【研修インタビュー】みずほ証券株式会社様

  

新人研修で「環境に悪いごみ拾いゲーム」を取り入れた半日プログラムを体験いただきました。 その目的と成果について、人事およびCSRご担当の皆さまにお話をうかがいました。

一人ひとりが実行することが、
企業としての社会貢献につながる ことを学んでほしい


mizuho1.JPG Ⅰ.研修の目的

1.2013年度新入社員研修全工程を通じた方針、CSR研修の目的をお聞かせください。
社会との関わりを学ぶCSR研修として

  新入社員研修は業務スキルを学ぶだけの場ではありません。学生から社会人・企業人になるにあたり、
①企業の社会との関わりについて学ぶ。
②みずほフィナンシャルグループ/みずほ証券という組織の中での「協働」の重要性を理解してもらう。
 CSR研修では、人との関わり、特に社会との関わりを学ぶことを目的としており、弊社の人材育成ポリシーである「創造する、協働する、やり抜く」の中でも「協働する」ことを意識してもらいたいと考えています。
 企業である以上収益性が求められることはもちろんですが、だからといって自分達だけが良ければよいというわけではありません。 自分達も社会の一員として、社会に貢献するのだという考え方を、CSR活動を通じて再認識して欲しいと思っています。

2.荒川クリーンエイドの新入社員研修をどのように位置づけられましたか。
体験し、実感し、楽しく学ぶ
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 「体験を通じて学べるCSR研修」と位置づけています。新入社員研修はどうしても室内でのインプットの研修が主となりますが、このプログラムは屋外で、かつゲーム性もあるプログラムですので、いい意味で気分転換にもなり、また他のプログラムとは違った角度から学ぶ機会になると考えました。
 CSR研修に限らず研修全般に言えることではありますが、知識をインプットするだけでなく、体験・実践することで本当に身に付くものだと考えています。

Ⅱ.事前段階

1.当会を協働先として選ばれたのは、どのような点からでしょうか。
身近な環境問題をテーマに、自分の行動に落として考える
 「荒川のごみ」という身近な環境問題について、チームワークで取り組む点です。 テーマが分かりやすく、他の環境プログラムと比べ、活動場所が近いので時間効率がよいこと、 180人という大人数が同時にひとつの体験ができる点も大きなメリットでした。 また、問題が身近であればある程、その後の自分の行動に落としやすいと考えたことも 選んだ理由の一つです。これらの点を踏まえ、新入社員研修として最適だと判断しました。

2.どのような成果を期待されましたか。

 一つには「協働」の実践であり、一緒にチームワークよく活動すること。 次にそれを通じて環境問題について考えること。 社会のためにどれだけの活動が必要なのか、自分たちのすることがどのような問題につながるのか、 そうならないようにするにはどうしたらよいのかを考える機会としたいと思いました。 全て実現できたと考えています。

3.不安に思われた点などございましたか。

 180人という大人数が室外で実施する研修は初めてでしたが、事前の打ち合わせ等で ほとんどの不安は解消できました。室外での活動ですので、不安は天候だけでしたが、 おかげさまで当日は天気も良く、何の不安もなく運営していただきました。

Ⅲ.プログラム 当日

1.【環境に悪いごみ拾いゲーム:環境負荷を考えながらごみを拾い、総得点を競う】はいかがでしたか。
チームワークで楽しく、ゲーム性のあるごみ拾い
mizuho3.JPG  それまでの研修で、チームビルディングやチームで成果を出すことについては学んでいましたので、その成果を活かせるプログラムだったと思います。 チームワークを発揮し、大きなタイヤや冷蔵庫を運ぶなど、楽しんで取り組むことができました。点数の高い(と思われる)ものを探して運んで来る、これは自然のものだから置いておこうなど、判断もつきやすかったようです。

2.【ワークショップ:ふりかえり、個人・企業人としてできることを考える】はいかがでしたか。
mizuho4.jpg  CSR研修では、個人として何ができるか、一人ひとりが実行することが企業としての社会貢献につながっていくことを学んでほしいので、ワークショップのフィードバックで、「個人として何ができるか」についてプログラム化していただいたのは、正に良かったと思っています。

3.その他、お気づきの点があればお聞かせください。
 実は、「集めたごみはどうなるのか」という声が多くありました。 実際には、自分たちが集めたごみを処理するのも大変だ、ということが分かると、「そもそも捨てないことの大切さ」が更に実感できるのでは、と思いました。

Ⅳ.研修の成果

1.研修の成果はいかがでしたか。
やらされるのでない、楽しむボランティアへ
●環境問題への関心は高まったでしょうか。
 フィードバックを実施したことにより、自分なりの気づきを得ることができたと思います。 新入社員の社会貢献意識を更に高めるよい機会になったのではないかと思っています。 環境問題は身近で取り組みやすいので、今後も継続的に取り上げていければと考えています。 また、ごみを点数化するという工夫でよりわかりやすく、納得しやすいプログラムだったと 思います。

mizuho5.jpg ●社会貢献活動への関心、企業の社会的責任への意識は高まったでしょうか。
 高まったと思います。本年、みずほグループでは、「One MIZUHO」として、全国各地で秋のボランティア活動を行いましたが、新入社員も積極的に参加していました。 新人研修で体験したことで、ボランティア活動へのハードルも下がり、「やらされる」のではなく、「自発的に楽しみながらやる」ことにつながったと思います。

チームワークについては、学びがあったでしょうか。
 チームで楽しく取り組め、それまでに学んだチームビルディングを実践してみる よい機会になりました。

2.その他、学びがあったと思われる点、また、学びが得られなかった点など ございましたらお聞かせください。 mizuho6.JPG
 学びが得られなかった点は特にありません。 ごみの種類ごとに「環境に良い・悪い」を考えながらごみを集めたわけですが、実際にはそれぞれの点数が予想とかなり違っていて、環境問題についてより深く考えるきっかけになったと思います。
 正直申し上げると、CSR研修で「ごみ拾い」といっても、自発的に参加するわけではないので、中にはそっぽを向く人もいるのではないかと、内心冷や冷やしていたのですが、思った以上に目を輝かし、一所懸命やっていたのが印象的でした。 ゲーム性を取り入れたことも大きかったと思います。

Ⅴ.プログラム の事後・フォローアップなどについて

1.研修を通じて得たことをどのように活かしてほしいと思われますか。
一人ひとりが発展させてほしい、自分にできること
 自分に何かできるか、チームで何ができるか、ということを一人ひとりが常に考えて欲しいと思います。社会に対して何ができるか、何をすべきかを考え、企業人として、しっかりと配属先で活かしてもらいたいと思います。 mizuho7.JPG

 みずほ証券株式会社
  コーポレート・コミュニケーション部 小林 博之様
  コーポレート・コミュニケーション部 市原 しのぶ様
  人事部 キャリア戦略室 前田 香様
  人事部 キャリア戦略室 田辺 理様
  (左より)