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 荒川クリーンエイド・フォーラムは、荒川のゴミを数えながら拾うことを通じて、自然環境の回復と荒川に集い思いを寄せる人々の交流を作り出してきました。1994年から始まったこの活動に、過去16年間に参加した人は延べ11.6万人に達し、川に対する関心が広がっています。

 地球温暖化への脅威と生物多様性の危機が最大の国際問題となる中で、身近な環境に目を向けその改善に努めることが各人に求められていますが、荒川の自然回復は誰でも参加できる身近な環境問題として注目され始めています。

 荒川にはたくさんの自然があり、大都市東京にあってかけがえのない水と緑の空間であるとともに、多くの生きものの棲みかや通り道となっています。しかし、水際のヨシ原や河川敷にはたくさんゴミが散乱し、景観として良くないだけでなく、そこに棲息する動植物に対しても悪い影響を及ぼしています。

 それらのゴミは、上流から流れてきたものもあれば、川に来た人が捨てていったものもあります。荒川クリーンエイドではそれらのゴミを数えながら拾うことを通じて、どうすれば川のゴミを無くすことが出来るか、市民参加で一緒に行動し、一緒に考えようというコンセプトで運動は続けてきました。

 荒川下流部は潮の干満の影響で東京湾の海水が逆流し、真水と塩水が混じった汽水(きすい)が流れています。そして、このような汽水域のヨシ原にしか棲息しない「ヒヌマイトトンボ」というかわいい小さなトンボが棲んでいます。これは環境省のレッドデータブックで絶滅危惧種に指定された稀少種ですが、荒川においてもヨシ原が減少し、絶滅が心配されています。環境の変化にもっとも弱いヒヌマイトトンボを護ることは、それを取りまく環境全体を護ることにつながっています。

 荒川クリーンエイドには、市民団体を始め地元自治体や小中学校・高校、そして、たくさんの企業が社会貢献活動として参加しています。それぞれの団体が実施会場を持ち、参加者を募ってクリーンエイド(ゴミ拾いとゴミ調査)を実施しています。当フォーラムでは各団体による実施会場の調整・分担と広報、ゴミ袋等の資材の配布、リーダー説明会等を行い、集められたゴミは、国土交通省荒川下流河川事務所と沿川自治体が分担して回収・処分していただいています。

 荒川クリーンエイドは、年間約1万人が参加していますが、そのうち約3500人が小中学生(以下)の子供たちです。各学校ではクリーンエイドと併せて川での環境学習も行っており、子どもたちが自然とふれあい環境を大切にする心を育んでいることは確かです。

 また、当フォーラムでは、荒川の源流部の埼玉県の大滝村(現秩父市大滝)との交流を進め、源流の抱える問題を解決するためには、流域連携が不可欠であると考え、上・中流域の市民や行政・自治体などとの交流を続けてきました。源流域の山林の木材利用を拡大して山村の活性化を図り、魚の行き交う川作りを進めて、健全な水循環と生態系を回復するなどの事業を、流域連携を通じて成し遂げていきたいと考えています。

  • 代表理事
  • 代表理事 佐藤正兵
  • 川
  • トンボ
  • 子供たち
  • カニ

定款

(特定非営利活動法人荒川クリーンエイド・フォーラム定款より)
この法人は以下のことを目的とする。
1.荒川のクリーンナップを通じて川と親しみ、市民の環境保全の意識を高揚すること
2.活動を通じて市民が自発的に参画し、アジェンダ21に示された「行政」「自治体」「企業」など
  他セクターとのパートナーシップの実現をめざすこと
3.荒川沿川住民による河川環境保全の活動を進め、河川管理への市民権を確立していくこと

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