第11回荒川下流域河川環境シンポジウム
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シンポジウムプレイベント(現地行動):10:30〜
「北区・子どもの水辺」での実践事例見学
午前中の「北区・子どもの水辺」での現地行動は、今回のテーマの実践そのものの取り組みとなりました。ワンドの大池も小池も、魚類の観察・体験にはこれ以上ない場所。参加者には「見る、知る、実感する」の要素を提供できたと思います。案内人には現場をよく知る地元スタッフが担当。この日は、コイ、ギンブナ、モツゴの他、ウナギの稚魚も出現しました。
シンポジウムプログラム・講師等:
講演:君塚芳輝(淡水魚類研究者)〜荒川下流部の魚類の生息環境
「北区・子どもの水辺」は広く浅いのが特徴。川の水が出入りすることがポイントで、シンプルでありながら、精巧にできている、といった話がありました。
報告1:太田桐正吾〜「北区・子どもの水辺」実現と経過について
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【略史】 2001/7/8:北区水辺の会 発足 【趣旨】地域の自然環境、特に荒川の自然環境を再生し、良好な状態で次世代に引き継いでいくことが目的。/多様な立場の人々の理解・協力を得る。/他団体との協働・サポート活動も時間の許す範囲で、積極的に行う。 など。 【在来魚】マハゼ、ボラの他、アユ、ウナギの稚魚、ヒブナなども。 |
報告2:内田哲夫〜子どもの水辺における魚類・水生生物の調査研究
継続的なモニタリングをしながら、外来魚を駆除することが不可欠。北区・子どもの水辺と新八水路(江戸川)でデータを比較したところ、モツゴは北区が大きめということがわかった、といった報告がありました。
パネルディスカッション:
ディスカッションは「在来種の魚が生きていく川作り、コミュニティ作り」がテーマ。荒川の今昔、荒川の本来の姿、荒川が抱える諸問題などについて、意見が交わされ、秩父から東京湾まで、流域のつながりが重要であることが再確認されました。以下、登壇者の主な発言です。
小松崎益男(都漁連内湾釣漁協議会)
・内湾の漁獲量は、40年で100分の1に。獲れなくなったのは、漁場がなくなったのが主因。
・内湾6つの漁協で漁業連合を成す。組合員は450人。採算はギリギリ。
・東京湾の沖で獲れた魚は臭くなく、おいしい。魚としては高級品。齊藤英次(秩父の環境を考える会)
・かつては大血川の堰堤(東京湾から150km)までアユ漁ができた。
・ダムができ、川の砂礫がなくなり、川の蛇行部分を取り除いてしまったことなどが魚が減った原因。
・東京湾は川で成り立っていることを認識すべき。君塚芳輝(淡水魚類研究者)
・市民が行政に報告することで改善していく。そして、人が人をつなぐことが重要。
・河川の管轄を超えたところに、人のつながりができる。太田桐正吾(北区水辺の会代表)
・荒川の環境は昭和30年代から激変。31年を境に荒川で釣りをする人がいなくなり、地域住民も目を背けるようになった。
・在来魚が産卵・生育できる浅いワンドと、子どもが遊べる環境を広げていきたい。コーディネーター:佐藤正兵(荒川クリーンエイド・フォーラム 事務局長)
・魚にとって生育しやすい、魚が棲みやすい=人間にとっても望ましい環境になる、と考える。
・東京湾、秩父がどうなっているのかが今回の関心事。
・ボラ、スズキ、ハゼが食べられるようになってきた。稚魚でもおいしいが、成魚がおいしいとなればなお希望が持てる。
・魚から川や自然を想う、河川環境を考える、それが広がり、在来魚が増え、獲れるようになればまた親しみも増し、河川も良くなっていくのではないか。
・漁の代わりになるような遊び仕事を子どもに伝えたい。そして荒川に遊び仕事のフィールドを増やしていきたい。
・漁師が川を守ってきたように、これからは、水辺の楽校に集う大人と子どもたちが(遊び仕事の)漁師として川を守っていくのが大切ではないか。
・・・
川の魚を取って食べることを通じて、川に親しみを持ち、川の自然を回復しようとする機運と活動が広まってゆくことを期待する、というまとめを以て、閉会となりました。
※詳細の報告については、改めて「活動報告集」などに掲載する予定です。「北区・子どもの水辺」を体感されたい方は、「なつやすみ水辺の楽校」にぜひ!
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