月別アーカイブ: 2013年3月

2月15日に開催された報告連絡会の第二部では、行政、企業、市民団体を代表する方々をお招きして「どうなる、公的市民参加の可能性!~荒川下流における自然地管理の展望~」と題したテーマで話題提供いただきました。
その後、今後の自然地管理のありかたについて、みなさまでディスカッションを行いました。
Ⅰ.話題提供
波多野 真樹様【国土交通省荒川下流河川事務所所長】
濱本 信樹様【住友生命保険相互会社調査広報部CSR推進室長】
稲宮 須美様【江戸川・生活者ネットワーク事務局長】

話題提供1 波多野様:「荒川下流部自然地管理・運営の取り組みについて」hatano_presentation.jpg
<荒川下流部自然の成り立ち>
・荒川下流部(岩淵~河口)は、人工の「放水路」(昭和5年完成)。
・昭和42 年東京オリンピックを契機とした「河川敷開放計画」により、荒川の河川敷を造成し、グラウンド、
公園として活用がはじまった。
・高水敷造成の時期が遅れた橋梁の上下流や、東四つ木地区、西新井橋上流地区などにおいて、断片的にヨシ原が残った。
・その後、都市域に残る荒川の自然環境が再評価され、平成2年から行われた「多自然川型づくり」とともに、様々な自然環境回復の取り組みが行われている。

<荒川下流部の自然がかかえている課題>
・河川敷を自然に任せてきた。行政として、自然そのものの維持・管理を行えないためである。
結果として、自然地に外来種が繁茂したり、樹林化した。
・また、都市部を貫流しているため、流域からのゴミの流入も多く、自然地にゴミが堆積した。
・自然地を管理することは、行政だけでは予算上、制度上で限界。多様な主体が連携・協働することが必要。

<荒川下流部自然地管理・運営検討会>
・目的:自然地の目指すべき方向性、管理・運営の方針、内容及び役割分担など基本的方針を定める。
・検討会メンバー:学識経験者、NPO団体、地元自治会、地元自治体、荒川下流河川事務所
・モデル地区を2箇所設定し討議:①千住桜木地区(東京都足立区)②墨田地区(東京都墨田区)
・開催時期:平成23年2月5日 ~ 平成24年1月17日(計5回開催)

<検討事項>
1.維持管理は何を目標にするのか?(目指す姿)
2.何を行うのか?(管理内容)
3.誰がやるのか?(役割分担)
4.どういう仕組みで行うのか?(運営方法)
→検討会にて話し合った結果、「自然地管理・運営計画」として整理。

<荒川下流自然地管理・運営計画(千住桜木地区)>
―維持管理目標(目指す姿)-
・多様な生きものが生息・生育する、大規模自然地として管理・運営していく。
・水際の複雑な入り込みのある地形と、そこに形成される干潟・ヨシ原を保全する。
・市民と行政の協働を実現するための「新たなしくみ」の形成を目指す。
―活動、役割分担の内容―
・作業内容は、草刈りやゴミ拾いなどの維持作業
・動植物のモニタリング調査を行うことで維持管理の効果を確認                 
・維持管理を行う為に、観察会、環境学習会などのイベント企画や運営を実施
・活動をホームページや区報に掲載する等広報に努める。
―維持管理の役割分担―
・この場所で活動している団体がおらず、また面積が非常に広いため、多くの人々の協力が必要。
そのため、広く広報し、活動団体を多く募集する必要がある。
・役割分担をすぐに行うことは難しいので、準備期間、移行期間、将来と役割を変えていく。
・準備期間では、行政が役割を担い、将来は活動団体が主体的に役割を担っていくことを目指す。

<荒川下流自然地管理アダプト制度>
活動団体「荒川水辺サポーター」を募集
・千住桜木自然地、小松川自然地において、維持管理活動を行う目的とする「荒川水辺サポーター」を募集
・荒川下流河川事務所と活動団体との間で合意書を締結
・維持管理活動として、ゴミ拾い、草刈・草抜き、動植物調査を実施
・行政は活動団体を支援
①維持管理活動に必要な備品の貸与、②回収したゴミの処分、③活動の広報、④アダプトサインの設置  等

話題提供2 濱本様:「スミセイ・ヒューマニー活動について」hamamoto_presentation.jpg
<経営の要旨>
・住友生命の企業理念である「経営の要旨」に「共存共栄 相互扶助の理念」があり、本業である保険事業を通じて「社会公共の福祉に貢献すること」を明確に表明しています。

<CSR経営方針>
「経営の要旨」に示された普遍的な使命をCSRの視点から再整理したものが「CSR経営方針」で、具体的内容は次の通りです。
「住友生命は保険事業の健全な運営とその発展を通じて、豊かで明るい長寿社会の実現に貢献します。この理念のもと、誠実な業務遂行・健全な財務基盤を通じ、お客さまをはじめとした各ステークホルダーに最も信頼・支持され、持続的・安定的に成長する会社を目指します。」

<住友生命の社会貢献活動>
豊かで明るい長寿社会の実現のためには、社会的課題の解決に貢献していくことが大切であり、「-少子化・子育て、-介護・医療、-芸術・文化、-地域社会・国際社会、-地球環境」の5つを重点分野として様々な活動を行っています。

<ヒューマニー活動>

「ヒューマニー」とは、「人間味あふれ(ヒューマン)、地域社会と調和を図れる(ハーモニー)企業でありたい。」という想いを込めた当社の造語で、職員自ら進んで取組む社会貢献活動をヒューマニー活動と呼んでいます。
このヒューマニー活動は、今年で20周年を迎え、今年度は全国で延べ3万人を超える参加者を予定しております。

<荒川クリーンエイド・フォーラムとの活動>
活動の目的:
1.川の自然環境を守り、自然豊かな荒川を守る
2.ボランティアマインドの更なる醸成
3.コミュニケーション(職場・家庭)の活性化
・懸命に取組んだ分きれいになり、達成感が得られる。
○平成23年度
・東京本社で約400名の役職員が参加
○平成24年度
・新入職員研修として実施するとともに、役職員の家族参加、支社も実施する等拡充
○今後
・荒川活動の更なる充実・大阪本社等への活動の広がり

話題提供3 稲宮様:「生き物あふれる川を未来につなごう"小松川自然地"管理を市民の手で」inamiya_presentation.jpg
河川敷を市民の手で管理する取り組みを行っている。
なぜ協議会か?→「新しい公共」モデルに応募。4団体+江戸川区がチームを作った。
東京では39事業が採択された。
<活動地域はこんなところ>
1.東京を流れる都市河川のひとつ = 人工の河川
  *明治40年・43年の洪水を契機に、同44年より20年かけて開削された
2.東京都市街地再開発事業地 = 新住民がたくさん
   *昭和47年~。亀戸・大島・小松川(98.6ha)、小松川 15000人/計画18700人(従前8000人)
3.豊かな自然 = 草花・昆虫・水生生物 多種
・小松川自然地は再開発地区と隣接している。川のそばには家が密集している。1200万人が訪れ、隣接する都立大島小松川公園は広域避難場所に指定されている。→災害に強いまちがコンセプト。

<こんな活動をしています>
1.自然地を訪れ、親しむ =里川プログラムの実施     
2.自然地の成長管理 = ・外来種の除草による植生管理、・生き物のモニタリング、保全、・景観の形成
3.参加の層を広げる  = ・普及啓発の工夫  ・町会、学校、企業への呼びかけ

<これからどうする>
★持続可能な「新しい公共」のための3つのポイント★ 
1. 参画の幅を広げる=効果的な広報
2.資金の確保=民間企業の参画
3.規制の緩和=従前のルールに「新しい公共」の概念をサインボードの設置・活用について
 看板設置場所は江戸川区管理地。 企業メッセージは東京都屋外広告物条例によりNG

<「東京らしい里川」とは>
川は水の恵みだけでなく、風の道でもあり、人の心をも潤す、都会の貴重な自然です。
そんな川に親しみ、投網やよしず編みなどを遊びとして楽しみながら利用することは文化の伝承にもつながります。
人々が都市の河川に関わり、適切に管理することで、都市の自然を豊かにしていきます。
・管理を前面に出すと人は集まらない。学び、遊び、社会貢献が重要。

Ⅱ.パネルディスカッション
satoh_mc.jpg司会:
佐藤 正兵【荒川クリーンエイド・フォーラム代表理事】

テーマ:どうなる、公的市民参加の可能性!~荒川下流における自然地管理の展望~
佐藤目指すべき自然の状態は何か?hatano.jpg
波多野様:多様な生物が生息する豊かな自然。希少性は生物学的には把握していないが、市民が価値を認めているなら支援していきたい。市民が望む自然地の保全活動を後押ししたい。
稲宮様: 人が利用しながら適切に管理するのが良い。
小松川自然地は東京ならではの場所で、駅からも4~5分。近くにはバーベキュー広場、アスレチックもあり千本桜があり、沢山の人に利用してもらいやすい場所。
濱本様:住友生命では、様々な生命を育む川の生態系を守り、豊かな自然を子どもたちに残したいという想いで活動に参加している。
荒川はアクセスが良く、気軽に立ち寄れる。環境学習や自然観察等で、誰もが楽しめ、利用できる自然な場所になってほしい。

佐藤 市民参加による自然地の利用と管理はどうあるべきか?
波多野様:荒川下流河川事務所は施設管理者でしかない。木工沈床などを置いて施設を管理することはできるが、そのほかは市民の手によって助けてもらいたい。協働というよりは、手を貸してもらいたいというスタンス。アダプトが浸透して、残された自然に価値を見出し、適正に管理されるのが良い。
稲宮様: 自然地を利用するのには、学び、遊びが必須条件。楽しんでもらうのが大事。
ガールスカウトの活動では、投網名人が来て魚を捕ったり、現地で豚汁をつくったりして、毎年参加してもらう工夫をしている。そのうえで管理する。適正に管理するとはいえ、そのリーダーシップを誰がとるのが望ましいのかが課題。市民が主体になる場合、その継続性に不安がないか。市民が実施する中で持続可能性が問われる。
維持管理ではなく成長管理。外来種を除去して、在来種を呼び戻す。それをすることで景観もよくなる。そのままの保全ということもあるだろう。そこは議論。そのためには専門家ともつながる。多様なひとの参加で、いろんな意見が聞ける。5団体だけでなく、街づくりや子育て支援などの団体ともつながっていきたい。
hamamoto.jpg濱本様: 現在の取組みを続け、自然環境の保護・職員の環境意識の向上・ボランティアマインドの醸成に役立てたい。その中で、まずは楽しむことが大事。新入職員研修では楽しみながらボランティアマインドが醸成できた。さらに、新入職員からお客さまと一緒に活動してはどうかという提案も出る等、社会貢献意識を持った職員が全国の配属先で活躍してくれると思う。昆虫に親しむイベントでは家族も参加して共同活動が出来た。参加した人が、自然地に関心を持ち、自発的な活動にも取り組んでくれるようになればよい。

佐藤:協議会では自然地のモニタリングをやりながら、外来種の除去をやって、効果が出てきている。在来種のチガヤなどが成長し、昆虫の種類も増える。この自然地でもっと多くの皆さんに参加していただくには、どういう課題があるか。
波多野様:クリーンエイドや企業の活動を、行政としてどう後押しできるかが課題
濱本様: 自然地の管理・利用についての課題に関しては、行政と市民が連携する必要があると思う。自然地を利用してもらうことで、管理面でも市民活動が活性化することが期待できる。誰もが楽しく利用できるような自然地になるように、行政、市民、企業が力を合わせていければよい。

inamiya.jpg稲宮様:  都市河川は貴重だが、都会の人は気づかないほど忙しい。まず、生活の中で身近に感じられるように啓発に努めなければならない。関心のない人にどう働きかけるか?
市民が中心となって持続可能性を促進する新たな仕組みづくりが必要。「新しい公共」の予算も使い道が制限されていて使いにくい。国の制限で、民間の資金を投入しにくい部分を何とかしたい。
サインボードについては阻害要因がある。東京都の屋外広告物条例がネックになっている。いろんな市民参加の回路は作られはじめているが、その仕組みは変わらず関わり方は難しい。今回は荒川下流河川事務所さん、江戸川区さんとも考えてくださっている。
佐藤: サインボードに支援企業さんの社名を入れることで広告料のようなものが入らないか検討してきたが、現状では難しい。協議会の看板を荒川下流河川事務所の管理地に立てることに関しては前進している。
会場から里海・橋爪:施設や建物は資金調達しやすい。ただ、自然保護でそれを活用して名前を出すのは興ざめするので、賛成できない。今だったら、ネット上でアピールするような工夫が自然保護には向いているのではないか。

波多野様:公共的な活動をしている市民団体のネックは資金確保であろう。一方、企業のCSRが高まっている。これがうまく市民団体の支援につながればよいが、公共の空間で商行為をしてはならないこととなっている。
行政として、企業からの資金援助が善意なのか商行為(CM)なのか判断は困難。第三者的な認証機関があると良い。

<まとめ>
3shot.jpg
波多野様:従前より市民団体と連携してきたが、企業とのお付き合いはなかった。今後は三者で公共的な取り組みが出来ると良い。
稲宮様:政権が変わっても新しい公共の考え方は変わらないと思う。新しい公共に関して、公助は共助を支えるだけでなく、共助では難しいところを公助が最前線で働きかける役割も重要だと思う。
濱本様:美しい川、皆が楽しめる川を守るために、一企業としてより積極的に活動に参画していきたい。

佐藤:ありがとうございます。企業は社会的責任としてきれいな川を守る活動に参加するというお話があったかと思います。市民はもちろんお金のためではなく美しい川、楽しい川のために活動に参加しています。今日のデスカッションを生かし、荒下さん、企業さん、自治体、そして市民が協働・連携し、活動がいろんな形で広がっていくことを期待します。本日は長時間にわたりどうもありがとうございました。これで終了させていただきます。

松下さんMINI.jpg

荒川クリーンエイド・フォーラムでは、企業の社員研修事業を自主事業化することを目指して、NPO法人サービスグラントのプロボノの皆さまに戦略および研修事業を紹介する資料作成をサポートいただきました。プロジェクトリーダーの松下様を中心にサポートいただいた皆さまにお話しを伺いました。(プロボノ:職業上持っている知識や経験を活かして社会貢献するボランティア活動)

Ⅰ.はじめに
1.プロボノをはじめようと思われたきっかけをお教えください。
(松下)もともと、何らかのボランティアはやってみたかったものの、なかなか自分のこれまでの経験を活かせ、かつ簡単に参加できるようなボランティアメニューがありませんでした。今回のプロジェクトは、自分の仕事での経験を活かせるもので参加を決めました。

Ⅱ.荒川クリーンエイドの活動について
1.今回、荒川クリーンエイドの活動にも参加いただくなど多様に関わっていただきました。その中で良かった点をお教えください
(松下)活動の良い点として、以下のことが挙げられます
○団体として、長年終始一貫して「ゴミ」「環境保全」というテーマに取り組んできた安心感、安定感
○活動内容が共感を得られやすい分かりやすい。身近なテーマから環境貢献ができる
○クリーンエイドのプログラム全体に楽しめる要素がある
○仕事上での社会との接点とは違った物の見方を得られる
○事務局の皆様の士気の高さや専門性
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自己犠牲をいとわず環境保護のために日々奮闘する崇高な姿勢や、意欲的、現状に甘んじず前向きに将来を考え行動する姿勢、従事している人たちの経験の深さなどです。
(斉藤)始めは、ゴミ拾いなんてと内心思っていましたが、参加してみると実に面白い!いつの間にか夢中になっていました。なんともいえない充実感・達成感が味わえました。

2.改善や強化した方が良いと思われることもお教えください。
(松下)逆にこれから改善の余地がある点としては、以下の点があります。
○柔軟性を持って、他者の視点や考えにももう少し注意を払うと良いでしょう。
○事業展開を考えるには、もっと多くの手法を試みたり、他の成功しているNPOのやり方を徹底研究するなど、より広い視点を持つとよいでしょう。時には「ゴミ」「環境」に固執しないアプローチもなどを行ったりすることで、新たな広がりの可能性があると思います。
○これまでにも数多くの優良企業、有名企業との関わりがあるようですので、今後の自主事業の確立のためには企業との関係性をもっと深めていく必要があるかと感じます。
○大変なこととは思いますが、ブログやFB、ツイッター、NPO関連の総合的なイベントなどのメディアを使った広報活動や、支援を得る施策をもっと活用して、継続的なPR活動や参加者を称える場を充実させると良いでしょう。
(松田)他の団体と組むことで、新しい論理思考ができたり、新しい広がりが期待できます。他の団体のノウハウをいろいろと参考にしてみるといいですよ。松田秋山MINI.jpg
(加藤)イベントで他のNPOとタグを組むことによって、負担も減るでしょうし、ターゲット層も広がります。
(秋山)荒川クリーンエイドの研修には、体験・屋外・身体を動かす・チームビルディング・新規性・アクセスの良さ・実績・ツールの整備などいろいろなキーワードがあります。企業さんに研修事業を紹介するには、相手を知り、特長を整理して自分の言葉で説明して、相手の言葉を引き出すよう頑張ってください。

Ⅲ.企業研修のプロジェクト内容について
1.今回は企業向け資料の作成という新しい分野に取り組んでいただきましたが、その中で苦労なさった点をお教えください
(松下)研修プログラム自体がまだいろいろと変化していく中、研修コンセプトがなかなか見いだせず、結局紹介ツールのゴールを何度も迷うことになりました。
また、NPOとしてのスタートである中で、いかに自主事業として有償サービスを納得してもらう点が大変でした。

2.荒川クリーンエイドの活動をチームビルディングやダイバーシティと結びつけることについてはどのように感じますか
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(松下)まだまだ、チームビルディングやダイバーシティの言葉ばかりがひとり歩きしている感もありましたが、実際に参加してみてクリーンエイド活動とチームビルディングはとても親和性があると感じました。クリーンエイド活動の達成感だけで満足してしまうのではなく、その体験をいかに明日からの業務に活かすかといった振り返りが重要で、とても良い企業研修になると思います。学びのベースにある荒川クリーンエイド独自の「現場」「リアルな体験」などのアングルの視点を強調してチームビルディングを打ち出していくと、斬新でユニークな研修プログラムになります。
(斉藤)チームビルディングジャパンさんと協力態勢ができているので、それを前面に出してお伝えすれば、信頼感も得られます。
実際にプログラムを体験してみると、チームで作戦を立て、それに向かって行動し、後から検証するといったチームビルディングが体感できていました。
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Ⅳ.今後について
1.荒川クリーンエイドの今後のアイデアや期待についてお聞かせ願います。
(加藤)ツールをコンテストで募集などアイデア開発をイベントとすることだってできます。キャラクターやロゴ募集などいろいろな方へと広がる可能性もあります。
(松下)魅力や経験、荒川というロケーションのアドバンテージはあります。焦点を見据え、助成金なしでも活動継続、環境と人材育成をキーワードとして企業とコミュニティを結ぶ架け橋になって欲しいと期待します。
ACFがすすめている企業向け研修は、非営利でありながら自主事業化を目指すという先進的な取り組みでもあり、社会における意義、インパクトのポテンシャルが大きいものと期待しております。ぜひ、この企業向け研修を軌道にのせて、より多くの人々に好影響を与えていって欲しいと思っています。
また、荒川クリーンエイドの活動への大勢の参加者は大きな資産です。参加者の声を生かして新しいアイデアを力に変えてみてください。参加者の皆さんに広報大使になってもらってさらなる拡散を目指していって欲しいと思います。他にも寄付協賛、協働事業の実現などへも積極的に目を向けてください。幅広くコミュニケーションを取っていかれることを期待します。

集合写真MINI.jpg

(プロボノのみなさんと荒川クリーンエイド・フォーラムスタッフ)

インタビューにお応えいただいたプロボノのみなさん
松下さん(証券会社)、斉藤さん(レジャー関連企業 人事)、
秋山さん(人材開発会社 法人営業)、松田さん(電気メーカー)、
加藤さん(広告代理店 制作)

荒川クリーンエイド・フォーラムで、河川環境保全を通じた活動に取り組みませんか。
市民団体、企業、行政・自治体などと連携を図りながら、循環型社会・3R、生物多様性の保全、
環境教育の推進に係る活動を推進する職員を募集します。

荒川クリーンエイド・フォーラムでは、大手企業の皆さんと協働した取り組みも多く、
企業の皆さんとの打合せも多く行っています。
少人数の事務局なので業務内容は多様ですが、企業・行政・市民団体など
多様な主体をつなぎながら、市民の意識変革や荒川の環境改善を目指す、
とてもやりがいのある仕事です!

当NPOは今年で20周年。新たなステージにステップアップすべく取り組んでいます。
企業営業、人材育成、広報などなど、これまでの経験を活かしながら、
柔軟で機動力ある組織をいっしょに作っていきましょう。

■募集形態・人員
  ①正職員    1名
  ②非常勤職員 1名  

■業務内容 
 ①正職員
     ●企業対応(社会貢献プログラムの企画・支援など)
     ●ゴミ拾い・環境保全・人材育成プログラムの企画、現場運営
     ●ファンドレイジング(助成金申請、寄付企画営業等)
     ●ネットワーク団体(企業・市民団体等)、行政との連絡調整
     ●ゴミ調査の企画、取りまとめ、分析
     ●各種広報企画・運用(ホームページ、パンフレット等)
 ②非常勤
   上記のうちいくつか

■待遇
 ○給与 月額給与 ①約22万円程度(想定年俸約300万円)
            ②時給1,000円~(週に3~4日以上勤務。時間は応相談)
       ※本人の経歴や力量等によって判断。応相談
       ※採用時から約3カ月を試用期間とする
 ○①は社会保険、雇用保険加入

■勤務地・時間
 ○勤務地  荒川クリーンエイド・フォーラム事務局(東京都江戸川区)
            ※都営新宿線船堀駅より徒歩12分
 ○勤務時間 原則9:00~18:00 (休憩1時間有り、フレックス制有り)
 ○休日休暇 祝日および完全土日週休2日制(但し休日出勤有)、
   年末年始・夏季休暇、年次有給休暇(労働基準法に準じる)、慶弔休暇

■応募資格、条件
 ○荒川クリーンエイド・フォーラムの活動目的に賛同し、活動内容を理解していること
 ○社会貢献活動、環境・NPO活動に関心のある方
 ○対外的にコミュニケーション能力があること
 ○自ら進んで、団体運営業務を行う意志があること
 ○心身ともに健康な方
 ○学歴:不問  
 ○年齢:不問
 ○職業経験のある方(民間企業、行政、NPO法人・公益法人などで働いた経験のある方)優遇
 ○ワード・パワーポイント・エクセルがビジネスレベルで使えるPCスキルがあること
 ○①は普通自動車運転ができる方

■応募方法
 応募に関心のある方は、まず当法人事務局までご連絡ください。
 最終的には以下の書類を下記住所まで郵送もしくはメールで添付送信いただくことになります。
  ① 履歴書(写真付)
  ② 職務経歴書(任意書式)(A4 2ページ以内)
  ③ 志望動機(下記のテーマを加味してA4、1,2ページ程度で記載ください。)
    ・荒川クリーンエイド・フォーラムで行ってみたい活動・事業について
    ・NPOの役割~河川環境の保全を通じて

■締切
 2013年4月22日
 ただし、採用が決定次第締め切ります。

■勤務開始時期
 2013年4月以降(相談に応じます)

■選考方法
 書類選考、面接2回(初回は複数の理事、2回目は代表理事とご面談いただきます)
 なお、応募書類は返却いたしません。

■応募・お問い合わせ
  NPO法人荒川クリーンエイド・フォーラム (担当:伊藤)
  TEL  03-3654-7240、FAX  03-3654-7256
  HP  http://www.cleanaid.jp/
  E-mailアドレス  renraku*cleanaid.jp (*を半角文字@に修正ください)
  〒132-0033 東京都江戸川区東小松川3-35-13-204
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里川創造プロジェクト「小松川自然地・里川プロジェクト」では、2012年地元小学校の環境教育支援に注力してきました。そのような中、秋以降に計3回の活動を実践された小松川第二小学校4年生担任の川田先生、水野先生にお話を伺いました。
Ⅰ.プログラムの事前段階
川田.jpg1.活動のきっかけや当初感じた魅力について教えてください。
2年前、6年生の担任していたころの活動が印象的でした。学校の近くに荒川というこんなにいい学習のフィールドがあるので、前々から実践したかったんです。また、去年のエコプロダクツでたまたまスタッフの方とお会いしその想いが強くなりました。また、今年4年生の単元にはぴったりで、荒川を核にして、自然、歴史、防災などを含めた総合学習を進めるのは非常に良いと思いました。

2.4年生が荒川の学習にちょうど良いと思われたのは?
4年生という年齢は、活動そのものを楽しく感じることができ、かつ、実施して得た学びや感動を素直に受け入れることのできる年齢だと思っています。また、学校の単元においても社会科の「地域の開発」、理科は「季節と生き物」との関連性が強く、最適と感じています。ついこの間の理科のテストでもちょうどオオオナモミやセイタカアワダチソウを出題しました。国語でも「トンボの楽園」との関係がありました。そこで登場するビオトープも荒川上流が舞台なんです。

3.不安に思われた点は?
学年児童数150名と人数が多いため、円滑に進行できるかが心配でした。また、野外活動になりますので安全・健康管理、怪我をしたりするのが心配でした。

水野.jpgⅡ.プログラムの当日の運営について
1.実施されていかがでしたか?
子どもたちの表情が非常に良かったです。実感を伴った経験ができ、非常に満足です。
子どもたちも荒川の近くに住んでいるのに、意外と知らない。生活指導上、川は危ないということを言っているのであまり近づかない傾向にあります。自分たちの身近にこんなに素敵なフィールドがあることを知ってもらいたかったんです。その点で、干潟、バッタ、外来種、どれをとっても予想以上の成果があったと感じています。

2.外来種の除草について印象はいかがでしたか?
雑草抜き.jpg当初は黙々と抜き取りをするイメージでしたが、子どもたちが自然に3~4人で力を合わせて抜いていたのは本当に良かったです。なぜ抜かなければならないという理屈の部分も大事ですが、協力して何かをするということが日頃の授業では意外に少ないんです。リコーダーひとつとっても、個人で練習する機会はたくさんありますが、仲間と連帯する機会は少ないので、今回は連帯感の醸成にもつながったと思っています。

3.子どもたちへの環境への関心・理解はどうでしたか?
荒川新聞(成果物)などをぜひご覧になってください。書かれている内容を見ると、「身近な問題をなんとかしたい」、「また参加したい」という子が多かったし、やったことがちゃんと身になっていると痛感しています。

4.安全面への配慮はどうだったでしょうか?
2回目の干潟に出るプログラムが一番大変だったと思いますが、事前に下見にご同行いただくなど、皆様の事前のフィールドワークが功を奏していたと思います。また、引率の保護者の方々の参加も心強かったです。
干潟1.jpg
Ⅲ.プログラム前後の展開について
1.荒川での当日プログラムの前後にどのような学習を行いましたか?
セイタカ 縦位置trim.jpg活動の前段階では、小松川自然地・里川プロジェクトのパンフレットを活用しましたよ。カラフルで見やすく、かつ内容も充実していると感じました。子どもは、草を抜いたら可哀想という素朴な感覚があります。パンフレットに書かれた内容を見ることで外来種の除草の目的を理解できました。
事後の学習は、3回の活動をふりかえって、特に自分が印象に残ったところを新聞にしようというスタンスにしました。児童の間ではお互いの興味・関心を知るという点で非常に良い効果があり、また保護者の方にも好評でした。ちょうど周年行事があったので、地域の皆様にも地域をテーマとした学習の成果を見ていただくよい機会になりました。今後は、校外での発表も視野に入れたいと思っています。

2.改めてどんな学びや成長があったと思いますか?
虫取り2.jpg身近な自然環境に関心を持ち、自分たちにできることがあれば実践したいという意欲を養えたと思っています。
新聞を作った子どもの中には、「今、荒川は危機一髪なんです。掃除や草刈りなどをすればいいんです。しかし、そう単純な問題ではないんです。未来を切り開くのが僕たちの仕事です。」、なかなか良いコメントを残してくれています。

3.総合学習の評価について教えてください。
総合学習はいわゆる5段階の評定ではなく、定性的な評価となります。個々人の関心や活動した結果に対して文章で評価するものです。評価する側の理解が必要になるため、しっかりと新聞を読み込まなくてはなりません。

4.プログラムのブラッシュアップや他学年への展開などはどうでしょうか?
同じ4年生でも、2学期からのスタートでしたので、春から年間を通して実施できれば良いと思います。また、すべてのジャンルの活動を実践するのではなく、子どもたちにリクエスト取って、外来種に興味を持ったら外来種というように、興味関心に応じて同じ活動を続けるのも良いと思います。
もちろん、他学年でも実践したいと思っています。2年前、6年生を受け持ったときは水質調査を実施しました。図工にも関連付けられるでしょう。メインは4年生だと思いますが、5,6年生で発展形のカリキュラムができると良いですし、1,2年生でもやり方次第でよいと思います。今後、4年生での横の広がりと、他学年での縦の広がり両方で考えていきたいですね。

【荒川クリーンエイドより】企業の新入社員には今チームビールディングというテーマを研修プログラムに組み込んでいます。チームで作戦を立て、実践後に作戦を見直し更に実践して振り返るというプロセスに重きを置いて、よいチーム作りについて考えるプログラムです。複数年で荒川の学習を実施いただけることを祈念しています。

3ショット.jpg左:江戸川区立第二小松川小学校
水野惠一先生
中央:同 川田善男先生
右:荒川クリーンエイド・フォーラム
理事・事務局 星野由実