みなさんは、河川敷や道端・空き地に生えている植物を「雑草」と、呼んでいませんか?川や池で獲れるサカナを「クチボソ」と、呼んでませんか?荒川で獲れる魚のハゼを「ダボハゼ」って呼んでませんか?「雑草という名の植物はない」とも言われています。20世紀最高の名言だと僕は思います。生き物すべてに名前があり、生き物すべてに生活があります。このコーナーでは、自然案内人の目線で、荒川の生き物の「生活」をご紹介します。目からうろこが落ちた!……は、保障できませんが、くどくならない程度、飽きない程度に、「荒川いきもの生活日記」をご紹介します。 活動1自然案内人
橋本浩基

僕の悪いうわさ、鵜呑みにしないで! ~カワウ~

 荒川でもお馴染みの黒い鳥。潜水が得意で、成鳥だと1日に500gのサカナを食べてしまい、その大食漢が災いし、害鳥などと不名誉な呼ばれ方をしている鳥。カワウです。
 漢字では、川鵜と書きますが、黒い鳥ということから、カラスの「烏」をあてていました。そうです。烏龍茶のウです。川にいるのを、川鵜。海にいるのを海鵜とした。と言う説が有力です。

 サカナしか食べない彼らは、潜水が得意な水鳥です。時間で1分以上、深さで10mぐらいは潜れるのですが、カモ類と違い羽をオイルコーティングできないのです。よく、翼を広げてジーとたたずんでいる姿を見かけますが、彼らは濡れた羽を乾かしているのです。そうしないと、羽の間の空気が無くなり、重たくなって浮いていられず、沈んでしまうのです。

 彼らは、河川や湖・沼などが本来の住処でした。餌としているコイを、人間があちこちに放流したことにより、上中流域にも進出してしまったのです。その結果、アユなどの重要水産資源を、「コイよりおいしいかも!」と思ったのか、食べるようになってしまったのです。カワウだけが悪くないかも・・

 「鵜呑みにする」まさに、鵜から出た言葉です。その現場を見ました。潜水したカワウが、大物のサカナを咥えて浮上!大きくて悪戦苦闘。やっと飲み込み始めたが、自分の首より長いので、尾びれが嘴から出ていて、しかも首が曲がらない!しばらく浮いている羽目になりました。別のカワウはゲットしたサカナを、川に刺さっている杭の上で食べようとしたが失敗。川に落ちたサカナをしばらく、寂しそうに眺めていました。笑えました!
 この話は、鵜呑みにして大丈夫!


しばらく浮いていました。が、だんだん沈んで行くのを確認しました。