総合学習「水と命のつながり」報告

 11月8日、江戸川区立南小岩小学校4年の総合学習の時間に、依頼を受けて、子どもたちに話をする機会がありました。

 4年生2クラス40人余りの子どもたちと研究授業ということで10数人の先生の前で、「自然が水をきれいにする仕組み」について20分ほど話し、その後、質問に答えました。

 話を始める前に、まず、ヨシ笛を鳴らし、続いてヨシとオギ、ススキ、それにガマの穂を見せて、その違いを話しました。


話の概要

 人体の約70%は水でできており、自然界をめぐっている。水をきれいに保ことは、自分の体をきれいに保つこと。

 ヨシは、アシとも言い同じもの。子どものころにヨシ笛を作ったり、弓矢にして遊んだ。また、ヨシで風よけを作り、ヨシズを編み、マコモでコモを編んだ。家の屋根はかやぶき屋根だった。春はヨシ原でカルガモの巣やオオヨシキリの巣を見つけて卵を捕って食べたりもした。

(生態系のサイクルの図を示しながら)

 植物は、炭酸同化作用で澱粉を合成し、栄養塩を採り込んで自らの組成を合成して成長する。水の中では、植物プランクトンがチッソやリンを吸収して成長し、それを動物性プランクトンが食べて成長する。コイやフナ、ハゼなどの魚は、動物性プランクトンや虫、カニ、小魚などを食べる。

(干潟の生き物をOHPで見せながら)

 海の水と川の水が交じり合う「汽水」に生きる動物たち。シジミは、水の中のプランクトンや有機物を吸収して成長している。

 カニは泥や砂の上の有機物を食べて成長する。ゴカイは泥の中の有機物を食べて成長する。トビハゼは、どろの上の小さな虫や動物性プランクトンを食べて成長する。

 シギ、チドリ、サギはカニやゴカイ・魚を捕まえて食べて成長する。

 人間は、シジミや魚、シギなどを食べる。

 動物のはいせつ物は自然界で分解され植物の栄養になる。植物は光合成によって有機物と酸素を作り、動物は酸素を吸って二酸化炭素を吐き出す。自然界ではお互いに依存しあって生きている。

 話の途中で、ガマの穂が綿毛になって飛んで、クラスは大騒ぎ。昔はガマの穂を蒲団に入れていたという話しに、子どもたちは非常に興味を持ったようです。子どもたち全員に、ヨシ笛を作ってあげて、素朴なおもちゃとしてとても気に入ったようでした。

 後日、担任の先生から、何通か子どもたちの手紙と一緒に子どもたちが「わかったことと、知りたいこと」の一覧をいただきましたが、とてもよく理解していて驚きました。

 以下に手紙の1通だけを紹介します。(報告:佐藤 正兵)


子どもたちの感想

 川の水をきれいにするには生き物が生き物を食べてふんをするとバクテリアがぶんかいしてくれるのでびっくりしました。

 ヤマトオサガニがドロの中のえさを食べてドロを出すとカニ玉になることを初めて知りました。カニ玉のことや、川に生えている植物のこと、ガマのことなど調べてみたいと思います。また、本当に生き物で川のよごれがなくなるのか実験してみたいです。佐藤先生の話はとてもくわしく分かりやすかったです。でもぼくはもっと水のことを知りたかったです。あしぶえをくれてありがとうございました。忙しいところ来てくれてありがとうございました。また来て下さい。(小学4年男子)