大滝村エコツアー詳報
〜原生林、鉱山跡、間伐作業を体験
今回の大滝村セミナーは、荒川流域ネットワークと共催で進めてきた「荒川流域水環境シンポジウム」の第4回として実施しました。2002年は、小鹿野町三山荘で、「森とともに生きる山村の活路を探る」をテーマに実施しました。それを受け今回は、山村の活路のひとつのテーマとして「エコツーリズム」について学習・討論することとしました。
今回は毎年行っている大滝村エコツアーを兼ねて、9月6、7日に行いました。エコツアーの実践ということで、環境負荷も考慮に入れ、各自公共交通(電車)で行っていただき、秩父鉄道終点の三峰口を集合地点としました。地元でチャーターしたマイクロバス2台に分乗した一行は、宿泊先のこまどり荘に向かい、昼食後、鉱山跡見学コースと間伐体験コースに小雨の中、出発しました。
鉱山跡見学
山中進さんのガイドで行われました。鉱物を採集するために作られたその村は、山の下の方には、従業員の住まいが集まり、山の上に行くほど重役の住まいが集まっているそうです。
社長は、頂上なのかな? まるで、生態系ピラミッドと同じだなと、思ってしまいました。生活環境も独立した機能があり、その村から出る事なく生活ができたそうです。
採集した鉱物を製錬する職場でもある巨大な工場はもちろん、スーパー(よろずや)があり、郵便局、病院、映画館、銭湯もありました。鉱山関係者は無料で映画を観ることができたそうです。また、診療所は当時のまま、手術用具や、患者用のベッドもありました。ちょっと不気味な感じのタイムスリップを体験できました。外国から鉱石が輸入できなくなったら、この、鉱山の村(会社)は、再興するそうです。
いよいよ、鉱石採集体験です。山中さんの「砂金も取れるぞ」の一声に目の色を変え、ハンマーで岩を砕き、見つけた鉱石は残念ながら、ざくろ石・大鉄鋼石でした。砂金は取れなかったが、貴重な体験ができたと思います。
間伐作業体験
間伐作業体験は、山中進さん所有の山林で行いました。案内は、永越信樹さんと山中進さんの友人の加藤さん。
山の傾斜が30度以上はあろうかと思われる斜面で、昔は畑として利用していたそうで、石垣を積んで段々になっていました。そこに、まだ比較的若い杉が植えられていました。成長するにしたがって、まっすぐに良く伸びた木を残し、その周りの木を伐採することを間伐といいます。山中さんの山林は、それほどではありませんでしたが、手入れをしない植林は木が込み合って、成長が悪くなるとともに、地面に日が差し込まなくなるので、草や潅木も生えず、雨が降ると土砂が流されて最悪の場合は土砂崩れを起こすこともあります。
参加者は、加藤さんと永越さんの指導のもと、それぞれのこぎりで杉を伐採し、ナタを使って枝を切り落とし、適当な長さに切り分ける作業を体験しました。
 シンポジウム・交流会
午後4時から、森林科学館研修室で「エコツーリズムシンポジウム」を行いました。夕食後の交流会でも、大滝村の現状や過疎化についても熱い議論が交わされ、一日目は終了しました。
 学習の森探索
二日目は、学習の森探索です。バスで沢の入り口まで行き、沢つたいに、2時間弱の道のりでしたが、途中には、手作りの小さな橋があり、一人ずつしか渡れないため時間がかかりました。参加者は一息つく度に、川から手で水をすくい上げ喉を潤します。野生のワサビや、いろいろな生き物を見ながら登り、山頂一歩手前の広場で、おにぎり弁当を食べました。
昼食後は下山し、途中大滝温泉で休憩し、帰路につきました。
毎年、訪問する大滝村でのセミナーは、自然の素晴らしさに感心し、感動するばかりです。しかし、下流域に住む者として目をそむける訳には行かない問題がある事も事実だと再認識しました。上流域の方達と論議を交わし、同じ荒川流域の住民として、荒川クリーンエイドを通して、川や山の大切さ、素晴らしさを多くの方に理解してもらう活動を、これからも続けたいと思いました。
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行程:
第1日目 【 9月 6日(土)】
天候:曇り時々晴
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第2日目 【 9月 7日(日)】
天候:曇り(時々小雨)
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8:06
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西武池袋線 池袋駅発
(直通快速急行、三峰口行きに乗車)
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6:00
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起床
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10:10
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三峰口駅着⇒地元マイクロバス出発
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7:00
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朝食、自由時間
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11:30
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大滝村 中津川「こまどり荘」着、昼食
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8:30
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学習の森の探索スタート(勘兵衛の滝、不動の滝、シャクナゲ自生地など) 途中、弁当昼食
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12:30
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間伐体験 または 鉱山跡見学
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シオジの原生木 |
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間伐作業:伐採する木を見極めます。実際に間伐が必要な森はもっと急な傾斜地にあります。 |
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学習の森(中津川の源流)にある勘兵衛の滝 |
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16:00
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(講師:仁多見俊夫、藤原章雄、司会:永越信樹)
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川の清澄さ(流れ、音、味など)に心洗われました。 |
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シンポジウムの様子:藤原さん(左)と永越さん(右)。秩父演習林でのサイバーフォレスト(無人観測)の取り組みについて、さまざまな意見が交わされました。 |
12:30
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学習の森を出発、三峰口駅へ
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18:00
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夕食、入浴
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14:00
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途中、大滝温泉にて休憩
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地産品を使った夕食:イワタケ、イワナ、中津イモなど。おいしくいただきました。 |
16:12
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三峰口駅発(直通、池袋行きに乗車)
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19:30
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交流会
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18:35
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池袋駅着
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