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荒川・小松川自然地には、広々とした草はらと干潟が広がり、四季折々の草花、バッタやチョウなどの昆虫、
魚やカニなどの水生生物等、都市にあっては豊かな生物多様性を有しています。
2012年度、小松川自然・里川プロジェクトでは、東京都新しい公共の場づくりのためのモデル事業の一環
として、市民の皆さんがこの地の自然に親しみながら保全活動に参加いただくプログラムをシリーズで
開催しました。

後期(7~11月)に実施した3つのプログラム(計4回)を以下にご紹介します。
 ① 市民参加モニタリングのプログラム「バッタ・キリギリスの見分け方」(バッタ・キリギリス調べ)
 ② 保全ボランティアのプログラム「外来種の抜き取り体験」
 ③ 「里川」文化体験プログラム「ヨシ刈りとミニヨシズ編み」


小松川自然地の堤防や河川敷の草はらには、
驚くほど多種多様な昆虫が生息しています。
草はらの代表的な昆虫、バッタ・キリギリスを探し、
さらに、専用の図鑑を使用して種の判別にチャレンジするプログラム。
子どもから大人まで、自分自身で見分けることにより、身近な自然への興味・関心を高めていただくことができました。

日時 2012年8月19日(日) 17:00~18:00
2012年9月29日(土) 10:00~12:00

参加者数   8月  28人(うち、子ども15人)
 9月  35人(うち、子ども 20人)



堤防でバッタ・キリギリス探し      

主なプログラム 拡大
図鑑と調査票


草はらでは、キリギリスがたくさん
見つかります




種の判別に挑戦



たくさんのバッタ・キリギリスがみつかりました
図鑑を参照しながら、種の見分け方を解説します。
子どもにも判別できるよう、わかりやすくガイドします。
最初は、堤防で探します。
草が短く刈られた堤防では、初心者でも簡単に見つけることができます。
目が慣れてきたら、少し草丈の高い河川敷で調査続行。
普段見慣れないキリギリスの種が次々と見つかり、歓声が上がります。
環境により、見られる種が異なることも実感されます。
講師の助けを借りながら、虫かごのバッタ・キリギリスを同定(種の判別)、
数や発見場所なども記票します。
子どもも大人も、同定の楽しさを実感していました。
最後に、カマキリなど他の生物についても、
興味深い解説を受けます。
タイムライン
10:00~10:15 オープニング
    (プロジェクトの紹介、安全注意等)
10:15~10:25 見分け方のガイダンス
10:25~11:30 バッタ・キリギリス探し
11:30~11:55 同定(種の判別)・解説
11:55~12:00 クロージング



小松川自然地の広大な草はらは、都市にあっては多様な植生を有しています。
一方、セイタカアワダチソウなどの外来植物が繁茂し、在来植物の生育を妨げているという問題もあります。
秋のプログラムでは、黄色い花をつけたセイタカアワダチソウの抜き取りに協力いただきながら、外来種の問題についてご理解いただきました。

日時 2012年10月21日(日) 10:00~12:00
参加者数  15人(うち、子ども4人)


大人も子どもも、楽しくボランティア
主なプログラム

抜き取りの意義や安全注意をお伝えします



生き物たちとの出会いも



黄色いセイタカアワダチソウが
すっかりなくなりました



抜き取った山を前に

まずは、外来種の除草の意義をお伝えします。
外来植物は、人間によって外国から持ち込まれた植物種。
小松川自然地では、広く繁茂し日本古来の植物の生育を妨げているセイタカアワダチソウの除草を行って、日本古来の植生がどのように戻ってくるかを経過観察しています。
抑制効果の高い「抜き取り」で除草します。
秋は、黄色い花を付けているので、判別しやすい時期。
子どもたちは、数人で協力して楽しく抜き取りました。
作業後には、一面黄色だった河川敷が緑に。
草はらで作業をしていると、
カマキリやバッタなど様々な生き物に出会います。
講師が、見つけた生き物について楽しく解説します。
外来種の除草により植草が豊かになると、
生物相も豊かになっていくことも実感されます。

タイムライン
10:00~10:15 オープニング
         (プロジェクトの紹介、安全注意等)
10:15~11:55 外来植物ガイダンス、抜き取り、
         生きもの探し
         (途中で休憩10分)
11:55~12:00 クロージング

【小学校事例のご紹介】 

江戸川区立小松川第二小学校の皆さんが、総合的な学習の時間の一環として、3回のプログラムを実施し、河川敷の生物多様性とその保全について学ばれました。

皆で協力して、外来種の抜き取り
■日時とプログラム
9月24日 草はらの学習(バッタ・キリギリス調べ)
10月17日 水辺の学習(干潟の生き物調べ)
11月14日 荒川クリーンエイドと外来種の学習

■子どもたちの成果物(それぞれクリックすると拡大して見られます)
●荒川新聞   ●荒川   ●荒川てった新聞 
■担当された先生のご感想
このたび、4年生の総合的な学習の時間の活動の一環として、「小松川自然地・里川プロジェクト」に参加させていただきました。本校は荒川から歩いて10分という恵まれた立地にありながら、「川は危ないから、子供だけでは行かない」というルールがあるせいか、子供たちは荒川をあまり身近に感じていないようでした。そこで、身近にこんな素晴らしいフィールドがあることを実感するとともに、子供たちに荒川に愛着を持ってほしいと考え、今回このプロジェクトに参加させていただきました。
結果は我々の予想以上のものとなりました。活動を繰り返すことを通して、子供たちは荒川を身近なものと感じるだけでなく、自分たちの手で荒川を守っていきたいという意識も育ってきました。特に私が印象に残ったのは、外来植物を抜き取る活動です。自分たちの背の高さの倍ほどもあるセイタカアワダチソウを、まるで童話の「大きなかぶ」のように数人が協力して一所懸命抜いている姿です。当初予想もしなかった「連体感」や「協調性」なども育ってきたのです。このプロジェクトに参加してよかったと実感した瞬間でした。
この企画を立ち上げ、事前の計画や準備、当日のサポートなどをしていただいた里川小松川自然地協議会の皆様に深く感謝いたします。来年度もぜひ参加したいと思います。(江戸川区立小松川第二小学校 川田 善男先生)



荒川の水辺に帯のように連なるヨシ原。
ヨシを冬場に刈ると、水質浄化の作用が高まります。
プロジェクトの最終回は、ヨシ刈りにご参加いただいてから、ヨシズ編みやヨシ笛、クズのつるを使ったリース作りなどの自然工作を通して、「里川」の文化を体験するプログラム。
川の恵を生活に利用しながら、自然を適切に管理していた昔の人々の知恵を学びました。


澄み切った冬空の下でヨシ刈り

日時   2012年11月18日(日) 13:00~15:00
参加者数 13人(うち、子ども 7人)


子どもたちもヨシ刈りに熱中



ヨシ原のクロベンケイガニ



ミニ・ヨシズ編みに、皆真剣な表情



クズのつるでクリスマス・リース作り



作品を手に、皆誇らしげです
主なプログラム
昔、川や湖ではヨシ刈りの文化がありました。
刈ったヨシは、茅葺屋根やヨシズ、籠などの材料としていました。
大人は鎌、子どもは安全な刈り込みバサミを使って、ヨシ刈りを体験。
ヨシ原では、冬籠り前のクロベンケイガニが、子どもたちの人気を集めました。

ヨシズって何? ヨシズを知らない子どもたちにお話しをします。
そして、刈ったヨシでタペストリーになるミニ・ヨシズを編みました。
独自の編み機を使って、講師陣の指導を受けながら、小さなお子さんは、親御さんといっしょに編み上げます。
ヨシズ編みには昔の人の知恵が詰まっています。
枯れたヨシの茎で、ヨシ笛も作りました。
ヨシに切り込みを入れ、リードとなるフィルムを差し込めば出来上がり。
ぶーぶーと面白い音に、笑い声が上がります。
クズは、葛餅の材料となる植物。
在来種ですが、河川敷を覆い、他の植物を枯らしてしまいます。
日本でも、除草の対象となることが多い植物です。
このクズのつるを抜き取り、くるくると巻いて、
クリスマス飾りをつけてみました。
タイムライン
13:00~13:15 オープニング
      (プロジェクトの紹介、安全注意等)
13:15~14:00 ヨシ刈り体験、カニ探し
14:00~14:55 ミニ・ヨシズ編み、ヨシ笛作り、
         クズのクリスマス・リース作り
14:55~15:00 クロージング