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荒川クリーンエイドでは、環境保護という視点だけでなく、チームビルディングの視点を取り入れた人材育成プログラムを開発しました。
その新たなプログラム開発に大変お世話になり、10月13日に、荒川河川敷でプログラムを実践いただいた株式会社チームビルディングジャパンの河村甚さんにお話を伺いました。
 
  
 
インタビュー:
株式会社チームビルディングジャパン
代表取締役 河村 甚 様(ニックネーム:じんさん)

 
 
はじめに
1.じんさんのご経歴について教えてください。
そもそもチームビルディングとの出会いについてですが、1998年、アメリカに本部を置く国際教育プログラムUp with Peopleに参加したことに端を発します。同プログラムにてミーティングファシリテーションや、異文化コミュニケーション、チームビルディングプログラムの運営経験を重ねてきました。プログラム修了後、同プログラムスタッフとして日本/北米にてマーケティング部イベントコーディネーターとして勤務しました。
帰国後、株式会社イベントサービスにて主に日本企業の海外でのインセンティブイベント、海外企業の日本国内でのイベントを制作しました。同社を経て現職に至ります。

2.株式会社チームビルディングジャパン立ち上げの背景について教えてください。
TBJ2.JPGイベント制作の仕事のときは、いわゆる報奨の仕事をしていたのですが、自分の求めるものとは違うと、違和感を覚えていました。もっと、Up with Peopleの活動で体験したような、対等な立場で協力し、お互いが切磋琢磨されるなかで、チームをつくりあげていくような仕事を日本で実践できないか考えていたんです。そこで、2006年、日本でのチームビルディング文化の普及を目指し、チームビルディングジャパンを設立しました。同社では、チームビルディング、チームビルディング研修、キックオフチームビルディングなど、組織の発展を支援するプログラムを取り扱っています。

3.日本にあまり前例のないサービスを行う会社を起業することについて、不安などはありませんでしたか?
不安はありましたが、チームビルディングを本業として日本で実践したいという思いのほうが強かったですね。初期投資は大きくなかったので、事業として取り組めることを実践し、年を追って賛同してくれる職員も増やして、会社を発展させていきました。

Ⅱ.荒川クリーンエイド・フォーラムの活動の研修化
1.当初私どものほうから御提案に伺って、魅力的だと感じたところを教えてください。
純粋に面白そうだと感じましたよ。それに社会貢献にも想いがありました。もともと海外でもたくさんの社会貢献プログラムのコーディネートに関わってきて、数は多くないですが、ゴミ拾いにも携わってきました。私たちもNPOのような志向性に近い考え方ももっていると思います。お金はしっかりと確保していかなければならないですが、社会の諸課題の解決に資する活動ができれば本望です。

2.アウトドアは一般的にパートナーを組む研修会社からは、雨天時リスクなどを敬遠されます。
このプログラムの魅力は、河川敷の現場で、甚大な漂着ゴミを間近で感じることです。難しければ橋の下ででも実施できないはずはないと思います。人事の方々には、是非、荒川クリーンエイドという貴重な活動を経験いただきたいですね。
雨天時のリスクはありますが、晴れて屋外で代えがたい体験をできるチャンスの方が大きい。チームビルディングでも野外で実施するケースが多く、雨天時のバックアップを用意して実施します。

TBJ3.JPG3.10月13日の公募プログラム当日に御感じになったことについて教えてください。
アクティビティとしての面白さをもっとたくさん出していけると感じています。当日は、今までのチームビルディングカフェでの実施時間も考慮して、昼過ぎに終えるプログラムとしましたが、実際の研修は、丸1日かけるであろうことを確信しています。実際の自然、そこにあるゴミに触れながら行うプログラムは体験の質が高く、感じるものや学びのポイントが多くありました。体験の後の対話の時間をもっと多くとれば、組織の在り方を考え、行動にもつなげていくような質の高いプログラムになっていくと思います。また、人事部門関係の参加者をもっと多く集めるには、プログラム名ももっと考えていくといいと思いました。「河原」「社会貢献」「チームビルディング」といったキーワードをうまく使うことで、「ゴミ拾い」自体を前面に出さなくてもいいかもしれません。プログラム内容もいろいろな工夫を凝らしてあるので、より多くの方に体験いただきたいですよね。
 
 
Ⅲ.今後の連携の可能性
TBJ4.JPG1.御提案いただいたリーダーシップ開発プログラムの可能性について教えてください。
現存する研修・ワークショップの中には、体験から感じたことや考えた事をベースにただ話し合ってまとめても机上の空論で終わってしまうものがあります。実際の河川敷で、自分たちの行動が環境にも直結するこのプログラムであれば、リアルな人間性まで触れたうえで、実際の行動につなげていくプログラムになっていく可能性が十分にあると感じますね。
 
 
2.その先に目指すべき人材像や当該プログラムの魅力は何ですか?
TBJ5.JPG本来、優れた企業人は、様々な事象に対してイニシアティブを発揮できることが大事なはずです。机上の空論に終わらず、実践することが求められます。このプログラムでは、結果、実践してみて、やっぱり難しいのでできないという結論になることもあるでしょうし、できた場合はこのうえない達成感を得る場合もあります。そんな体験をした後に対話を重ねることで、今後自分の組織の中で様々な事象が起きようと「自分たちに何ができるか?」と主体的に、真剣にとらえて行動する人材を目指すプログラムにしていけるのではないかと思います。

3.私たちのようなNPOに対してメッセージがありましたらお聞かせください。
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「世の中のために」という視点だけではない切り口があっていいんじゃないかなと思います。社会のために良いことをより多くの人に伝えていくためにも、たとえば「自分にとって面白いからやる」「価値があるからお金を払う」といった視点での切り口からのメッセージを発信する必要もあると思います。私たちも自分たちの事業が、世の中のためになるだけでなく、チームビルディング研修の付加価値になることに魅力を感じ、荒川クリーンエイド・フォーラムとは、寄付でない連携をしていきたいと思っています。
皆様の今後の飛躍を祈っております。

NPOと企業の協働の本質について一定の解が見えたように思います。これからもよろしくお願いします。

河村 甚 様(じんさん)