荒川河川敷に、水辺の楽校などで作ったビオトープやワンドなどに、いつの間にか入り込んだ彼ら。正直、あまり歓迎したくない代表でもありますよね。貪欲で何でも食べます。コイです。 子どものころ、福島の親戚がコイの養殖業を営んでいて、よく食用のコイをいただいていたのです。毎回思うのは、ただ水で濡らした新聞紙に、コイを生きているまま包んだだけで、自宅に帰っても生きているのです。すごい生命力でしょ~?帰るまでは、5時間ぐらいはかかったと思います・・・・。 コイの名前の由来も諸説ありまして、鯛は魚の王様と言われ、味も姿の優雅さも大位(たい)と言われ、それに対し、コイはちょっとだけ味も姿も地味なので小位(こい)と呼ばれるようになったとか。また、景行天皇が、八坂入彦(やさかのいりびこ)に恋をして告白をしたのだが、八坂入彦は隠れてしまい、なかなか返事もくれず姿も見せてくれないので、景行天皇は池にきれいな魚を放し見ていれば、何を見ているのか気になってくるはず!恋=鯉となったとか。もしこの説が本当だったら、この話は西暦550年ごろの話なので、そのころから、コイを観賞魚としていたこともわかりますね!コイも恋も歴史があるのですなぁ~。 掛軸によくコイが滝を登る絵が描かれていますが、生物学上は不可能です。なぜかというと理由はふたつ。まず、コイは滝があるような上流域のきれいな水は、好まないのです。どちらかというと、汚れた水がお好み。なので、滝のある地域には生息できない!そして、滝を登りきる体力、ジャンプ力がないのです。生物学者は、コイが流しそうめんを食べているようだ・・・。と、芸術家と論争をしたとか・・・。芸術は芸術で楽しめばよいと思うのですが・・・。なので、コイは体力より、生命力なのです。 フナとコイの違いは、二対のひげがあるかないか。フナにはひげがないのです。人のひげとは役目が違いますよ!さてと、僕もひげを剃って出かけようかな! |
コイの口のアップ!大型のコイは口の力が強いので指を入れないように! |
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| みなさんは、河川敷や道端・空き地に生えている植物を「雑草」と、呼んでいませんか?川や池で獲れるサカナを「クチボソ」と、呼んでませんか?荒川で獲れる魚のハゼを「ダボハゼ」って呼んでませんか?「雑草という名の植物はない」とも言われています。20世紀最高の名言だと僕は思います。生き物すべてに名前があり、生き物すべてに生活があります。このコーナーでは、自然案内人の目線で、荒川の生き物の「生活」をご紹介します。目からうろこが落ちた!……は、保障できませんが、くどくならない程度、飽きない程度に、「荒川いきもの生活日記」をご紹介します。 | 自然案内人橋本浩基 |
本当は体力より生命力! ~コイ~
匂うけど・・・大和撫子なんです! ~ヘクソカズラ~
この時季、河川敷の低木や、セイダカアワダチソウ・ヨモギなどに絡まっていて、茶色い実をつけている植物を見たことありますか?見つけたら、実をひとつ取って軽く潰して下さい。薄い茶色の液が出てきたら、その香りを楽しんで下さい!葉っぱもね! 「だまされた!とんでもない匂いがしたぞっ!!」って、怒らないで下さい。その匂いが、彼らの名前の由来です。そう、ヘクソカズラ。よく言えば「タクアン」。悪く言えば名前そのもの。屁糞・・・。 さて、匂いのきつい彼らでも、我々を助けてくれることもあります。この時季、手のしもやけ、あかぎれ、ひびわれなどでお悩みの方に朗報です。熟した実をよく洗い、潰します。市販のハンドクリームが10に対し、ヘクソカズラを2の割合でよく混ぜて幹部に塗り、ガーゼをあてがって下さい。朝夕一日2回取り替えると、幹部に潤いが伝わり、あらまぁ~!!すごい!というような効果が出ます。ただ、昔から行われている、民間療法です。 植物には、いろいろな匂いがあります。ヘクソカズラより数百倍くさいもの。桃の缶詰みたいな匂い。。加齢臭の気になるお年頃の僕は、ヘクソカズラみたいな奴だなっ!て、言われないように、温泉の元を入れて、今日もお風呂に入ろう! |
花は本当に、きれいでしょう!でも、名前は・・・。ヘクソ・・・。 |
誰もが知っているが誰も知らない・・・? ~スズメ~
日本人なら、誰もが知っている国民的アイドルっぽい鳥といえば?一番身近で、童謡にも昔話にも取り上げられている鳥です。そうです!スズメですよね!誰もが知っていますよね?ならば、スズメの絵を皆さんは描けますか?頭の柄は?特徴は?誰も知らないはず・・・。 荒川河川敷では、たくさんの種類の鳥が見られます。中でも多いのが、気には留めないかもしれないけど、スズメです。「チュンチュン」「ジュルジュル」と、結構いろんなバリエーションで鳴いています。もともとは、遠い昔に稲作文明とともに日本にやってきたといわれています。田んぼにやってきては、実ってきたお米を食べる。と、思われていますが、実は、稲につく害虫を食べているそうです。もちろん、多少はお米も食べているそうですが・・・まぁ、稲を害虫から守っているバイト代かな?死んだスズメの胃を開いてみたところ、90%ぐらいが昆虫類だったそうです。そうそう昨年の夏、近所の公園で、スズメが同じぐらいの大きさの、アブラゼミを食べようと必死で追い回している姿を見かけました。うん~、なかなか勇猛果敢なやつですなぁ~。 昔まだスズメとは呼ばれていないころ、稲の害鳥と思われていた彼らが田んぼにやって来ると、農家の人たちは「このチュンチュンめ!」と、叫び追い払っていたそうです。「チュンチュンめ!」が転じて「スズメ」になったとか。また、夏の暑い日に、軒先で小鳥にえさをあげていた老人が、「こっちに来て涼め、涼め」といっているところを聞いていた子ども達が、あの鳥は「スズメ」という名前の鳥だ!と、思い込んだのが名前の由来だとか・・・。 さて、最初の「スズメを描けますか?」ですが、スズメを知っていても、完璧に描ける人はいないと思います。答えは写真を参考に!ちなみに、ネクタイ柄が太い固体は、その群れのボス的存在だそうです。 僕もそうですが、もっと身近な自然に目を向けなければ!さてと、近所の公園に生き物を見に行こうかな! |
結構、特徴がある柄でしょう? ほほの黒が、おてもやん |
代表の代表の、また代表!? ~スズキ~
荒川の河口から下流域での代表的なサカナは、たくさんいます。たくさんいたら、代表的じゃないでしょ~。といわれますけど、しょうがないのです。どの種類も僕は好きなので、1種類に絞れないのです・・・。個人的な意見ですいません。でも、やっぱり彼らかな?銀色に輝く体。勇猛果敢な顔つき。う~ん、カッコいいですね!スズキは! スズキは、荒川の代表的なサカナには留まらず、なんと、魚類の代表でもあるのです!生物を分類するとき、界、類、目(もく)科、属、種のグループに分かれます。細かく言うと亜目とかがあります。日本産魚類構成で、目は37目あり、目それぞれ、いくつかの科に分かれます。37目が315科に分かれます。スズキ目はなんと、317科のうち、114科も属しています。スズキ目には、日本で一番?有名な、鯛や鯵、サンゴ礁でよく見られる、チョウチョウウオ、キンチャクダイ達。亜目になると、これまた、荒川の代表的な、ボラ、ハゼ。塩焼きや味噌煮もいけるサバ。などなどです。恐るべしスズキ派。あっ!人間界も、スズキさんが多いですよね!なんか、関係があるのでしょうかね?多分、無いと思いますが・・・。 勢いよくスイスイ泳ぐので「進き」という説。こじつけっぽい・・。「スス」は小さいという意味。口の割には尾びれが小さいので、ススキが転じてスズキという説。じゃぁ、「キ」は何?スズキの名前の由来は、諸説あり断定するのが難しい生き物の代表でもあるのです。しかも、出世魚の代表でもあります。フッコ・セイゴ・スズキと名前が変わります。やっぱり、恐るべし・・・。 彼らは、水産の中でも重要種に位置します。食べてもおいしい魚の代表でもあります!荒川で獲れる彼らも、美味しく食せます。素揚げ・天ぷら・ムニエル。でも、少し油のにおいがします。荒川の干満に乗じて、海と行き来をしますが、たまに、帰るのが面倒くさいのか、餌になる小魚が豊富なのか、彼らの気持ちはわかりませんが、居ついてしまうモノがいます。それらは荒川の匂いが染み付いて油くさくなるのです。というか、どんな川の下流付近でも同じ匂いですが・・・。だから、外洋のスズキは最高です。僕の中では、食べて美味しい魚リストのベスト10に入っています。 投網でよくかかりますが、「スズキだ!やった!食べるぞ!」と、慌てて素手で掴まえないでください。彼らの鰓蓋は、よく切れるナイフのようですぞっ!切れ味も代表的です。今回の生き物生活日記の切れ味はいかがでしたか? |
ネッ!代表の代表ってオーラが出ているフォルムでしょ!? |


