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生物多様性の保全

水辺のゴミ拾いを通じた自然の回復に加え、外来種の除草による日本古来の植生の回復、絶滅危惧種の復活を目指した保全活動など、流域市民・企業の皆さんと協働しながら、荒川の生物多様性の保全に取り組んでいます。

 

外来種の除草やヨシ刈り等によって、多様な種を戻し、都市河川を訪れる人々に荒川の自然地を体感していただきます。
荒川ではほとんど確認されなくなり、環境省のレッドリストでも絶滅危惧Ⅰ類に指定されるヒヌマイトトンボの保全・復活を目指して活動しています。
1.里川創造プロジェクト 2.絶滅危惧種の復活プロジェクト

 

荒川河口に生息するトビハゼの泥干潟を漂着・堆積する河川ごみから保全します。
3.泥干潟復活プロジェクト

 

■どうして外来植物を除去するの?
清掃活動と並行してサポートのご要望の多い生物多様性保全活動である「外来植物の除去活動」。なぜ外来植物を除去しないといけないのでしょうか?

詳しくは環境省のWebサイトにも掲載されています。お子さん向けはこちら。ここでは荒川での「生物多様性保全活動=外来植物の除去」について簡単にご説明します。

私たちの活動で除去の対象とするのは主にセイタカアワダチソウです。大きな群落を形成して日本の在来植物の生育場所をどんどん奪っている種です。

セイタカアワダチソウ(Solidago altissima

環境省:総合対策外来種-重点対策外来種

北米原産。観賞植物として導入された帰化植物で、ススキなどの在来種と競合。河原や空き地などに群生し、草丈は1 ~ 4m程度になる。花期は秋。種子だけでなく地下茎(ランナー)でも増える。根から周囲の植物の生長を抑制する化学物質(アレロパシー)を出す。

 

■生物多様性の3つのレベル(階層)

生態系の多様性  森林、川、海など多様な生態系が存在すること。
種の多様性  様々な種類の動植物、菌類が生息・生育していること。
遺伝子の多様性  同じ種の中にも、地域個体群や個体ごとに多様な遺伝子が存在すること

 

セイタカアワダチソウの出すアレロパシーという化学物質は他の植物の生長を阻害します。つまり他の植物が生えにくい環境にしてしまっているんです。また、草丈が高いことので周囲が日陰になり、他の植物が十分な日光を浴びることができません。相乗的に日本古来の種の多様性を損ないます。

■新たな外来種をつれてくるといった問題も

セイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシ。長い名前のこの昆虫、ご存知ですか?

写真は準備中☆
セイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシ(Uroleucon nigrotuberculatum

北米原産。帰化が確認されたのは1991年。セイタカアワダチソウの茎に密生。春から晩秋にかけてみられる。

 

具体的な被害についてはあまり知られていませんが、セイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシのようにセイタカアワダチソウを食草とする他の外来種も侵入してくることがあります。もし、日本在来の他のアブラムシと競合した場合は、生物多様性にさらなる損失を及ぼす可能性があるのです。

■生物多様性が豊かであることは人間にとっても都合が良い

様々な生き物たちは遺伝子資源と呼ばれ、病気の特効薬やバイオミミクリー(バイオミメティクス)(※)などのように生物の形態自体が我々の財産となっています。

荒川クリーンエイド・フォーラムでは日本古来の健全な生物多様性を知ってもらったり、それらを守るツールとして、自然生態系を事例としたシステム思考を養う上でも外来植物の除去活動をおススメしています。

※バイオミミクリー(バイオミメティクス)の事例についてはこちら(kids環境ECOワードのページ)