
荒川クリーンエイドは秋を中心に行われてきましたが、2000年は
「春のクリーンエイド」から始めました。1999年の報告会で参加団体から、クリーンエイドは秋だけでなく年間を通じて実施できないかという希望が出され、2000年から春にも実施することになったものです。ヨシ原に大量のゴミが溜まっている木根川橋下流左岸(葛飾区)と千住新橋上流右岸(足立区)の2カ所で、それぞれ地元の市民団体の協力を得て実施しました。

秋のクリーンエイドは、10・11の2カ月間をクリーンエイド期間とし、10月22日を集中実施日として呼びかけたところ、33カ所での実施申込みがありました。雨などであいにく4カ所が中止となりましたが、29カ所で実施され、5,948人が参加、これまで最高だった1999年を上回る参加人数となりました。
今秋は、熊谷会場と足立区主催の会場で参加者が大幅に増えましたが、これは個人としての参加のほかに、企業や労働組合が新たに参加したことによるものです。中学生以下の子どもの参加は約2,200人で、全体3分の1を越えています。前年から学校ぐるみで取り組んだ足立区立千寿桜小学校は、3年生以上全員と父母など430人でクリーンエイドを実施しました。また、大滝村の子どもたちが、川口の子どもたちとの交流(
詳報)を通じて秋のクリーンエイドに参加しました。
拾ったゴミの量ですが、散乱ゴミは参加者の増加に比例して増えていますが、粗大ゴミは大幅に減少しています
(中流部の熊谷を除く下流域において)。粗大ゴミの減少は、クリーンエイドを継続して実施している効果が現れたことと、国土交通省(当時建設省)荒川下流工事事務所がゴミ対策アクションプランを決定し、ゴミの除去作業を実施していることによるものと思われます。一方、昨年とは別の場所で実施した熊谷会場では参加人数が増えたこともあり、ゴミの回収量も非常に多くなっています。これは、中流域の広い河川敷に不法投棄が多いことによるものと考えられます。
拾ったゴミの種類は、水際では発泡スチロールやペットボトル・ポリ袋などプラスチック製品とその破片などの不燃ゴミが大部分を占め、グランドや公園が多い河川敷や堤防その他では、やはりタバコの吸殻や紙くず・空き缶等が多いという例年通りの結果が出ています。

荒川下流工事事務所は
「荒川下流部ゴミ対策アクションプラン」を策定し、荒川クリーンエイドと連携して市民がいつでもゴミ拾いができるような環境を整えました。また、市民が近寄れない危険な場所などでゴミの回収作業を行い、これらの施策によって、荒川下流部における河川のゴミは徐々に減少しつつあることが窺えます。

荒川クリーンエイドの取り組みが環境教育の一環として注目されてきたことから、小中学校への講師派遣を開始しました。足立区の古千谷小学校では、6年生の授業の一環として、近くを流れる毛長川の浄化のためにそこに生えるヨシを刈ってヨシズ作りに挑戦し、自分たちの力で川の水をきれいにしようという試みを始めています。

昨年に続き、
「夏休み親子セミナー」を開催し、荒川のゴミや魚のことについて、参加した親子に理解を広めることができました。

5月に大滝村において
「荒川流域 水環境シンポジウム」を開催しました。これは、「源流の森を守る会」「荒川流域ネットワーク」と共同で開催したもので、大滝村村長や東京大学演習林林長、荒川上流・下流両工事事務所からもそれぞれの担当課長が参加し、実際に何が必要で、何ができるかを十分な時間をかけて話し合いました。秋の
大滝村セミナーでは、三峯神社を見学し、不動の滝を見て、村民との交流を行い、大滝グリーンスクールで杉の間伐作業も体験しました。

水質調査は、
6月に荒川流域一斉に行ったほか、秋のクリーンエイドでもゴミの調査と併せて水質調査を実施しました。大きな変化はないものの、年々わずかずつながら、水質改善の傾向が見られます。水質調査とともに投網による魚類調査も実施していますが、たくさんの魚類を確認しています。川をきれいにすることで魚の棲息環境も良くなるという関係が目に見える形で実感されています。
また、荒川クリーンエイドが環境学習に有意義であるという認識が広まり、沿川の多くの小中学校に要請を受けてスタッフの中から講師を派遣しました。足立区や北区の小学校では授業の一環として、荒川の水辺のヨシを刈ってヨシズ作りに挑戦し、自分たちの力で川の水をきれいにしようという試みを始めています。

荒川下流部沿川の企業・業界110事業所に荒川クリーンエイドについての
アンケートをお願いし、22の事業所から回答をいただきました。それらの企業の理解を得て、クリーンエイドへの参加と協賛・支援をいただくケースも増えています。

荒川クリーンエイドの活動を紹介するリーフレットを作成して、各方面に配布したほか、インターネット(ホームページ)でも詳しく紹介し、地元のローカル誌やFMラジオ、ケーブルテレビなどでも何回も紹介されました。