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みなさんは、河川敷や道端・空き地に生えている植物を「雑草」と、呼んでいませんか?川や池で獲れるサカナを「クチボソ」と、呼んでませんか?荒川で獲れる魚のハゼを「ダボハゼ」って呼んでませんか?「雑草という名の植物はない」とも言われています。20世紀最高の名言だと僕は思います。生き物すべてに名前があり、生き物すべてに生活があります。このコーナーでは、自然案内人の目線で、荒川の生き物の「生活」をご紹介します。目からうろこが落ちた!……は、保障できませんが、くどくならない程度、飽きない程度に、「荒川いきもの生活日記」をご紹介します。 活動1自然案内人
橋本浩基

セミ

 今年の夏は、なんか違う気がしてならないのです・・・・・。アブラゼミが少ないような気がします。しかも、少し小ぶりなような気もしますが、皆さんはどう思いますか・・・・?僕の気のせいでしょうかね・・・?でも、街中を歩いていると、夜中でも、セミの声がします。そのほとんどが「ミンミンゼミ」。

 昆虫には、背中に「光」を感じる器官があり、そこで光を感じると日中だと認識し、鳴くのです。アブラゼミも鳴いていますが、ミンミンゼミも鳴いています。夜鳴きゼミですかね?
 セミは日本に32種。荒川では、アブラゼミ・ミンミンゼミ・クマゼミ・ツクツクボウシ・ニイニイゼミがよく見かけられます。こんな狭い日本で32種もいるのですよ!えつ!「広大なヨーロッパでは、さぞ、その種類は多いいのでしょうね。」って?なんのなんの、ヨーロッパでは、たったの2種類ぐらいだそうです。日本はまさに、セミ王国なのです。しかも、一般的な「アブラゼミ」は、諸外国では人気者!なぜかというと、羽が茶色いからです。羽が透明な種がほとんどのセミの中で、アブラゼミはスーパーモデル?なのです。

 ミンミンゼミは、「ミーンミーン」と鳴きます。アブラゼミは「アブラーアブラー」とは鳴きませんよね。アブラゼミの名前の由来は、鳴き声が「トンカツやテンプラを揚げる音」に似ているからだそうです。今、テンプラやトンカツを食べている方、アブラゼミを思い出したら・・・ごめんなさい。
 まだまだ、暑い日が続き、セミたちも元気に鳴いています!セミたち(オス)のラブソングを聴いてやってください!


| Category: 虫

ヤブガラシ

 ヤブガラシ・・・辛そうな名前でしょう!5mmぐらいのカップ状の花が、アジサイのようにたくさんつく、なかなかかわいい花。オレンジ色になっている花を舌の先でちょっと舐めてみてください。えっ?辛いんでしょう!って?確かに辛そうな名前ですが、蝶などの昆虫がたくさん寄ってきています。ということは、辛くありません!ものすごく甘いのです!ヤブガラシはブドウ科の植物。ツルを広げはびこります。その姿が「藪を枯らす」様に見えるので、藪枯らし、ヤブガラシと名前が付いたそうです。

 そのツルを、よ~く見てください。途中でツルの巻き方が変わります。いきなり、右に巻いていたツルが左巻きになります。理由はよくわかりません・・・・すいません・・・。

 5mmぐらいの小さな花に、たくさんの蜜があります。なので、昆虫が寄ってきます。アゲハチョウやセセリチョウの仲間。そうそう今朝、散歩していたらヤブガラシに、キマダラセセリというセセリチョウの仲間が吸蜜しているところを見ました。早起きは三文の徳ですなっ!蝶なら安全ですよね!でも、アシナガバチの仲間もたくさんやってきます。気をつけてくださいね!

 6月~8月に花が咲きます。まさに今が、ヤブガラシの旬です。昆虫喫茶店!彼らのそばでじ~っとしていると、いろんな昆虫を見ることができますので、熱中症に気をつけて観察してみてください。糖分はヤブガラシで補給してみては・・・・。


ヤブガラシ
| Category: 草花

ナガコガネグモ

 地震グモって知っていますか?地震を予知するクモ?・・・残念!違います。触ると巣を大きく揺すり地震で揺れているように見えるのです。荒川河川敷にもたくさんいます。今の時期なら普通に見られます。大人の目線よりかなり低いところ(腰より下ぐらい)に巣を張っています。子ども目線で捜してください!彼らの名前は、ナガコガネグモ。

 白と黒と黄色の横縞模様がわりとおしゃれ?なクモです。ナガコガネグモは普通にみかけるが、とてもそっくりなコガネグモは荒川河川敷(都内)では希少種です。コガネグモの方が丸っこいので区別はつきやすいですよ!ナガコガネグモは、なんと!卵のうの中に、800~1500個も生むそうです。卵のうの中で1回脱皮し、越冬して翌年の6月ごろに、卵のうからクモの子を散らしたように・・・の語源のとおりに出て行きます。

 地震グモ・・・皆さん、ぜひ彼らを見つけたら、そ~っと、ナガコガネグモに触れてみてください。ものすごい勢いで巣網を揺らします。「やめてくれ~っ!さわらないでくれ~っ!」て、叫んでいるように揺らします。結構、楽しめますよ。でも、彼らにとっては、「揺らす」という行為は、敵から身を守るための「威嚇行為」なのです。必死なのです。防御をしているのです!なので、適度に楽しんでくださいね。あまり、揺らさせると、逃亡しますよ!そうそう、うちの近くにナガコガネグモが1頭いまして、毎朝散歩がてら2回を限度に、揺れてもらっています。


ナガコガネグモ
| Category: 虫

マハゼ

 本当に、暑い・・・今年は暑い・・・ですね。でもこの暑さの中で昆虫や鳥、子ども・・・は元気に過ごしています。でも、暑くなればなるほど、南方の生き物が北上してきます。やはり、猛暑は生態系をも狂わしますね。エコ・エコ・エコ・・心がけましょう!
8月は、この猛暑を元気に生きている生き物をご紹介しましょう!(子ども以外で・・・)

 荒川の汽水域では代表的なハゼの仲間。結構、愛嬌のある顔に似合わず、食いしん坊な彼らはゴカイの仲間などを好んでバクバク食べます。でも、一年しか生きられない「一年魚」。たった一年だけど彼らは、荒川生活を満喫しているはず。
 ハゼ科の特徴は、なんと言っても、腹鰭です。左右にある一対の鰭がくっついて、吸盤状になっていて、岩や底にくっついています。それで、流されるのを防いだり、落ちてくるエサを待っていたりしているのです。淡水域にいる、ヨシノボリというハゼは、吸盤でヨシを登るので、ヨシノボリと名がついたそうですが、僕はまだ登る姿を見ていません・・・・。

 マハゼはとてもおいしく、天ぷらが最高!といわれていますが、一度だけ刺身で食べたことがあります。結構、プリプリしていて、甘味も適度にあり、いや~もう一度食べたいですね!荒川で獲れたハゼは必ず火を通してください!

 荒川には、たくさんのハゼの仲間がいますが、マハゼは、お腹の脇に青く光る部分があるのが特徴です。秋口には20cm以上になる固体もいますので、今からの時期、の~んびりと、ハゼ釣りで一日ゆっくりしてみませんか?そうそう、ダボハゼとよく言われますが、よくエサに食いつき簡単につれるので、チチブ、ヌマチチブなどのハゼの仲間を「ダボハゼ」というようになったのです。
そんな彼らを水槽で飼うと、飽きませんよ!ぜひ、この夏の皆さんの「マイブーム」をハゼにしてみては?


| Category: 魚