みなさんは、河川敷や道端・空き地に生えている植物を「雑草」と、呼んでいませんか?川や池で獲れるサカナを「クチボソ」と、呼んでませんか?荒川で獲れる魚のハゼを「ダボハゼ」って呼んでませんか?「雑草という名の植物はない」とも言われています。20世紀最高の名言だと僕は思います。生き物すべてに名前があり、生き物すべてに生活があります。このコーナーでは、自然案内人の目線で、荒川の生き物の「生活」をご紹介します。目からうろこが落ちた!……は、保障できませんが、くどくならない程度、飽きない程度に、「荒川いきもの生活日記」をご紹介します。 活動1自然案内人
橋本浩基

僕の悪いうわさ、鵜呑みにしないで! ~カワウ~

 荒川でもお馴染みの黒い鳥。潜水が得意で、成鳥だと1日に500gのサカナを食べてしまい、その大食漢が災いし、害鳥などと不名誉な呼ばれ方をしている鳥。カワウです。
 漢字では、川鵜と書きますが、黒い鳥ということから、カラスの「烏」をあてていました。そうです。烏龍茶のウです。川にいるのを、川鵜。海にいるのを海鵜とした。と言う説が有力です。

 サカナしか食べない彼らは、潜水が得意な水鳥です。時間で1分以上、深さで10mぐらいは潜れるのですが、カモ類と違い羽をオイルコーティングできないのです。よく、翼を広げてジーとたたずんでいる姿を見かけますが、彼らは濡れた羽を乾かしているのです。そうしないと、羽の間の空気が無くなり、重たくなって浮いていられず、沈んでしまうのです。

 彼らは、河川や湖・沼などが本来の住処でした。餌としているコイを、人間があちこちに放流したことにより、上中流域にも進出してしまったのです。その結果、アユなどの重要水産資源を、「コイよりおいしいかも!」と思ったのか、食べるようになってしまったのです。カワウだけが悪くないかも・・

 「鵜呑みにする」まさに、鵜から出た言葉です。その現場を見ました。潜水したカワウが、大物のサカナを咥えて浮上!大きくて悪戦苦闘。やっと飲み込み始めたが、自分の首より長いので、尾びれが嘴から出ていて、しかも首が曲がらない!しばらく浮いている羽目になりました。別のカワウはゲットしたサカナを、川に刺さっている杭の上で食べようとしたが失敗。川に落ちたサカナをしばらく、寂しそうに眺めていました。笑えました!
 この話は、鵜呑みにして大丈夫!


しばらく浮いていました。が、だんだん沈んで行くのを確認しました。

水上・空中を制覇しています! ~アメンボ~

 梅雨時期はムシムシして、水が恋しくなりますね!水面をスーイスーイと泳げたらいいなぁ~!と思いませんか?彼らのように・・・・。
 かなり前に、某ラジオ番組で「理科のテストで、飛ぶ虫は次のうちどれですか?と言う問題に、チョウとバッタとカブトムシとアメンボに丸をつけたら、先生から、アメンボは飛ばないよ。と言われました。アメンボって飛ばないのですか?」と言う小学生の質問が流れていました。皆さんは、どう思います?アメンボは、セミの仲間なのです。したがって飛びます。小学生が正しかったのです。
 彼らのイメージは、水面をスーイスーイが普通ですよね?でも、夜になったら彼らが昼間スーイスーイしてたところを見に行ってみると、1匹もいないはず。彼らは夜間飛行を楽しんでいます。明るい街灯や自販機の周りで。

 では、なぜ彼らは水面をスーイスーイ出来るのでしょうか?実は6本の足の先に細い毛がたくさん生えていて、そこに空気がたまり浮くことが出来るのです。そーか!手と足にカツラをつけたら僕もスーイスーイ出来るぞ!ですって・・無理です。沈みます。危険です。やらないでください!
 彼らは、昆虫類が水面に落ちたときの波紋を脚で察知し、近づいてセミ類特有のストロー状のくちばしを獲物に刺し込み、体液を吸うのです。名前の由来の「飴のような甘い匂い」を嗅いでみようと、無闇に握ると自慢の鋭いくちばしでブスッと、やられるので要注意です!

 水・空を自由に生活できるアメンボ・・・ある意味、うらやましいですよね。荒川中流域には、ずんぐりむっくり体型の、シマアメンボがいますよ!


水溜りが出来てもやってきます! 空を飛んでやってきます!

口から怪光線・・・じゃなく、超音波発射! ~アブラコウモリPART2~

アブラコウモリを鳥だと思っている人は多いはず。しょうがないですよね。羽があって飛んでいるのだから。彼らの翼に見えるのは、人間で言う「手と腕」なのです。親指以外の4本の指の間に皮膜があり、それが、後ろ脚までつながっています。しかも尾の周りにもあるので、胸の筋肉を使って鳥のように羽ばたけるのです。

でも、暗闇なので羽ばたけば飛べるわけではないのです。彼らは、口から超音波(人の耳には聞こえない音)を発射し自分に跳ね返ってくる時間で、餌や障害物との距離を測っているのです。跳ね返ってくる超音波は耳で感知します。耳に帰ってくる時間が長ければ、距離は遠い。早ければ近いということです。だから、小さい虫も難なく食べられるのです。その、超音波を聞くことのできる装置が実はあるのです。その名も「バット・ディテクター」。コウモリ探知機です。アブラコウモリの超音波は400Hzで「プチ・プチ」と聞こえてきます。

羽ばたくことが彼らの移動手段で、脚の筋肉は極々少なく、立っていることさえ苦手なので、岩の隙間や木の枝に鋭い爪を引っ掛けてぶら下がっているのです。橋の下にもぶら下がっていることもあり、それが、川を守っているように思えたのか、カワモリがコウモリになったとか。由来は複数あります。アブラは、九州地方でコウモリをアブラムシと呼んでいたからとか。シーボルトが日本のコウモリと紹介したことから、学名にもアブラムシと、付いています。

バットマンとか、吸血鬼とか、歌舞伎役者の手ぬぐい柄とか。やっぱり身近な生き物なのですね!


      <バット・ディテクター>     ポータブルラジオぐらいの大きさですが、高性能です!機会があったら聞いてください!

私の好物は決して血じゃありません! ~アブラコウモリPART1~

この時季、荒川河川敷の昼間の主役は、いろんな鳥たちですね。鳥たちがねぐらに帰る薄暮の空の主役は、夜の支配者に変わります。哺乳類なのに自由に闇夜の空を飛びまわれるアブラコウモリです。
小学校の低学年に、「コウモリの大好物は?」と、質問すると、何のためらいもなく「血!」と答えます。もちろん、"血"を吸うコウモリもいますが、ほとんどのコウモリは、蛾や蚊などの小型昆虫を食べる仲間と果実を食べる仲間です。決して"血"ではないのです。

世界の哺乳類は、約4千種でコウモリ類は約千種。4分の1を占めていています。日本では哺乳類約百種のうち、33種のコウモリが確認されています。まさに、コウモリ王国ニッポン!です。アブラコウモリは、イエコウモリとも呼ばれ、街中や住宅地に多く生息しています。郊外に行くと民家が少なくなるので、アブラコウモリは少なくなるのです。パチンコ玉位の大きさの穴があれば、そこから屋根裏や、壁の隙間に入り込み棲みつきます。しかも、大群で。

コウモリは、福を呼ぶ動物と昔は言われていましたが、西洋の吸血鬼が有名になり、福というイメージが崩れました。昔から彼らは、家庭円満な家が好きと言われています。家の周りに、アブラコウモリの糞(犬の糞を小さくした感じ)が落ちていれば、皆さんの家庭は円満!という証拠になります。えっ?お宅にはないですと?至急、家族会議を開いてください・・。家庭円満=温かい家庭→暖かい家庭。彼らは暖かいほうが好きなので、糞が無いから家庭円満でない。ってことはないです。ご安心を!
アブラコウモリは、とても面白い生き物です。書ききれないので2回に分けて紹介いたします。


帰り損ねたのか、石灯籠の下で、日が暮れるのを待っていました。無事、飛び立っていきました!

ちょっと、性格は激しいですが優しいです ~ヒヨドリ~

日本全国の街中、里山、森林。至る所にいて、けたたましく泣き叫ぶ鳥、ヒヨドリ。彼らの生活を見ていると、ちょっと、ヤンチャ坊主っぽく見えてくるのですが、仲間意識は強い鳥です。
仲間が怪我したり、倒れたりするとそばで見守っているのです。だめだな、と思うと離れ、しばらく遠くで様子を伺い、寂しそうに飛んで行きます。

「ヒーヨ・ヒーヨ」と、鳴くので「ヒヨドリ」と呼ばれるようになったとか諸説あります。ヒーヨ・ヒーヨというより、ビービーとかビビビビとか、ともかくうるさい泣き声です。よく、山や、森林に行くと、彼らの鳴き声が聞こえ、彼らの姿が見えるのですが、「ここまで来てヒヨドリか・・・。」と、みんなで、ため息が出るときもあります。それだけ、彼らを見る機会は日常的なのです。
彼らの生活を見ていると笑えます。仲間意識は強いのですが、食べ物となると話は違います。彼らは、甘いものが大好き!桜が咲くと大群で押し寄せ、蜜を吸うのですが、一羽がおいしそうに食事をしていると、桜の花はたくさんあるのに、猛スピードで近づき、そのまま飛び蹴りをして、追い払い自分が食事にありつきます。仕返しを試みると、二羽で空中戦をビービー鳴きながら、繰り広げるのです。ヤンチャでしょう?その他に、完熟の柿も大好物。

人なれもよくて、幼鳥のときに怪我などで保護すると、成鳥になっても野生に帰ろうとせず、人を親と思って一緒にいたがります。そうなると、そのまま飼育してしまいたくなるのですが、野鳥を飼うことは法律で禁止されていますので、お気をつけください!捕まりますよ!


トサカみたいな頭が、ヤンチャなのかな?でも、憎めないですね!

手が伸びるのは、成人男子の証なのだ! ~テナガエビ~

今年は、例年より早く東京でも入梅しましたね。雨だと外に出るのが嫌だなぁ~・・・。と、言わないで、荒川河川敷の雨ならではの自然を楽しんでください!短めの渓流竿を持って!
みなさん、テナガエビをご存知ですか?鋏脚がものすごく長くなるエビ。名前の由来も、そのものズバリの、テナガエビ。ご自慢の長い手は、成人男子の証拠!なんと、体長の1.8倍の長さになるのです。子どもやメスの鋏脚は長くならないのです。大きな固体を見ていると、なんか邪魔だよな・・・きっと。と、思ってしまうのは僕だけでしょうか?でも、その威力ときたらバカにできないほど痛い!です。

この梅雨の時期こそ、テナガエビ釣のベストシーズンなのです。短めの渓流竿(1.8~3.6m)がちょうどよいでしょう。エサは、肉食系なので、アカムシ、ミミズ、ソーセージ、魚肉、イカ、などなどなんでもOK!浮きを付け、岩周りなどの、彼らが身を隠しそうだな、と思うところにエサを投入してください。しばらくし、モゾモゾという感じが竿先から感じたら、「当りが来たっ!」と、慌てないで、一呼吸もふた呼吸も置いてから、そぉ~と竿を上げてください。モゾモゾという感触は、彼らがエサを挟み、口元に持ってくる感触なので、慌てないでくださいね!テナガエビ釣は、短気な人より、ゆったりとした気の長い方に向いている釣と言われています。僕は不向きかも。

荒川には、4種類のテナガエビ科がいます。シラタエビ・スジエビ・テナガエビ・ユビナガスジエビ。テナガエビの特徴は、目の下にとげみたいなものが、左右に1本ずつ生えているので、触るとわかります。今年も、4種見れるかな~?


てんぷら、から揚げ・・・最高です。 寄生虫がいるので、生では食べないでください!

地味で目立たないけど・・・見つけてね! ~ヤマトシジミ~

生き物には地味で目立たないのと、とても派手で目立ってしまいそうな2タイプがいます。地味な生き物でも、オスが派手で、メスが地味なものもいます。荒川河川敷で見かけるチョウの仲間のヤマトシジミはとっても地味です。
名前の由来は至って簡単。ヤマトは、日本という意味ですね。シジミは、貝のシジミでもお分かりになるように、小さいという意味。したがって、日本の小さい蝶、ヤマトシジミになったそうです。

彼らは、飛翔力が弱いため、山里付近や山には少なく、里山や、都会に多くいます。幼虫の食草のカタバミがあるところに多いです。
生き物の世界では、基本的にオスが派手でメスが地味ですよね。カモたちもオスが着飾ったような色合いで、メスはちょっと控えめな色合い、シックと言えばいいでしょうか。ヤマトシジミもオスが派手で、メスが地味。見た目は変わらないぞ!ですって?いえいえ、違いますよ~!
チョウ類の羽は、羽を立てた時に見える側が「裏羽」。見えない側が「表羽」です。メスの表羽は黒褐色で若干の青みがあります。オスは、逆で青色の強い色合いで、若干の黒味があります。裏羽の特徴は、赤みを帯びたシルバーグレイの黒斑点がついています。特に、羽先には大きな斑点があります。

ヤマトシジミとそっくりなのがいて、黒斑点がヤマトシジミより大きく、羽先の二列目の斑点がハート型になっているので、よく見ると区別はつきます。名前はシルビアシジミと言います。この2種が区別できたら、昆虫博士と、名乗れるのでは!!でも、シルビアシジミは、少ないかな・・・?


カタバミにそっくりでしょう?これは、オスの表羽です。

小さいけど案外役に立ちます! ~カタバミ~

河川敷のいたるところに小さい、黄色い花を咲かせる花を見たことありますよね?ハート型の3枚からなる葉っぱがついてる植物。カタバミです。

カタバミは夜になると、ハート型の葉っぱをたたみます。その姿が、牛や馬が葉っぱを片方だけ食べた様子に見え、片方だけ葉っぱを喰う。そこから、カタバミ(方喰)と命名されたとか。
彼らは、シュウ酸等の成分を含んでいるので、楽しいことができます。黒くなった10円玉をご用意ください。カタバミの葉っぱを少し採って、10円玉を磨いてください。あ~ら不思議!10円玉は、ピカピカになります。昔の女性たちは、鏡をカタバミで磨いていたという言い伝えから、日々の自分の心を磨くという願いを込め、某私立高校の校章になっています。

彼らの種を見たことありますか?成熟した種を弾き飛ばすのです。30~50cmぐらい。最長で1mともいわれています。地下茎も深く伸ばすので、なかなかの繁殖力と勢力があります。戦国武将は衰退しない勢力を、子孫繁栄・家運隆盛とし、カタバミを家紋にしたそうです。五大家紋になっています。

シュウ酸があるので、すっぱい味がするそうですが、少量なら食べられるそうです・・・。大量に食べないほうがいいと思いますよね。食べ過ぎるとお腹が緩くなるそうです。でも、彼らを主食としている生き物がいます。チョウの仲間のヤマトシジミです。幼虫はとても小さいので見つけにくいのですが、今度気長に見つけてください!ちなみに、カタバミのハート型の3枚の葉っぱを、1枚だけ取り外してみてください。ヤマトシジミにそっくりです!


ショッパグサとかネコアシと地方名はついています!

カニなんだけど水って好きじゃないんだよね ~クロベンケイガニ~

荒川河川敷で極々、普通に見れるカニは?そう、ベンケイガニの仲間の「クロベンケイガニ」です。ヨシ原の中や草むらでゴソゴソと動く彼らです。
弁慶蟹と書きます。彼らの脚には固い毛が生えていて、それをすね毛にみたて、弁慶の泣き所からベンケイガニと命名したとか、甲羅の凹凸の質感が、弁慶の鋭い形相に似ているからとか、諸説あります。ベンケイガニより黒っぽいのでクロベンケイガニになったそうです。

水って好きじゃないんだよね。それには理由があります。水がないと生きてはいけませんが、水に入る時は外敵から逃げる時。その他は陸で生活をする、半水生です。呼吸方法が変わっていて、腹側の鋏脚の付け根から水を取り入れて、呼吸器官を通して口の上にある孔から出す。その水が溝を通って網戸のようなところで酸素を取り込み、また体内に入る。これを繰り返すのです。繰り返せば酸素も少なくなりますね。酸素の少なくなった水は粘り気が出てきます。カニの泡吹きになって酸欠を起こすのです。彼らが泡を吹いていたら、水辺に放してあげましょう!

シラスの中に金平糖のような赤い小さい粒を見たことありますか?それが、カニ類の子どもです。メガロパ幼生とかゾエア幼生。子ども時代は水中生活です。シラスを買ってきて見てください。高確率でゲットできます。たまにタツノオトシゴも発見できるかも!
何でもよく食べる彼らは、自然界の残飯整理役かな?刺身とか生肉とか、ご飯粒も食べます。飼いやすいカニですので、ぜひお子さんと一緒に飼ってみては?


酸素を取り込む網戸が見えますね。でも、機械的な体です。

こう見えても恐竜の子孫・・・ ~ニホンカナヘビ~

約2億年前に大繁栄し、約7千万年前絶滅してしまった恐竜たち。その子孫たちが荒川河川敷にも生きています。恐竜は爬虫類で、現在では、トカゲやヘビ、カメが仲間です。

体色が褐色で、長い尾がヘビみたいなので「カナヘビ」。ヘビと名についていますが、日本本土で普通に見られるトカゲの仲間なのです。トカゲやヘビが苦手な方も多いと思います。が、何故か、カバンやベルトになると平気!という方も多いですよね。でも、彼らを見ていると、愛嬌たっぷりのしぐさや表情?をします。
我が家にはニホンカナヘビが1匹いて、よく眺めています。エサを入れると、枝の隙間の寝床から、猛スピードで出てきてエサを食べてしまいます。そのときの顔つきは、確かに恐竜のような感じですが、口の周りを舌でペロペロと舐めまわすしぐさは、わりと愛嬌があり、飽きずに見ていられますよ!ちなみに彼らは、昆虫類を好んで食べます。チョウとかガとか、カマキリ・バッタなど。
彼らの手や足を見てみてください。とても指が長くサッカーのゴールキーパーのように見え、足はしっかりと踏ん張って歩き回ります。やっぱり恐竜に見えますね。最初に体色は褐色と書きましたが、おなか側は、きれいなクリーム色です。恐竜の体色は未だに判明されていませんが、たぶん彼らと同じような色だったのではないでしょうかね?

そんな太古の昔を想像させてくれる彼らも、他の生き物たちのエサになってしまいます。これも野生の食物連鎖なのですね。飼育されて安全な方か、自由気ままだけど食うか食われるかの野生がいいのか。う~ん微妙ですね・・・


鋭い目つき・・・さすが恐竜の子孫!だな~。

僕はシティーボーイなんですよ! ~ハシブトガラス~PART3

カラスPART3最終回です。
ハシブトガラスとハシボソガラスでは嘴(くちばし)の太さが違うと書きましたが、それ以外では、ハシブトの方がハシボソよりひと回り強大きいです。頭の形も違い、ハシブトは、デコッパチ。ハシボソはスマートな形です。鳴くときは、ハシボソはシワガレ声。ハシブトは澄んだ声で鳴きます。荒川沿いの実家付近にいるハシブトは、「カーカーカー」と鳴くのではなく、「マァマーマァマー」と鳴いていました。カラスはいろんな鳴き声で鳴きます。鳴き方一つ一つに意味があり、敵がきたぞ!とか、安全だぞ!とかこっちに来てみなよ!などなど会話までとはいえないけど、たくさんの意味があります。

ライフスタイルも違い、ハシブトは「シティー派」ハシボソは「カントリー派」。ハシブトはジャングルなどの高木の上に止まり、下を通る獲物を狩る生活が本来の姿です。都会のビルや電信柱は、正にコンクリートジャングル。彼らの野生生活と変わらないのです。ハシボソは開けた平らな地域を好み、田園地帯や河川敷などで生活するのがお好みです。「権兵衛さんが種まきゃカラスがほじくる」は、ハシボソの仕業です。知人の畑で一角だけ作物が発芽しないところがあり、おかしいな?と思っていたら、畑の隅っこから、ニョキニョキと芽が出てきたそうです。実は、ハシブトが人がいなくなってから種をほじくり、隅っこに蓄えていたそうです。そういえば、種を埋めた所にほじくった様な穴が開いていた!そうです。

彼らは、人に迷惑をかけたくて悪さをしているわけではなく、一生懸命生きているのです。肉食獣が草食動物を食べるように・・・カラスも生きているのです・・不器用ですが。カラスを好きになりましたか?


ハシボソガラス歩く姿は、哲学者っぽい!かな?

賢いし運動神経抜群!チームワークも最高! ~ハシブトガラスPART2~

小学生にこんな質問をよくします。「カラスの好きな食べ物は?」すると、ほとんどの子どもは「ゴミ!」と、自信を持って答えてくれます。が、カラスはゴミが好きなわけじゃなく、人が食べ残したものや、野菜くずなどを食べるのです。

ハシブトガラスはこう思っているはず。「昔みたいにゴミを出すときは、蓋つきの大きいバケツにすればゴミあさりできないのに。人間のゴミ出しマナーだって悪いじゃん!袋だから取り易いんだよね!」と。ゴミ出しのマナーや、ルールをしっかりと認識しなくてはいけないと思います。ゴミを少なくする努力もですね!カラスは観察力もあり、頭のいい生き物です。前回、人間ウォッチングをしてる。と書きましたよね。人がゴミを出す時間、日にちを覚えているのです。賢いのです。
電線に数羽、彼らが止まっています。一羽がゴミ置き場に降りて来て、周りに危険がないか確認すると、何羽か降りて来てゴミを覆っている網を嘴で持ち上げます。一羽がゴミ袋を突き袋の中のごみを引っ張り出します。残りのカラスが降りて来て、食べられるものを食べるのです。食べたカラスは、網を持ち上げる係りと変わり、係りを交代します。いろんな役をローテーションを繰り返し、食べ物以外のゴミはそのままにして、まとまって次のゴミ置き場に移動して行きます。

カラスは学習能力もありますので、ゴミ袋にいろんな工夫をしても、最初は戸惑いますがすぐに対応できる学習能力もあります。いたちごっこですね。
次回は、ハシブトガラスとハシボソガラスの違いをお伝えします。


ポテトチップスをゲット!

いろいろと、とやかく言われてますが私だって・・ ~ハシブトガラス~PART1

なんといっても不人気野鳥No.1は彼らでしょう。色からの不気味さ、品行の悪さ、自由気ままで悪行三昧。でも、賢くて運動神経もよく、よく見るとかわいいのですが・・・ハシブトガラス。彼らのネタは山ほどありますので、3回に分けてお届けします。先ずはPART1をお楽しみください。
最初に質問します。あなたは、カラスは好き?嫌い?「好き!」と答える方はごく少数のはず。よく観察するとカラスファンになるかも?

荒川河川敷のカラスは、嘴(くちばし)の太いハシブトガラスと、嘴の細いハシボソガラスが見られますが、カラスの仲間は日本で11種類もいます。街中でおなじみのオナガや里山にいるカケスもカラスの仲間。カラスというと、黒のみの体色だと思うでしょう?ところが、白と黒とか、茶色とかいろいろな体色があります。

賢いカラスは、人まねを良くしますし遊び好きです。公園の滑り台で、子ども達が遊んでいる様子を観察していたハシブトガラスは、子ども達が帰ると滑り台に近づき、トントンと階段を上りスーと滑り降りたのです。何回も繰り返したそうです。また、ある駅の旅行パンフレットのラックから、人が取っていく姿を見ていたハシブトガラスは、ラックの上に乗り、近づく人に、嘴でくわえて渡すことをしたのです。カラスは人間ウォッチングをしているのです。とても賢く、そして運動神経も良いのです。
何にでも興味を持ち、お茶目なところもあるカラス。ちょっとは好きになりましたか?次回はカラスとゴミ問題のお話しにしましょう。


つぶらな瞳と、角刈りっぽいヘアースタイル!ね!かわいいでしょう?

河川敷や道端の野菜? ~カラスノエンドウ~

そろそろ荒川河川敷にも道端にも、ひときわ目を引く鮮やかな紅紫の花が咲き始めますね。先端に巻きひげ状の蔓があるマメ科の植物。ソラマメに近いカラスノエンドウです。

彼らは、とてもおいしいです。葉っぱは、お浸し、天ぷらに。「エンドウ」と名がつくだけに、実も柔らかいうちに、バターと醤油で炒めてください。ある小学校の環境学習で、カラスノエンドウの観察をし、採った実をバター醤油炒めにして、みんなで食べました。保護者の方はもちろん、子ども達も「おいしい~!」と、大好評でしたが担任の先生いわく「給食で出したら残すだろな~」。子ども達にはちょっと苦いのかな? オリエント~地中海地方が原産国。この地方ではエンドウマメと一緒に農作物として栽培していたと考古学的書物に記載されているそうです。だからおいしいのですね!

ヤハズエンドウと別名を持っていますが、正式和名はカラスノエンドウ。漢字にすると、烏野豌豆ですが、これは中国漢字です。人間が利用するもので、大きめのものを「カラス」とつけます。エンドウは円豆(エンズ)がエントウとなり、カラスエンドウになりました。また熟した実は黒くなり、その色から「カラスノエンドウ」と命名されたという説もあります。
さて、大きいのがカラスなら、小さいのは「スズメ」です。実は「スズメノエンドウ」という種もあり、違いは花の色です。紅紫のカラスノエンドウ。薄青色がスズメノエンドウ。カラスノエンドウには、葉の付け根に「蜜線」があるのが大きな違いです。カラスとスズメの中間の大きさもあり、カラスとスズメの間という意味で「カスマグサ」と呼ばれています。
この春は、3種の違いをよく観察してみてはいかが?


花は、杏仁豆腐やゼリーの彩りに使うと、一層おいしく見えるかも?食べるときは慣れた人の指導の下で!

太陽だって本当はへっちゃらさっ!~モグラ~

あまりにも有名だが、生きている実物に出会うことは滅多にない生き物は?荒川の河川敷にも生息していると思います。工事作業服に身を包み、サングラスをつけて、スコップを担いでいる姿が描写されている生き物。モグラです。

そんな絵から、モグラは太陽光にあたると、"死んでしまう"と、思われがちですが、へっちゃらなのです!実際に土の中ではなく、天井や壁に透明な筒状のものを張り巡らせ、その中をモグラが自由に移動している。そんな飼育をしている施設もあります。でも、自然界では、好んで地上には出ません。
モグラの大きさはどの位でしょうか?だいたいコロッケと同じぐらいと思ってください。12~16cmぐらい。結構小さいですね。その大きさで、広大な敷地(縄張り)を持っています。人の大きさで換算すると、なんと東京ドームひとつ分の敷地なのです。ちょっと寂しいかも・・。しかも規則正しい生活をしていて、6時間周期(8時間周期ともいわれている)で活動と休息を繰り返しています。時間が来ると、その場で電池が切れたように居眠りし始めます。鼻ちょうちんを出しながら。規則正しいですね!

漢字で書くと、「土竜」ですね。彼らはトンネルを掘り進み、土がたまると地上に出します。それをモグラ塚といいます。土を高く盛ることを「うごろもつ」といい、「宇古呂毛知」と漢字に当てはめ、毛知を取り、モグラに転じた説が有力だそうです。箱根以東にいるのは、アズマモグラです。
ミミズが大好物な彼ら。時間になると、きっとミミズを食べながら寝ちゃうのだろうな~。


チャーハンのようなモグラ塚です

干潟の地雷!? ~アカエイ~

荒川下流域でもっとも危険な生き物が、彼らといってもいいでしょう。水ぬるむ時季にシジミ獲りや、投網、釣りなどで水辺にサンダルや素足で入ると危険です。砂の中には彼らが潜んでいて踏まれると反撃します。"ブスッ!"っと、まさに干潟の地雷。「アカエイ」です。

魚類は、硬骨魚類と軟骨魚類の2類に分けられています。エイ類・サメ類は軟骨魚類で、デポン紀(4億~3億年前)に出現しています。人類の大先輩なのです。
アカエイは1年中、出会う確率は高いのですが、冬場は海の深いところにいて、水がぬるむこの時季から汽水域にもやってきます。水底を這うように移動し、貝類や甲殻類などを主に食べています。なので、潮干狩りを行っている漁業組合にとっては、アサリなどの天敵とされています。

円形に近い体に、細長い尾鰭がついています。柄杓(ひしゃく)のような柄(え)がついている魚。そこから、「エイ」に転じたとか、長い尾鰭を「燕尾」に見立て、「エイ」になったとか、諸説あります。その、長い尾鰭の付け根付近に、1~2本のとげがあり、これに刺されるととても厄介なのです。のこぎり状になっているそのとげは、刺さると抜けないし、毒があるし。大きなアカエイの毒針は、大人の大腿骨をも貫くほどの凄まじさです。

その毒針と2mもの大きさが由来してか、江戸時代の書物にも、妖怪としても取り上げられています。どこまでも続く干潟を歩いて行っても水に近寄れないほどの大きい妖怪として・・。ゲゲゲの鬼太郎もびっくり!かもですね。

水が恋しくなるころ、彼らはやってきます。決して地雷は踏まないように!!


ひっくり返すと口とエラがある。有名なコメディアンに見えるかも!

見かけによらず・・・したたかです! ~ユリカモメ~

荒川河川敷で見られる代表的な鳥といえば、東京都の鳥でもあり交通機関の名前にもなっている「ユリカモメ」です。白くてかわいくてアイドル的な存在です。が、したたかです!

本来、ユリカモメは冬鳥として越冬しに本州南部の最も内陸地までやってくるカモメの仲間です。古事記や伊勢物語で"都鳥"と呼ばれていた鳥はユリカモメ(本当のミヤコドリはチドリの仲間)だといわれて、昔から親しまれている鳥です。
が、したたかです!何がというと、彼らは野生生活の色々な苦労・厳しさを捨てて楽することを選択し、人との共存(依存?)を選んだのです。彼らにその理由を聞くと、こんな感じに答えるでしょう、きっと。「私は体が白色で見た目もかわいいし、多少悪さをしても、黒い色のあの鳥たちと違って人間は許してくれるし。だって、いつでも人間は"エサ"を供給してくれるでしょう~。野生生活で苦労するなんてね~」(でも想像ですよ)。鳥のためにも餌付けはよくないことです。

白色でかわいい姿が名前の由来にもなっています。「カモメ」は幼鳥のとき籠のような柄をしています。この籠目(かごめ)柄が「カモメ」(かもめ)と呼ばれるようになったそうです。そして白くスマートな体が"ユリの花"みたいでユリカモメになったとか、海辺よりも入り江に多く居るのでイリエカモメがユリカモメに転じたとか諸説あります。

他の鳥がエサをくわえていると襲い掛かり奪います。僕はユリカモメを嫌いではありませんが、「外面如菩薩内心如夜叉」という言葉が浮かんでしまうのです。ユリカモメファンの方、ごめんなさい。


くちばしと脚が赤いのが特徴です。若鶏は黄色いです。

結構、トリたちヒトたちの役に立っています! ~カイガラムシ~

荒川河川敷の立ち枯れをしているヨシに、スズメやシジュウカラ・カワラヒワなどの小鳥がしがみつくようにくっつき、一心不乱に何かをついばんでいるところを見たことがありますか?実は冬の時期に昆虫を食べているのです。これがとても貴重なタンパク源になるのです。

「ビワコカタカイガラモドキ」という名前から、みなさんはどんな生き物を想像しますか?巻き貝の仲間?そんな感じですよね?彼らは、カイガラムシの仲間です。貝殻のような殻を屋根のように覆い、その下で生活しているのです。カイガラムシの仲間は、日本に土着している種類で400種とも言われている大所帯です。半翅目(はんしもく)に分類されていてセミやカメムシに近い昆虫です。

ヨシの茎にへばりつくような茶色い物体が彼らの本体です。周りの白い粉状のものは、彼らの排泄物。特に、匂いもしないし、茎を覆うタケノコの皮のようなもの(葉鞘)の下に隠れているので、一見、見つけにくいのですが、トリたちにはすぐに居場所がわかってしまうのです。鳥ってすごいですよね。

カイガラムシは鳥だけではなく、昔からヒトもお世話になっています。子どもたちはレコード盤というものを知っていますか?カイガラムシの分泌物から天然樹脂ができ、それがレコード盤に加工されていたのです。また、気持ち悪くなったらごめんなさい!ハムなどの着色料にも使われているのです。もう、ハムなんか食べるか!って、言わないでくださいね!
どうですか、「ビワコカタカイガラモドキ」。見に行ってみたくなりましたか?


どの茎にもいるわけではないのでよく探してください!

寒くたって平気です! ~タンポポ~

何年か前に、小学校の先生から「一年中咲いている花ってありますか?」って質問されました。皆さんはどう思います?あると思いますか?ないと思いますか?では、すぐに荒川河川敷に行ってみてください。よく見ると、ちらほらと黄色い花が、地面すれすれに咲いているはずです。そう、タンポポです。タンポポでも「セイヨウタンポポ」外来種です。

春や夏に見かける彼らは、茎の長さはまちまちで結構な長さですよね。実は、寒い時期には寒さから身を守るように低く咲いています。また、花を咲かせていない状態を「ロゼット状」(バラの花びら状)と呼んでいます。セイヨウタンポポ以外にもたくさんロゼット状になる植物がいます。ロゼット状に近い状態で冬を越すものもいますが、ロゼットの定義があり、その定義に当てはまらないとロゼットとは言えません。葉っぱが放射状になっていて葉っぱ同士が交差しない。そして、中心に幾重にも葉っぱが重なっている新芽があること。これが定義です。

日本には、カントウタンポポ、シロバナタンポポ、エゾタンポポなど種類がありますが、私たちがみかけるタンポポは「セイヨウタンポポ」だと思ってよいでしょう。セイヨウタンポポはクローン(受粉しなくても増えていくもの)でも増えることが可能です。したがって、江戸時代ぐらい「食用」として日本に持ち込まれた彼らは、綿毛で種を飛ばし、あっという間に日本中に広まってしまったそうです。最近は、在来種のタンポポとセイヨウタンポポの交雑種も多数見られれるようになり、在来タンポポの減少に輪をかけています。

タンポポの茎を切って断面に切り込みを入れると、くるっと反り返って「鼓」みたいになりますよね。鼓をたたくと「タン・ポン・ポン」と音がするところから「タンポポ」という説が有力ですが、その他の説もあります。英名は「ダンディー・ライオン」葉っぱのギザギザをライオンの歯に見立てたそうです。
食用に入ってきた彼らを、ぜひ食してみてください。葉っぱはサラダ、お浸し。花は、てんぷらで!天ぷらにすると苦味がないそうです。


花びららのようなのがひとつの花です。花の集合体です。

昔からメジャーですが、ミステリアスな私・・・ ~ウナギ~

今が旬!とはいえない生き物ですが、生物学上あるいは水産資源上、最近話題になった生き物なのです。ある意味、今が旬だといえる生き物です。もちろん、荒川でも出会えます。夜釣りで・・・ウナギです。ウナギといえば、土用の丑の日。平賀源内があまり繁盛してない知人の鰻屋さんを繁盛させるため、店先に「土用の丑の日」と看板を出して、ウナギを食べてもらうように考案したのが始まりと言われています。

そんなウナギのミステリアスなことは、皆さんもご存知だと思いますが、産卵場所です。昔からメジャーではありますが生態は謎!『山芋転じてウナギとなる』という言葉があります。ウナギは淡水では産卵しないのです。なのに、ある日突然に今までいなかったウナギが、池や沼に現れるのです。産卵した形跡も、ウナギ自体がいなかったのに?と昔の人は不思議に思ったはずです。なので、山芋がウナギに変わる、と思われていました。あのアリストテレスでさえ、ウナギの産卵の事実を知らず、『ウナギは泥から生ず』と言い張っていたそうです。なぜ突然、池や沼にウナギが現れるかというと、ウナギは皮膚呼吸もできます。雨が降り、土が湿るとその湿っているところを、ウナギははってA池からB池へ移動するのです。もっとすごいのは、滝を登ることもできます。といっても、滝周りの濡れた岩をはってどんどん登るのです。それが「うなぎのぼり」の語源です。
細長い丸い体つきから、家の柱の「棟木(むなぎ)」がウナギに変わったとか、胸の一部が黄色を帯びているので、胸黄(むなぎ)がウナギだとか諸説あります。

ある意味、今が旬。新聞にも載っていましたが、ウナギの産卵の解明ができたのです。ウナギの卵が見つかったのです。産卵場所はマリアナ海溝付近の深海ではないかと考えられていました。今回の発見でそれが証明されたのです。

ウナギの血には毒があります。目に入ると結膜炎を起こします。傷口に入るとかゆくなり、血管を伝って体中がかゆくなるので、血が手についたらよく洗いましょう!


ヌルヌルの体ですが、うろこは体の下に埋まっています。

鳥界のものまね王者?鳥界のギャング? ~モズ~

冬の荒川河川敷の小枝に、カエルやトカゲなどが突き刺さっているのを見たことがありますか?これも、前回にお話しました「フィールドサイン」のひとつです。犯人は「モズ」です。
20cmぐらいの小鳥ですが、くちばしが鋭くトカゲなどを狩るので、昔は「猛禽類」に間違えられていました。枝に刺さっている"獲物"は"モズのはやにえ"と呼ばれています。ただ、この行動の目的は、まったく解明されていないのです。冬の食糧確保という説もありますが、食べずにそのまま残っていることが多いいのです。また、縄張りの目印ともいわれています。爬虫類・両生類・昆虫類・小鳥・小型哺乳類と何でも食べることからも、『鳥界のギャング』といわれる由縁です。

モズは「百舌鳥」と漢字で書きます。「ギチギチ」と低く鳴き、秋の縄張り宣言では「ギョンギョンキチキチ・・キィーキィーキィー」と尾羽を回しながら、高く鳴きます。と、思えばいろんな鳥の鳴きまねをしています。百枚の舌を持っているのでは?ということで「百(も)舌鳥」となったそうです。たまに、鳴きまねを気持ちよく、まるでカラオケをして自己満足をしたかのように、最後に「グフフフフ」と聞こえるときがあります。気のせいではないと思います・・・。

ものまね王者で、ギャング的な彼らの求愛行動は、オスに決定権はなく、メスがいくつものオスの縄張りを巡ります。メスが相手を決めると、メスは甘えた小鳥のような鳴き声と身振りで、オスに甘え始めます。相手に認められたオスは、メスに餌をプレゼントし始めます。とても仲のよい夫婦に見えます。しかし、ひとつの巣の子どものDNAを調べたら、なんと!数匹のオスのDNAが確認されたそうです。
そんな彼らの、ものまね自慢と、求愛行動をぜひ見てください。


ズングリムックリの体に、長い尾がアンバランス?

春の七草ではないのですが・・・・ ~ホトケノザ~

この時季、荒川土手の日当たりのよい斜面を見ると、紫色の細長い花が咲いています。茎をひと回りするような葉っぱがついています。本当は、春の野草なのですが、気の早い個体は12月に咲き出します。そうです。「ホトケノザ」です。

「ホトケノザ」というと、皆さんも「春の七草」のひとつが浮かんでくると思います。春の七草のホトケノザは、キク科の野草です。「コオニタビラコ」という標準和名がついています。「ホトケノザ」・・・いかにも春の七草に、思えてしまうような和風的な名前ですね。実はシソ科の野草で原産国は東アジア、ヨーロッパ、北アフリカに広く分布している外来種です。
茎をひと回りする葉っぱが、仏様が座る"蓮座(れんざ)"に似ていることから、「仏様が座る」で、ホトケノザ命名されたそうです。また、その蓮座が三重構造になっていることから「サンガイグサ」とも呼ばれています。

ホトケノザを見つけたら、『茎』に注目してください。ちょっとだけ茎を拝借して、その形を確認してください。普通、茎の形は丸いですよね。ところが、ホトケノザは『四角』です。ホトケノザに限らず、シソ科の植物の茎は四角いのです。それがシソ科の特徴です。シソ科には、ミントやハーブ系の一部もあります。『セージ』もシソ科で、サルビアに近い仲間です。日本のシソは、ジャパニーズ・ミントというところでしょうか。

ホトケノザは、本当は冬に発芽し、春を待ち3月に開花するのが普通なのですが、今の時季に咲くということは、早咲き?遅咲き?どちらでしょうか?きっと咲いているのは温暖化の影響でしょうね。


一面に咲き乱れると、圧巻です。紫色と濃い緑色の絨毯みたいです。

気分は名探偵?自然界の謎解きに挑戦! ~フィールドサイン~

映画の名セリフ、「事件は現場で起きている!」。正に荒川河川敷でも、毎日のように生き物の事件が起きています。殺害、落とし物、忘れ物、夜中の徘徊などなど。今回は、ちょっと話題を変えて、生き物の残した跡を探す荒川河川敷の楽しみ方をご紹介いたします。

フィールドサインとよく言いますが、『生き物がここにいた。生き物がここで生活をしていた証拠』つまり、生き物の生活の痕跡のことを言います。殺害とか徘徊とか、ちょっと怖い言い回しですが、殺害は捕食、徘徊は行動、と思ってください。
では、フィールドサインにはどんなものがあるかと言いますと、「食痕」は捕食し食べた後です。「落とし物」は、糞などの排泄物、あるいは鳥の羽です。「忘れ物」は脱皮殻や繭、蛹から抜け出たものです。「足跡」は生き物が行動した跡です。荒川に行ったら、そのようなものを見つけてください。見つかったら、物語風に、あるいは5W1Hを使いニュース解説風とか、まるっきり自由に考え名探偵になって推理してください。正解を当てるのではなく、よく観察し自分なりに、自然界の不思議に挑戦するのです。

例えば、写真のようなフィールドサインを見つけたとします。
葉っぱに不思議な跡が有ります。よく見ると、段々と筋が太くなっています。しかも、筋の模様が統一されていない。何枚もの葉っぱに同じようなものが有るけどみんな違う模様になっているのです。そうか謎が解けた!犯行時間は夜です。街灯がなく目撃者もいないからです。犯人は先のとがったもので、葉っぱに傷をつけたのです。生き物は道具を使わないので凶器は爪でしょう。爪がとがって夜に行動する生き物はたくさんいるが、犯人は子猫です。犯行動機は風で動く葉っぱが気になり、無性にじゃれつきたくなったのです。
というような感じで子ども達と楽しんでみてください。ちなみに、正解は「ジカキムシ」とも呼ばれています。犯人は、ハモグリバエの仲間かハモグリバチの仲間の幼虫が、葉っぱの中を食べ進んだ食痕です。成長するにつれ、筋の跡も太くなるのです。英語では「葉っぱの炭鉱夫」と呼ばれています。いつか違うフィールドサインもご紹介いたします。


最後は、葉っぱに穴を開け飛んでいきます

真逆な生き物の同居? ~クルメサヨリとワカサギ~

みなさん、荒川はきれいになっていると思いますか?まだまだきれいとはいえないよ!と、思いますか?水質汚染の度合いを見るのに、生物指標というものがありますね。○○がすめるきれいな川。とか、○○しかすめない汚れた川。そんな言い方をよく当てはめますが、実は昨年の秋、きれいな荒川好きな魚と汚れていても大丈夫な魚が同時に確認できたのです。

ここ数十年(ある調査では45年)東京湾から姿を消したのではないかといわれている、水質汚濁に非常に弱い魚のクルメサヨリ。と、反対に水質汚濁には結構強い魚。冬の釣りの主役でもある、ワカサギです。その両者が同日の同所で投網にかかったのです。
今回は、ワカサギにスポットを当ててみます。(クルメサヨリは近々ご紹介します。)

ワカサギは「公魚」とも呼ばれています。江戸時代に霞ヶ浦付近の漁師が、その味の良さから、時の将軍に献上したのが「公魚」と呼ばれるようになりました。標準和名で漢字にすると「若小魚」となります。若鷺とか?とか書きますが、ワカは、幼いとか弱々しい、という意味で、サギは清潔なとか白いという意味で、ワカサギと命名されたので「若小魚」という漢字が元々のものです。
ワカサギは、キュウリウオ科の魚で、アユにとても近い仲間です。アユと同じように油鰭(アブラヒレ)があります。もともとは、淡水の混じる海中に住み、産卵のために川や湖に遡上していたのです。アユと同じです。そのうち、陸封されて湖にのみ住むようになった固体が出てきました。ほとんどが1年で生涯を閉じますが、2~3年生きる個体もいます。

きれいな水を好むタイプと、汚れている水でも平気なタイプですが、しっかりと荒川を利用していることは事実です。本当の意味で、生き物が好む「荒川」が戻ってくるとよいですね。


上がワカサギ。 下がクルメサヨリです。

だるまさんが転んだっ!」ごっこ ~ツグミ~

みなさん、あけましておめでとうございます。生き物がトラからウサギに変わりましたね!年明け第一弾は、やっぱりノウサギだ!と、思っていたのですが、ノウサギはもう荒川河川敷下流部では、見られなくなったので・・・・違う生き物のお話にします。ということで、本年もご愛読よろしくお願いします。

では、みなさん、河川敷で「だるまさんが転んだっ!」を、やっている鳥を見たことありますか?はるかシベリア方面から寒気団と一緒に?飛来してくる鳥、ツグミ。
ムクドリぐらいの大きさで、ほとんど単体でいます。本当に「だるまさんが転んだっ!」をやっているわけでなく、落ち葉や土をめくりミミズや昆虫類を主に食べています。えさを探しているときに、早足でタッタッタと数歩歩いては、ピッタッと止まり、周りをキョロキョロと見回し、また数歩タッタッタと歩く。その姿が、「だるまさんが転んだっ!」をしている姿に見えるのです。しかし、僕にはどう見ても、小心者の挙動不審者に見えてしまうのです。こっけいで、かわいくも見えるのですが・・・・。まぁ、感じ方は人それぞれと言うことで、ご勘弁を・・。

彼らは、日本に飛来したてには山の高いところにいます。食料がなくなると徐々に平野部にも下りてきて、河川敷や民家の庭先にもえさを求めてやってきます。鳴き声は「クィクィ」とか「キィキィ」が地鳴き。春になると「キョロロ」とか「キョケッ」とも鳴きます。冬にシベリアからやってきて、ゴールデンウィークが明けるころ、シベリアに帰郷?する間、よくさえずっていた彼らの声が、初夏にはプッツリと聞こえなくなる、昔の人は、夏になると彼らは「口を噤(つぐ)んだように黙るのだな~」と思い、彼らの名を「口を噤む鳥」"ツグミ"と名づけたそうです。

冬鳥は今が旬!みなさんも今すぐ荒川河川敷に足を運んで、おどおどした挙動不審的な「だるまさんが転んだっ!」を観察しに行ってください!


ねっ!なんとなく、おどおどしている感じでしょう?

本当は体力より生命力! ~コイ~

荒川河川敷に、水辺の楽校などで作ったビオトープやワンドなどに、いつの間にか入り込んだ彼ら。正直、あまり歓迎したくない代表でもありますよね。貪欲で何でも食べます。コイです。

子どものころ、福島の親戚がコイの養殖業を営んでいて、よく食用のコイをいただいていたのです。毎回思うのは、ただ水で濡らした新聞紙に、コイを生きているまま包んだだけで、自宅に帰っても生きているのです。すごい生命力でしょ~?帰るまでは、5時間ぐらいはかかったと思います・・・・。
東京人はよく夏にコイを食す人が多いのですが、実際は12月から3月が最上の旬なのです。ですが、夏にコイをもてはやす理由として、まず、コイの産卵期が5月、端午の節句に「鯉のぼり」を男の子のいるご家庭では飾りますね。なので歳時記では、コイの旬は初夏から夏といわれています。

コイの名前の由来も諸説ありまして、鯛は魚の王様と言われ、味も姿の優雅さも大位(たい)と言われ、それに対し、コイはちょっとだけ味も姿も地味なので小位(こい)と呼ばれるようになったとか。また、景行天皇が、八坂入彦(やさかのいりびこ)に恋をして告白をしたのだが、八坂入彦は隠れてしまい、なかなか返事もくれず姿も見せてくれないので、景行天皇は池にきれいな魚を放し見ていれば、何を見ているのか気になってくるはず!恋=鯉となったとか。もしこの説が本当だったら、この話は西暦550年ごろの話なので、そのころから、コイを観賞魚としていたこともわかりますね!コイも恋も歴史があるのですなぁ~。

掛軸によくコイが滝を登る絵が描かれていますが、生物学上は不可能です。なぜかというと理由はふたつ。まず、コイは滝があるような上流域のきれいな水は、好まないのです。どちらかというと、汚れた水がお好み。なので、滝のある地域には生息できない!そして、滝を登りきる体力、ジャンプ力がないのです。生物学者は、コイが流しそうめんを食べているようだ・・・。と、芸術家と論争をしたとか・・・。芸術は芸術で楽しめばよいと思うのですが・・・。なので、コイは体力より、生命力なのです。

フナとコイの違いは、二対のひげがあるかないか。フナにはひげがないのです。人のひげとは役目が違いますよ!さてと、僕もひげを剃って出かけようかな!


コイの口のアップ!大型のコイは口の力が強いので指を入れないように!

匂うけど・・・大和撫子なんです! ~ヘクソカズラ~

この時季、河川敷の低木や、セイダカアワダチソウ・ヨモギなどに絡まっていて、茶色い実をつけている植物を見たことありますか?見つけたら、実をひとつ取って軽く潰して下さい。薄い茶色の液が出てきたら、その香りを楽しんで下さい!葉っぱもね!

「だまされた!とんでもない匂いがしたぞっ!!」って、怒らないで下さい。その匂いが、彼らの名前の由来です。そう、ヘクソカズラ。よく言えば「タクアン」。悪く言えば名前そのもの。屁糞・・・。
とは言うもの、彼らはれっきとした在来種です。大和撫子です。万葉集にもその名は載っています。もっと、かわいそうな名前ですが・・・「クソカズラ」です。でも、ある意味、ナイス ネーミングかな?最悪かな?
でも、別名はとてもいい名前です。「サオトメカズラ」(早乙女かずら)。花がとてもきれいなのです。白いラッパ形の小さな花で、中心部が赤みの強い紫がかった色です。まるで、ヨーグルトの上にラズベリージャムをかけた感じ。見た目はおいしそうなのですが・・・。その、赤紫色がお灸の後にも見えるので「ヤイトバナ」。馬も食べそうにもないので「ウマクワズ」、とも呼ばれています。サオトメカズラ・・・ちょっと、褒めすぎかな?

さて、匂いのきつい彼らでも、我々を助けてくれることもあります。この時季、手のしもやけ、あかぎれ、ひびわれなどでお悩みの方に朗報です。熟した実をよく洗い、潰します。市販のハンドクリームが10に対し、ヘクソカズラを2の割合でよく混ぜて幹部に塗り、ガーゼをあてがって下さい。朝夕一日2回取り替えると、幹部に潤いが伝わり、あらまぁ~!!すごい!というような効果が出ます。ただ、昔から行われている、民間療法です。
*注:効果は人によって違います。行うときは十分にお気をつけ下さい。

植物には、いろいろな匂いがあります。ヘクソカズラより数百倍くさいもの。桃の缶詰みたいな匂い。。加齢臭の気になるお年頃の僕は、ヘクソカズラみたいな奴だなっ!て、言われないように、温泉の元を入れて、今日もお風呂に入ろう!


花は本当に、きれいでしょう!でも、名前は・・・。ヘクソ・・・。

誰もが知っているが誰も知らない・・・? ~スズメ~

日本人なら、誰もが知っている国民的アイドルっぽい鳥といえば?一番身近で、童謡にも昔話にも取り上げられている鳥です。そうです!スズメですよね!誰もが知っていますよね?ならば、スズメの絵を皆さんは描けますか?頭の柄は?特徴は?誰も知らないはず・・・。

荒川河川敷では、たくさんの種類の鳥が見られます。中でも多いのが、気には留めないかもしれないけど、スズメです。「チュンチュン」「ジュルジュル」と、結構いろんなバリエーションで鳴いています。もともとは、遠い昔に稲作文明とともに日本にやってきたといわれています。田んぼにやってきては、実ってきたお米を食べる。と、思われていますが、実は、稲につく害虫を食べているそうです。もちろん、多少はお米も食べているそうですが・・・まぁ、稲を害虫から守っているバイト代かな?死んだスズメの胃を開いてみたところ、90%ぐらいが昆虫類だったそうです。そうそう昨年の夏、近所の公園で、スズメが同じぐらいの大きさの、アブラゼミを食べようと必死で追い回している姿を見かけました。うん~、なかなか勇猛果敢なやつですなぁ~。

昔まだスズメとは呼ばれていないころ、稲の害鳥と思われていた彼らが田んぼにやって来ると、農家の人たちは「このチュンチュンめ!」と、叫び追い払っていたそうです。「チュンチュンめ!」が転じて「スズメ」になったとか。また、夏の暑い日に、軒先で小鳥にえさをあげていた老人が、「こっちに来て涼め、涼め」といっているところを聞いていた子ども達が、あの鳥は「スズメ」という名前の鳥だ!と、思い込んだのが名前の由来だとか・・・。

さて、最初の「スズメを描けますか?」ですが、スズメを知っていても、完璧に描ける人はいないと思います。答えは写真を参考に!ちなみに、ネクタイ柄が太い固体は、その群れのボス的存在だそうです。

僕もそうですが、もっと身近な自然に目を向けなければ!さてと、近所の公園に生き物を見に行こうかな!


結構、特徴がある柄でしょう? ほほの黒が、おてもやん

代表の代表の、また代表!? ~スズキ~

荒川の河口から下流域での代表的なサカナは、たくさんいます。たくさんいたら、代表的じゃないでしょ~。といわれますけど、しょうがないのです。どの種類も僕は好きなので、1種類に絞れないのです・・・。個人的な意見ですいません。でも、やっぱり彼らかな?銀色に輝く体。勇猛果敢な顔つき。う~ん、カッコいいですね!スズキは!

スズキは、荒川の代表的なサカナには留まらず、なんと、魚類の代表でもあるのです!生物を分類するとき、界、類、目(もく)科、属、種のグループに分かれます。細かく言うと亜目とかがあります。日本産魚類構成で、目は37目あり、目それぞれ、いくつかの科に分かれます。37目が315科に分かれます。スズキ目はなんと、317科のうち、114科も属しています。スズキ目には、日本で一番?有名な、鯛や鯵、サンゴ礁でよく見られる、チョウチョウウオ、キンチャクダイ達。亜目になると、これまた、荒川の代表的な、ボラ、ハゼ。塩焼きや味噌煮もいけるサバ。などなどです。恐るべしスズキ派。あっ!人間界も、スズキさんが多いですよね!なんか、関係があるのでしょうかね?多分、無いと思いますが・・・。

勢いよくスイスイ泳ぐので「進き」という説。こじつけっぽい・・。「スス」は小さいという意味。口の割には尾びれが小さいので、ススキが転じてスズキという説。じゃぁ、「キ」は何?スズキの名前の由来は、諸説あり断定するのが難しい生き物の代表でもあるのです。しかも、出世魚の代表でもあります。フッコ・セイゴ・スズキと名前が変わります。やっぱり、恐るべし・・・。

彼らは、水産の中でも重要種に位置します。食べてもおいしい魚の代表でもあります!荒川で獲れる彼らも、美味しく食せます。素揚げ・天ぷら・ムニエル。でも、少し油のにおいがします。荒川の干満に乗じて、海と行き来をしますが、たまに、帰るのが面倒くさいのか、餌になる小魚が豊富なのか、彼らの気持ちはわかりませんが、居ついてしまうモノがいます。それらは荒川の匂いが染み付いて油くさくなるのです。というか、どんな川の下流付近でも同じ匂いですが・・・。だから、外洋のスズキは最高です。僕の中では、食べて美味しい魚リストのベスト10に入っています。

投網でよくかかりますが、「スズキだ!やった!食べるぞ!」と、慌てて素手で掴まえないでください。彼らの鰓蓋は、よく切れるナイフのようですぞっ!切れ味も代表的です。今回の生き物生活日記の切れ味はいかがでしたか?
(参考資料:東海大学出版会 日本産魚類大図鑑)


ネッ!代表の代表ってオーラが出ているフォルムでしょ!?

本当は私がウグイスと呼ばれたい!! ~メジロ~

荒川の河川敷でも、ツバキなどの藪があるところで、「チーチー」・「キリキリキリ」という鳴き声を耳にします。目の周りが白い「メジロ」です。その目のアイシャドー?が特徴です。一昔前は女子高生も、メジロみたいなお化粧でしたね・・・・。

ウグイスは、「ホーホキェキョッ」と鳴くから、ウグイスと呼ばれる・・・わけではないですよね。ウグイスの色は何色ですか?鶯色だろう!・・・でしょう!そう答えると思いましたよ!実は、結構シックな茶色です。ウグイスの名前の由来は、里山や林の奥のほうで「ホーホキェキョッ」と、求愛のさえずりを、オスがしています。「ウグ」は、「奥」という意味で、「イス」は「出ず」奥から出てくる。という意味だそうです。

私がウグイスと呼ばれたい!実は、本当のウグイス色の鳥は「メジロ」です。じゃあ、なぜメジロとウグイスの色と名前が逆になったかというと、江戸時代には、街中にもウグイスが生息できる環境があり、同じ時期にウグイスと、メジロが街中で生活していました。藪の奥で「ホーホキェキョッ」と、声がする。庭先のツバキの藪に鳥が動く姿が見える。お分かりですよね。人に見えるのは、チョコマカと動くメジロ。人が聞いている鳴き声は、ウグイス。ということは、「ホーホキェキョッ」と鳴く鳥は、鶯色の鳥。鶯色の鳥が、美声の持ち主のウグイスだ!・・・と、勘違いしてしまったのでした。

メジロといえば、ツバキの花に顔を突っ込み、顔中花粉だらけになるまで蜜を吸って、次のツバキにいく。ツバキにとっては、これが花粉を運んでくれる、ありがたい行動なのです。特に、冬の時期に咲く花にとっては・・・なぜかって?昆虫が少ないからですよ!甘いものだ~い好きな彼らは、樹液、アブラムシなどが出す「甘露」も舐めます。サクラは蜜が少ないためか、花ごと食べてしまいます。とにかく、甘いものを片っ端からつまみ食いする。スイーツ食べ放題バイキングの常連さん。ていう感じでしょうか?そうそう、彼らの舌は、蜜を吸い取りやすいように筆状になっています。

目白押し・・・・その通りメジロがたくさん寄り添って集まっている状態です。さぁ~この「荒川いきもの生活日記」もこれから、ずーーーと楽しい話題の目白押し!!・・・に出来たらいいな・・・。もちろんがんばります!


庭にみかんを置いたら、メジロが来ます。ぜひ、やってみてください!ご近所の迷惑にならない程度に・・。