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みなさんは、河川敷や道端・空き地に生えている植物を「雑草」と、呼んでいませんか?川や池で獲れるサカナを「クチボソ」と、呼んでませんか?荒川で獲れる魚のハゼを「ダボハゼ」って呼んでませんか?「雑草という名の植物はない」とも言われています。20世紀最高の名言だと僕は思います。生き物すべてに名前があり、生き物すべてに生活があります。このコーナーでは、自然案内人の目線で、荒川の生き物の「生活」をご紹介します。目からうろこが落ちた!……は、保障できませんが、くどくならない程度、飽きない程度に、「荒川いきもの生活日記」をご紹介します。 活動1自然案内人
橋本浩基

駐車場が住処です?~ハクセキレイ~

 荒川河川敷で「チチッ・チチッ・チチッ」と鳴きながら、波状に浮いたり沈んだりを繰り返し飛んでいる鳥を見たことありますか?彼らは、セキレイの仲間で目を隠すように黒いラインがある「ハクセキレイ」です。

 河川敷にいる、ハクセキレイは、はっきり言って正しいハクセキレイ。ハクセキレイの王道を行っています。なぜかって?最近、街中でもハクセキレイを見かけませんか?特に"駐車場"で!もともと彼らは、海岸や河川敷、水辺や農耕地など、割りと開けた土地で、昆虫・ミミズなどを食べて生活していました。ところが、開発や河川敷の整備などで、開けた生活環境が激減し、泣く泣く(?)駐車場などの開けたところに住むようになったみたいです。やはり人間の影響を受けてしまったのですね・・・・・。

 河川敷で、彼らをそぉ~と、じぃ~としばらく観察してみてください。笑えるシーンがきっと訪れます!腰を上下に振りながらチョコチョコと歩く姿自体が可愛くて愛嬌があるのですが、ちょっとオッチョコチョイなのでしょうか、慌てるとコケルのです。石や草に引っかかりつまずいて、気まずそうに周りをキョロキョロ見渡します。人間なら「何でこんなところに石があるんだよっ!」なんて、舌打ちをするのでしょうが、彼らは「テヘ!やっちゃった!」みたいな感じで照れているように見えますよ~!そんな、お茶目なところもありますが、結構やんちゃな面もあるんですよ!特に、同種同士の縄張り争いは壮絶?です。ほかの種類にはやさしいのですがね・・・。

 そんな、のどかで厳しい?一日の勤務が終わると、彼らは一目散に都市部の橋桁やビル・街路樹のねぐらに帰ります。てことは、駐車場で一日の勤務をしているハクセキレイは、通勤時間が短いので行き返りが楽なのでしょうか?通勤時間3分!ん~通勤ラッシュを避けているみたいですね!

 次回河川敷に行かれたら、のどかな一日の彼らを見てやってください。僕も、年のせいなのか(いや、違う!)時たま歩いていて、けつまずくことがあるのですが、舌打ちしないで、照れてみようかな~~。不気味に見えるでしょうか・・・?


こける数秒前!ではないです。こけずに走り去りました。
| Category: 鳥

晩秋のドリンクバー~セイタカアワダチソウ~


 日中も過ごしやすくなってきましたね。河川敷でも花を咲かせている植物の姿も限られてきました。そんな中、今が満開時期を迎えている植物があります。「セイタカアワダチソウ」です。背の高い(2mぐらい)種子のつき方が白い泡のようになるところから、セイタカアワダチソウ。

 明治時代に観賞用植物として日本にやってきた彼らは、キク科のアキノキリンソウ属の植物。綿毛の種子を空き地や河川敷に飛んできて、どんどん増えていきました。増殖に拍車をかけた理由は、北アメリカ原産の彼らの種子が、戦後の日本にやってくるアメリカ軍人の服や靴についてきて、あっという間に増えたそうです。外来種は強いですなぁ~・・・。

 晩秋にまで咲く彼らは、チョウたちにとって、一番遅くまで咲いている「食料」なのです。深夜営業のファミレスのドリンクバー?ってところでしょうか?そんなドリンクバーには、いろんなチョウがやってきます。モンシロチョウやシジミチョウ類、アゲハ類、ツマグロヒョウモンなどなど。ですから、この時期にセイタカアワダチソウを全部刈り取ってしますと、この時期のチョウたちの「食料」が、なくなってしまうのです。外来種ではありますが、その地域の「生態系」のひとつになっていることも事実なのです。う~ん難しいですな・・・。

 一昔前までは、彼らを「花粉症」の原因と思われていましたが、とんだ濡れ衣だったのです。なぜかって?花粉症の原因は「花粉」種子を飛ばす彼らの種子は原因にはならないのでした!無実が証明されたのです!

 セイタカアワダチソウ・・・黄色い花は、さすが観賞用に日本に来ただけあって、きれいで見栄えがします。一輪挿しにして飾るとよいかも。あっ!秋の花見はぜひセイタカアワダチソウで!


| Category: 草花

ヨコジマ?タテジマ?~シモフリシマハゼ~

 生き物には色々な柄や色がありますよね?水玉柄や迷彩模様の魚もいます。
ティアー・ドロップ(涙柄)の魚もいます。中でも多いのは、陸上生物もそうですが、シマシマ柄ですね~!

 荒川下流域でよく見られるシマシマの代表魚は、シモフリシマハゼです。
見事なストライプでしょう!さぁー、そこで問題です。
このシモフリシマハゼの縞は、タテジマ?ヨコジマ?どっちでしょう?
答えはフィールドで!・・・だと意地悪になるのでお答えしますね。
誰でも縞柄の洋服を着ますよね?皆さんが着る縞は、頭のほうからお腹のほうに伸びる縞が、「タテジマ」で、胴を一周するような縞が、「ヨコジマ」ですよね!
ですので、動物も同じで、頭から尾に伸びているのが、「タテジマ」で、背中からお腹に一周するような縞が、「ヨコジマ」なのです。シモフリシマハゼは、「タテジマ」が正解です!
シモフリという意味は、霜降り模様が頭にあるからです。

 このシモフリシマハゼは以前、「シマハゼ」という種類だったのですが、シマハゼに似た種類が発見され、「シモフリシマハゼ」と「アカオビシマハゼ」に分けられたのです。
分類し、命名した人は、日本でハゼ研究の第一人者であった、昭和天皇です。
いやぁ~、すごい人に命名してもらったのですね~。アカオビシマハゼは霜降りがありません。

 投網でよく採取できる彼らは、びっくりすると、体色が黒くなります。
ですので、捕まえてしばらくは、縞柄がなく真っ黒だから見慣れないと、彼らだと判断しにくいです。
10分ぐらいしたら見直してみてください。

 何でもよく食べ、割と飼育しやすいので飼育道具が揃っている方は、シモフリシマハゼ飼育を来春にチャレンジしてみてください!実は僕も飼ってみたいと思っています。シマシマの魚だけ集めて・・・・。


立派な縦縞のストライプ!
| Category: 魚

ジッとしていられない、落ち着かない~シジュウカラ~

 あの暑さがうそのように感じる、過ごしやすい時期になりましたね!自然界では、高山に避暑に行っていたり、国外に避暑に行っていた鳥たちが低山や河川敷・街中にも戻ってくる季節です。そうです!バードウォッチングに最適な季節になるのです!

 荒川河川敷の高木の上のこずえから、「ツーチ・ツツピ・ツッ」とか「ツツピーツツピー・ジキジキジキ」と鳴きながら、10秒たりともジッとしていられない小鳥がいたら、シジュウカラです。15cm弱の彼らは、1年中見ることができるのです。
 子育てが終わったこの時期に群れを作ります。しかも、他種も混ざった「混群」と呼ばれる群れです。河川敷や街中では、メジロとの混群が見られます。ちょっと中流域や林などに行くと、キツツキの仲間のコゲラとの混群も見られます。混群はいろいろと利点があるのです!それはフィールドでお話しましょう!

 彼らは、「まさかこんなところに~?」っていう場所に巣を作ることもあります。街灯のスイッチボックスや排水溝の中とか、ある民家では、逆さに伏せておいた大き目の植木鉢の中からシジュウカラのヒナが巣立っていくのを観察できたそうです。感電したり流されたりと危険があるのに。もうちょっと安全な場所は無かったのですかね~?

 オスメスの見分け方ですが、お腹のネクタイ柄の太さで見分けがつきます。写真のように、下腹部の方にまで太く柄のあるのが、オス。細くて途中でなくなっているのが、メス。オスの縄張り争いでは、このネクタイを見せ合い、太い方が勝者となるそうです。やはり、男子たるものはネクタイが必須なのでしょうか?
 フィールド仕事が多い昨今、ネクタイ締めていないな~。たまには締めてみようかな~?と思った方も多いのでは?僕も締めようかな!


太目のネクタイ・・でも、ヨダレカケにも見える気がする・・・
| Category: 鳥