社会貢献活動に積極的に参加し、ともに感動、成長しながらより良い未来を創造する、こうした活動の継続によって「良き企業市民」としての役割が果たせると考え活動展開しています。

 そうした中、2003年も昨年に引き続き「NTT東日本埼玉グループ環境クリーン作戦」ということで荒川クリーンエイドに参加させていただき、さいたま市の秋ヶ瀬公園付近の清掃活動を実施しました。

 平成8年から毎年実施している本クリーン作戦も、早いもので今年8年目を迎えました。社員やその家族、OBやOGなど200名近い方々の協力により、毎年集まって清掃活動に汗を流すというこの活動の意義は、はかりしれないと思います。参加者の中には、このクリーン作戦を単なる清掃活動ではなく、自然を肌で感じ満喫したり、久しぶりに会う仲間との語らいの場にしたり、一年の中で欠かすことのできない行事として楽しみにしている人も少なくはありません。清掃活動後の参加者のすがすがしく、晴ればれとした顔を見るにつけ、キレイになっていくのは河川敷や土手、公園だけではない。人の心や気持ちまでもピカピカにしてくれるんだといつも実感させられます。

 環境ISO取得を掲げている今年度は、昨年にもまして環境問題に真剣に取り組んでいます。

 「継続は力なり」といわれますが、定着しつつあるこの活動を今後も実施し、地域とのつながりを深めていきたいと考えています。


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2.ゴミを拾うことの楽しさを学んだ10年

いたばし野鳥クラブ  栗林菊夫

 荒川の河川敷でゴミ拾いを始めたのが何年前かはっきり覚えていませんが、10年は過ぎていると思います。いたばし野鳥クラブの野鳥観察会で浮間公園から笹目橋まで歩くと、河川敷にあるゴミが私たちの目に入り、気になっていました。河川敷は私たちが楽しむ場所ですので、生き物たちが生活しやすい環境に少しでもなればうれしいし、またきれいな河川敷で野鳥も見たいとの思いもあってゴミ拾いを行うことにしました。やるには楽しくということで、ゴミ拾いの終わったあとにバーベキューを組み入れました。いたばし野鳥クラブでは、少し前から、川越市で活動する「雑木林に親しむ会」事務局の過(すぐる)さんに板橋区で知り合ったことから、冬に雑木林の落ち葉掃きの行事を続けていましたので、この種の行事に無理なく入れたと思います。

 ゴミ拾いの当日は、都営三田線高島平駅と埼京線浮間舟渡駅の2ヶ所に集まり、両方の中間点になる船渡斎場前の河川敷まで、ゴミを拾いながら来てもらうことにしました。集めたゴミの処理は、工事事務所だったか区役所だったか忘れましたが、途中の数ヶ所に置いたものを後で処理してもらう手はずにしました。第1回の時は、どのくらいの会員が集るか心配でしたが、お昼のバーベキューの時には30名を越えていました。集めたゴミを前に参加者から、流れに落ちているバイクや細かいプラスティックに悩まされたことなどが次々と述べられ、いまさらながらゴミのひどさに皆大いに憤慨しました。気持ちを切り替えて、手洗いなどを済ませた後、バーベキューにとりかかりました。持参したワインやビールを飲みながらゆったりした午後を過ごしたことが思い出されます。翌年、当時の荒川下流工事事務所がゴミ袋を支給してくれることがわかり、事前にもらいに行くようになりました。まだ真っ黒なゴミ袋でしたが...

 このバーベキューが効を奏したか、ゴミ拾いがクラブの定例行事となりました。バーベキューで秋刀魚やイカを焼く豪華な年もありましたが、今ではトン汁が定番となっています。トン汁といえば、天候が悪くて参加者が少なくなり、結局数人で持ち帰ることになり、毎日トン汁を飲み続ける羽目になったこともありました。近年の楽しみは、全逓板橋支部の方々が、ハゼのてんぷらを毎回作ってくださることです。

 また、湘南海岸の大磯照ヶ崎にアオバト(波の洗う岩礁に4月〜10月頃まで海水を飲みに群れでやってくる)の観察に出かけた時にも、観察後に海岸のゴミ拾いをしたことがあります。この時は、クリーンアップ全国事務局の小島あずささん(2003年12月にクリーンエイド・フォーラム10周年記念で講演された)に連絡をとりましたところ、神奈川美化財団(?)からゴミ袋などの提供や集めたゴミの処理の手配などをしていただきました。これをきっかけに、東京都の助成金を利用して、全国事務局から出始めたばかりの炭化カルシウム入りの袋を入手して、ゴミ拾いに利用することを3年ほど続けました。

 荒川クリーンエイドの一斉ゴミ拾いに参加するようになったのは、板橋区内の自然保護団体が連合する話が出たときだったと思います。数年して、区立エコポリスセンターの子ども環境教室が、独立して行事を企画するようになったのはうれしいことです。

 一斉ゴミ拾いには、区役所のみどりと公園課の職員のみなさんが参加してくださっていますが、お仕事ということもあってか、ゴミ拾いが終わると早々に帰られてしまうのが残念です。トン汁だけでもゆっくり飲んでいってくだされば、『環境の板橋』について少しお話ができるかなと思ったりしています。今後の取り組みでは、まだ区内の学校関係からの参加が少ない状況ですので、少し働きかけが必要ではないかと思っています。河川敷ではゴミ拾いだけでなく、様々な自然の楽しみがあるのですから。


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3.荒川が教えてくれたこと

ガールスカウト埼玉県第59団  谷田部嘉代

 「拾ってもひろってもゴミ減らないね。」

 毎年クリーンエイドに参加している子ども達からこんな言葉がもれました。ゴミ拾いが終了して積みあげられたゴミ袋を見るたびに、ため息が出ます。ゴミのワースト1である、タバコの吸殻を拾いあげると、ふと、吸っていたであろう主を想像します。疲れの合間に一服したのだろうな…。気分転換になったでしょう。しかし、後に残されたのはリフレッシユとは無縁の小さく、もみくちゃにされたゴミ。作業を終えた子ども達にかけてあげられる言葉は、「お疲れ様ね、みんなはこれからも、ゴミを捨てないように、そしてゴミを出さない工夫をしていこうね。」

 ガールスカウトでは、野外活動の一環として毎年キャンプを行っています。過去、荒川の源流である大滝村にキャンプに出かけました。子どもも大人も荒川の透明さにただただ驚くばかりでした。皆はだしになり、いっせいに冷たい川に入りました。ちいさな両手いっぱいに清らかな水をすくい、口にふくませる子、お互いに水をかけあう子、水をかぶってもへっちゃらな子。川口を流れる荒川ではまず目にかかることのできない光景、と共に大変貴重な経験をさせていただきました。目をつぶると今でも楽しい思い出がよみがえってきます。

 大滝村キャンプから三カ月後、大滝っ子30人が川口にやってきて、荒川下流の水の汚さと、荒川の河川敷に運動場や、校庭があるのには、驚いていました。私たち川口っ子は、同時に大滝村の豊かな自然、川の美しさに感動しました。

 皆の心の中には、大滝村の源流を自然のままに大切にしなくてはいけない、澄んだ川の中で元気に泳いでいた魚たちを思い出し、川を汚してはいけないと思ったことでしよう。

 水の大切さや人と自然とのつながり・豊かさ。多くを荒川から学んだ子ども達が、大きく伸びることを期待しています。下流に住む子ども達が上流でキャンプをし、生きるために必要な水について再確認し、「ゴミを拾う」労力よりも、「ゴミを捨てない」努力の大切さを持ち続けてほしい、と思いました。


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4.荒川クリーンエイド2003に参加して

川口市建設部建設管理課

 子供の頃、昭和30年代ではあるが川は我々の身近な遊び場でありました。魚釣り、ザリガニ取り、裸足で泥んこになって遊んだ頃を思い出します。

 40年代に入ると高度経済成長期を迎え、我々の生活は飛躍的に豊かになりましたが、一方ではイタイイタイ病あるいは光化学スモッグに代表される公害が相次ぎ、川も汚い、臭い、危険といった3Kのイメージが広がりつつ、いつしか川を遠ざけるようになってしまいました。

 こういった公害は全国各地で広がると同時に、環境間題は瞬く間にクローズアップされるようになりました。荒川クリーンエイド・フォーラムの発足もこのような危機感が背景にあったのではないかと推察いたします。

 川口市にとって荒川は、川口という名称が旧入間川(現在の荒川)の河口に臨んでいたということに由来するといわれており大変かかわりの深い川であります。荒川には広大な水面、ヨシ原などの水生植物や草地等が広がり、魚、昆虫、鳥など多くの野生生物が生息する場で、本市にとって唯一最大の自然空間であり、荒川の河川敷は、市民にとってやすらぎを与えてくれるアメニティ空間であり、また、公園、グランド等として利用できる場としての貴重な空間となっております。

 こうしたなかで、荒川クリーンエイドの活動は荒川だけの支援だけでなく川口市の支援にもなっております。

 今年の活動は、11月2日、爽やかな秋晴れのコスモスの咲き乱れる河川敷に、ボランティア、ボーイスカウト、中学生など大勢の方々に参加していただきました。主な活動は、ゴミ拾い、水質検査でしたが、ゴミのほうは意外と少なく4tトラックに3分の2ぐらいだったでしょうか。ゴミのほうは年々減少しているように感じられましたが、思うにこれは、フォーラムの地道な活動の成果とその趣旨が市民に浸透してきた表われでないかと思っております。まさに「継続は力なり」であります。

 当日は、川口市制70周年記念行事であります「荒川ふれあい祭り」も同時開催され、引き続きこちらの行事にも参加され、「荒川を知って、守って、楽しんで」のスローガンのもと荒川と楽しい一日を過ごしました。

 最後に、荒川クリーンエイドの10周年にあたってスタッフの皆様に敬意を表すとともに、この会のますますのご活躍を御祈念申し上げます。


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5.かわぐちッ子荒川クラブと荒川クリーンエイド

かわぐちッ子荒川クラブ  堺 かなえ

 芝川が荒川に流れこむ芝川水門、その上流にある河川敷は川口市の荒川市民会議「川口ARAKAWAフォーラム」での検討案から、2002年3月に池(「原っぱ池」と命名)が掘られ、池を中心として「河原町(かわらまち)原っぱ」と呼ばれるようになりました。池が掘られる1年前(2000年)から始まったのが「かわぐちッ子荒川クラブ」の活動です。街中で見かけなくなった広々とした原っぱ、大きな空、野草や干潟に潜むカニ、池のまわりを飛び交うトンボなどの生きものたち、そして、荒川の流れと気持ちのいい川風…こうした荒川のさまざまな魅力をたくさん発見し、いっぱい感じてもらおうと、「かわぐちッ子、荒川に集合!」という年間シリーズで行っています。池が出来てからは、池周辺の管理作業も含めて、毎月第4土曜日(8月と12月を除く)に活動しています。川口の子ども達は、この活動以前から、(財)埼玉県生態系保護協会 川口・鳩ヶ谷支部の活動の一つとして、続いて、見沼田んぼを活動の拠点とする「こども自然クラブ」として、荒川を通じて自然環境についても考えてもらいたいと荒川クリーンエイドに参加するようになりました。春には荒川の支流の芝川の水質調査も行っています。

 現在のかわぐちッ子荒川クラブの活動としては、春と秋のクリーンエイドが年間のシリーズに組み込まれて行われていますが、その時々のテーマで行われる毎回の活動でも、最初の20分間くらいはまずゴミ拾いをします。この場所を訪れた人たちに荒川のもう一つの側面を知ってもらうことと、この場所で楽しい時間を過ごさせてもらう荒川に感謝の気持ちをこめて行っています。原っぱで試合をしていた少年野球チームに声をかけて、参加してもらったこともありました。

 河原町原っぱ前の荒川の水際は干潮時には干潟が広がります。カニや砂の中にはゴカイが見られ、子ども達にも人気の場所ですが、ヨシや護岸にゴミが流れ着いて、いつも一番ゴミのある所でもあります。ゴミはどこかで捨てられたもの、まちから流れてくるものだと思いますが、そこで拾うゴミの多くは、いつも身の回りにあるものばかり。捨てないことはもちろんですが、それ以前にいかに自分たちはゴミをたくさん生み出す生活をしているかということをつくづく感じます。

 大都市を流れる荒川が教えてくれるもう一つのこと。荒川クリーンエイドはこうしたことを流域に暮らす多くの市民が共有し、取り組んでいく活動だと思います。河原町原っぱに集まる子ども達と、これからも荒川を楽しみながらともに考え、活動していきたいと思います。初めて荒川を訪れた子ども達がゴミの多さではなくて、生きものの多さに目を見張る日が来ることを願って。


 

6.荒川クリーンエイド10年を思う

黒目川流域川づくり懇談会 代表世話人  菅谷輝美

 私たちの活動は、「荒川の本流」ではなく、荒川に注ぎ込む武蔵野台地の新河岸川流域の数々の支流で仲間達と活動しています。その中でも東京都東久留米市を源流として埼玉県・新座市、朝霞市へ流れ、新河岸川を経て荒川に注ぎ込む黒目川で、第1回から荒川クリーンエイドに参加しています。当初は上流部では、何で「荒川」なのかと子供の参加者から質問がありました。私たちの川は荒川に流れ東京湾に注ぎ込んでいる川の側で生活していて、私たちの地域のゴミが下流の荒川の散乱ゴミとなり、東京湾の汚染の原因になっているかも知れないから「みんなで一緒に行動し、一緒に考えよう」と始まりました。それまでに、夏「川をきれいにし・川であそぼう」のイベントをしていました。イベントの中で「アユ」が多数確認できたり、2003年はモクズガニやウキゴリなど東京湾との繋がりがはっきりしてきました。小さな流れのゴミが集まると大きな川のゴミになることも毎年の「子ども報告書」が子供達への説明にも役に立ちました。

 また、クリーンエイドの10年の間に社会生活にも変化が見られました。今回の調査シートのゴミの分別調査に容器包装マークの項目が加わりました。せっかく、リサイクル可能な容器になっていても、ゴミになってしまう。資源ゴミは川に流れ込むと再利用するのは非常に難しく、多くの手間がかかります。「ゴミを捨てさせない」運動や、レジ袋の使用の切り替え・タバコのぽい捨て防止条例の制定等、年次報告書の公開普及は10年間の社会活動の成果の表れと思います。

 2003年は10回という一つの節目を無事終了し、春と秋で一万人以上が参加しまして、荒川クリーンエイドは荒川下流域では定着しつつあります。近年は春と秋の大規模なクリーンエイドのほか、晩夏の荒川源流・大滝村との交流も軌道にのり、源流から東京湾までの市民ネットワークと行政・企業との連携も進んでいます。そのほか、6月の「身近な川の一斉調査(水質調査)」や「リバーレンジャー講座」等様々な展開をしています。

 さらに20年目に向けて、「荒川」をモデルにした川のクリーンエイドの全国展開に期待します。もっと善いことは河川に散乱ゴミの無い時代になることですが、それまで活動の継続に今後も協力していきたいと思います。


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7.荒川は区民の憩いの場

北区建設部河川公園課  川崎秀二

 北区において、荒川クリーンエイドは、行政と地元の町・自治会、青少年地区委員会、老人会、小学校、ボランティア団体等が一体になって進めてきました。荒川クリーンエイドは、2003年で10年を数えますが、10年前の発足当初には、北区においてもこの運動が必然性をもつ社会背景がありました。

 北区においては、1990年代当初は、荒川の河川敷の整備も相当程度に進み、沿川の住民が、荒川の自然環境に親しむ機会が従来にも増して多くなりました。戦後の復興期には、北区においても荒川の沿川に多くの工場が立地し、水質の汚染や、環境の破壊がすすみ、住民が心地よく過ごすことのできる環境ではなくなりました。しかし、その後の河川環境の整備、改善によって、水質の汚濁も緩和され、荒川は、動植物の豊かな旧来の自然環境を回復しました。北区では、1991年に「北区リバーフロント活性化構想」を策定し、殊に岩淵水門周辺では、スポーツイベントエリア、ネイチャーエリア、プレイエリア、文化エリアが、次々に整備されています。これにより、より多くの機会に、人々が荒川に集まるようになりました。こうして、北区の荒川クリーンエイドは、荒川の河川環境の改善が進捗するに従ってその必然性を増してきました。近年は特に、北区の行政施策の一環に地域住民の方々が協力するのではなく、北区の主催から独立してクリーンエイドに取り組んで頂く団体が次々に生まれています。

 2003年10周年の節目に、花川区長が先頭になって、文字通り「花」(緑)と「川」(水)のクリーンエイドが過去最大の参加団体、参加人員で実現できたことを、何よりの成果と誇りとして、先人の労苦に学び、参加者の方々に感謝しつつ、今後の発展につなげて行きたいと思います。


 

8.荒川クリーンエイドの思い出

せせらぎグループ  三井元子

 94年、荒川クリーンエイドが始まった。92年から活動を開始していた「足立環境ネットちえのわ」で取り組むこととなり、種あてゲームや槍投げゲームを交え、初めての荒川一斉清掃《写真上》と水質調査《写真中》を行った。みんな楽しみながら荒川と触れ合う機会をもてて新鮮だった。

 また96年には、クリーンエイドの研修で大滝村まで行き、林業の方たちとの交流に参加した。「ブナのような広葉樹が保水力があって、山や川にいいことは十分にわかっている。けれども、集成材にしかならないから安い。だから我々は生活のためにどうしても針葉樹を植えちゃうんだ」という切実な声が今も脳裏に残っている。

 足立区あらかわ市民会議で五反野ワンドを清掃した年は、市民、行政マン、赤羽ゴルフ場の委員たちがみんなでワンドに流れ込んだ大量のゴミを始末した。トラック6台分くらいのゴミを処分し、「ほんとにさっぱりした。」それ以来やっぱりココは気になるポイントとなっている。

 2001年からは、足立区あらかわ市民会議の提案で完成した本木ワンド《写真下》で、毎年クリーンエイドを行なっている。ワンドの前面の草地を区が実験的に占有し、市民団体「本木ワンド自然の会」で管理することになった。会員の協力でバックフォーでひょうたん型の池を掘った後、みんなでスコップを持って整地し、荒川で拾った草花の種を粘土団子に込めて蒔いた。明らかに園芸種とわかるものは除いた。しかしそこに外来種の野草の種が一種類混じっていたということで、国に向けて、まるで悪意で外来種をたくさん蒔いた団体のような批判をされて悲しかった。しかし、その後批判をされた野村さんも会員になってくださり、現地で勉強会もしていただいた。ワンドで見る野村さんはとっても優しい、自然の博士だ。こどもたちも葦笛を作ってもらってはしゃいでいた。

 このように荒川クリーンエイドは、荒川への思い出をたくさん作ってくれる良い機会であるし、活動している団体や学校とのネットワーク作りにも役立っている。更なる発展を望みたい。


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9.荒川クリーンエイドと足立区の取組み

足立区土木部公園緑地課  山野安軌

 荒川は足立区のシンボル的存在です。足立区民にふるさとの風景として思い起こすものはなに?と聞くと、「荒川」と答える人も多いのではないでしょうか。荒川は足立の風物詩花火大会が開催されるほか、レクリエーションの場、自然環境の保全、防災機能とさまざまな恩恵を与えてくれます。まさに足立区民の宝といったところです。

 さて足立区では区民の皆さんに、荒川にじかに触れ、親しんでいただこうと1988年から「CGG作戦」に取り組んでいます。作戦といっても河川敷の大掃除のことで、現在の「クリーンあら川」の先駆けといったところです。合言葉CGGのCはクリーン「きれいに」、Gはグリーン「河川敷の緑」、最後のGはグリーティング「あいさつ・コミュニケーション」です。区広報誌は当時の様子を次のように記しています。「作戦は午前10時から11時30分までの1時間半。上がる風船を合図に開始され、参加区民380人の手により、あっと言う間に、なんと2tトラック25台分のゴミが集まりました。」 今から考えるとその規模の大きさに驚くばかりです。この後、CGG作戦は荒川クリーンエイドの一環「クリーンあら川」として実施されるようになり、2003年の活動で16年目を迎えました。

 近年、区の「クリーンあら川」は縮小傾向にあります。それでも数百人の方が集まるとなると、交通の便から開催できる場所が限られてしまい、別の団体と会場が重なるという状態が続いています。また参加者の安全を考慮した結果、本当にゴミが多い川岸を会場から外さざるを得ないという問題にもぶつかっています。

 しかし最近心強く感じるのが地域の方や地元企業の活躍です。区内の河川敷の数ヶ所で地元企業、学校や地域の方々が「クリーンあら川」を実施しています。この中には区主催の「クリーンあら川」に参加していたけれど、独自にクリーンエイド・フォーラムに登録し、清掃をしている団体もあります。見方を変えれば区の事業は縮小したけれど、その分を地域の方々や地元企業の皆さんが補っているとも言えます。

 今後、私達自身はこれまでのやり方にとらわれず、いろいろな方法にチャレンジしていく必要性を感じています。また区の「クリーンあら川」に参加いただいている方々が、今までの枠から飛び出し、自らが主体となって活動していただくことも応援していきたいと考えております。将来このような方々が増え、現在は飛び地でしかない会場が次々とつながり、区内の河川敷が一つにつながったら、素晴らしいことではないでしょうか。


 

10.森の声が聞ける大滝村

彩の国ふれあいの森友の会  永越信樹

 クリーンエイドの皆さん、こんにちは。彩の国ふれあいの森友の会の永越です。この度は活動開始10周年を迎えられ、おめでとうございます。わたしは、皆さんが2回目に中津川に来られたとき以来、皆さんが大滝に来られるときにはご一緒させていただいています。皆さんの中には、山奥の大滝村に来られてトレッキングや林内の作業を経験された方も、もうずいぶん多いと思います。森に入ったとき、どんなことを感じられたでしょうか。森の中で何をご覧になりましたか?沢の水に手を浸したらどうでしたか?木を伐り倒して、それを担いで出したとき何を感じましたか?

 私たち友の会は、ふれあいの森でさまざまな感動を体験した人たちが集まってできたものです。そしてその感動を他の人にも感じてもらいたいと思って、初めて森に来られた方が安心していろんな体験ができるように、何度も来られている方も来るたびに新鮮な体験を味わえるように、トレッキングを主催したり、ガイドなどの活動をしています。

 そのフィールドとしている中津川の特徴は、驚くほど豊かな自然が、それも首都圏に隣接する距離に存在しているということもそうなのですが、もう一つ大事なことがあります。それは中津川の他たくさんの荒川の支流に沿って、中津川のような山里が古くから存在してきたということです。森と人が、長い間、隣り合って住み続けているということは、実は大変重要なことなのです。これは自然の生態系と人間の文化が調和し、「共生」の関係が保たれ続けてきたことを証明しているのです。その意味では、中津川に限らず大滝村は、村全体が自然博物館であり、同時に共生の文化の博物館でもあるのです。この博物館では、博物館を構成しているものは全て生きて呼吸しており、ガラスケース越しにではなく、じかに森や山里の方から皆さんに語りかけています。その声とは、皆さんが森に入ったときの感覚であり、山里で見たもの・感じたこと、木を伐るときの手応えや、肩に感じる木の重みなのです。皆さんが、五感・六感を研ぎ澄ましてその声を聞くことさえできるようになれば、一見静かで穏やかに見える森や山里が、本当はいろんなことを、荒々しいほどに皆さんに訴えていることに気づくでしょう。

 私たち人間は、自然が大切であることに気づきましたが、いかに文明が発達しようとも自然に頼らなくては生きていけないことも事実です。森や山里は、どうすればこれからもよい関係を保っていくことができるかという問いを、私たち全体に投げかけ続けています。皆さんが森や山里に来て、その声を聞きたいというとき、そんなときには私たち森の案内人がみなさんのお手伝いをさせていただきます。

 
  1. NTT東日本埼玉グループ

  2. いたばし野鳥観察クラブ(栗林菊夫)

  3. ガールスカウト埼玉第59団(谷田部嘉代)

  4. 川口市建設部建設管理課

  5. かわぐちッ子荒川クラブ(堺 かなえ)

  6. 黒目川流域川づくり懇談会(菅谷輝美)

  7. 北区建設部河川公園課

  8. せせらぎグループ(三井元子)

  9. 足立区土木部公園緑地課(山野安軌)

  10. 彩の国ふれあいの森友の会(永越信樹)


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