川口っ子と大滝村っ子のワクワク夏交流(その2)

~中津川キャンプ場をベースに沢のぼりや魚のつかみどりを楽しむ

(⇒その1から続く)

 7月16日(日)、源流に行く前に、オリエンテーション(保護者説明会)を行いました。参加児童65名、保護者65名、計130名に集まってもらい、子供同士の顔合わせ、班作り、現地に行く大人のサポーターズの紹介、夏の交流事業の説明および諸注意などを展開。

 源流に行く65名の子供たちは、市内47校から集まった混成部隊。オリエンテーションで1回でも顔を合わせ、自分たちで班長、副班長を選び、“ミレニアム”、“ハイビスカス”、“小山会社”など班名を決めるほどに基礎を作れたことが、本番につながりました。

 市内47校、4年生から6年生まで383学級、約2万5千5百人の中から先着順65名に絞ったのですから、定員枠に入れず、残念がった子供や保護者が多かったことは事実です。

 7月21日(金)、出発の当日、病気による取り消し1名を除いて、子供64名、実行委員会からのサポータ-ズ10名、市職員2名(期間途中、別の職員2名、入れ替わり参加)が、保護者や関係者に見送られながら、川口市を出発。一路、大滝村へ。

 途中、浦山ダムや二瀬ダムを見学したり、大滝村役場へ岡村幸四郎川口市長のメッセージを千島茂村長にお届けしたり。荒川源流の一つである中津川のキャンプ場に着くや、両端をせき止めた川の流れで早速、放流したニジマス、岩魚をつかみ取り。ワーワーキャーキャー言いながら、ヌルヌルした、生きた魚を追いかけました。

 第1日目の夕食は、川原でみんなが取ったニジマスの塩焼きやムニエルを、カレーライスとともに食べました。魚のつかみ取りはみんなの感想でも好評で、「魚が大嫌いだったけど、自分で取ったニジマスの塩焼きはとってもおいしかったです。魚が好きになりました」という女の子もいたぐらいです。

 第2日目は、森の木の実と川の石でネイチャークラフト。秩父地方に伝わる伝説のヒーロー“雷電坊”をモデルに作りました。秩父消防署署員による救急法の指導も行われ、圧巻はメイン・イベントである荒川源流探険。

 プロの登山ガイドのサポーターズにも守られながら、源流のかんべえの滝、不動滝に達する谷川を沢登り。途中1か所、とりわけ困難なところが。しかし、女の子も含めてどの子供たちも走破しました。軟弱な都会っ子と思いきや、しっかりガッツがありました。後の感想でも、「たいへんでしんどかったけど、楽しかった」「自信がついた」などと多くの子が書いています。

 交流キャンプですから、当然、大滝村っ子も14名来ています。ところが、最初は川口っ子となかなか打ち溶けません。ただそこにいるだけという感じ。サポーターズの大人のほうがやきもき。そうこうしているうちに、第2日目の午後あたりから何となく触れ合ってきたような...。

 2日目の夕食に、千島村長より名物の弥平まんじゅうの差し入れ。まじめなあんこですぐれものでした。その夜は、ス-パースターの登場。特別ゲストの世界的プロ・スキーヤーの三浦雄一郎さんがキャンプ・ファイヤーを囲みながら、たっぷり語ってくれました。

 子供のころ病弱でスキーで自信がついたこと、スキ-で苦労したら、逆に勉強が楽になったこと、スキーで世界を転戦しているうちに、自然の大切さを実感したことなどを話して下さったのです。三浦さんは1泊2日して、3日目のトレッキングもごいっしょいただけました。

 第3日目にキャンプ場周辺の森や川をトレッキングした折、ゲーム形式で動植物を何種、見つけられるか、班ごとに競い合いました。草、木、昆虫、きのこ、野鳥など、最高で134種発見したグループも。その時、村の名水“竜神水”を見つけ、味わった子もいたようです。

 キャンプ場で、みんなが節水しながら、飲料水、生活用水として班ごとに1日15リットルだけという限られた水を使用しました。源流の水を守り、汚さないように使った食器をティッシュ・ペーパーで拭いていた子供たち。この水は、実は“竜神水”からスタッフが大切に汲んできたものでした。

 キャンプの終わりには、大滝村っ子と、あるいは川口っ子同士で声をかけ、住所を交換する子もいました。記念の集合写真も撮り、建設中の滝沢ダムをいっしょに見学していよいよお別れ。一足早く出発する大滝村っ子のバスに手を振る川口っ子でした。

 手にお土産、胸に思い出を一杯に、大きな事故もなく、無事にご両親の元に帰った子供たち。解散の川口リリア前は日もとっぷりと暮れ、23日(日)は夜8時をまわっていました。

 ハチに刺されて病院に伴った子、ホームシックにかかった子などもいましたが、川口っ子はがんばりました。10月21日(土)22日(日)には、大滝村っ子が川口に来てくれます。大滝村っ子とのワクワク再会は目の前です。

(林 美恵子(川口っ子夢交流実行委員会))