みなさんは、河川敷や道端・空き地に生えている植物を「雑草」と、呼んでいませんか?川や池で獲れるサカナを「クチボソ」と、呼んでませんか?荒川で獲れる魚のハゼを「ダボハゼ」って呼んでませんか?「雑草という名の植物はない」とも言われています。20世紀最高の名言だと僕は思います。生き物すべてに名前があり、生き物すべてに生活があります。このコーナーでは、自然案内人の目線で、荒川の生き物の「生活」をご紹介します。目からうろこが落ちた!……は、保障できませんが、くどくならない程度、飽きない程度に、「荒川いきもの生活日記」をご紹介します。 活動1自然案内人
橋本浩基

上流からの流れ者? ~ヤマカガシ~

荒川にも猛毒を持った生き物もいます。皆さんは、荒川の猛毒の生き物というと、何を思い浮かべますか?そうですね、ほとんどの方は「マムシ」とか、「スズメバチ」あるいは、「ムカデ」ですよね。でも、もっと怖いのは、「ヤマカガシ」という、ヘビの仲間です。
「カガシ」とは、古語で「ヘビ」の意味。山に棲むヘビという意味ですが、実際は里山などの水田や水辺に棲んでいます。なので、ヒキガエル・トノサマガエルなどのカエルが主食。サカナも好物だとか。普通、ヘビの好物は、ネズミと思いますが、ネズミは食べないようです。

さて、ヤマカガシが怖い理由は、1974年までは、「毒蛇」とは思われていなかったのです。1974年に側溝に落ちてしまったヤマカガシを、かわいそうと思った中学生が、ヤマカガシを助けたのですが、ヤマカガシにかまれてしまったのです。恩を毒で返してしまったのでしょうかね・・・・。病院で消毒だけしてもらって、帰宅したのですがその夜、亡くなりました。
その後、数名の犠牲者が出て、ヤマカガシにも毒があると確認できました。やっと、数年前に解毒剤ができたのですが、まだ、各病院に装備されているわけではないので、噛まれたら危険なのです。
ヤマカガシは、奥歯から毒液を注入するのと、毒液を飛ばすそうです。しかも、相手の目を狙うそうです。目に入ってしまうと失明してしまうほどです。先にヒキガエルを食べると書きましたよね。ヒキガエルにも毒があり、その毒を蓄積して自分の毒にしているのがわかっています。

僕も何度か、荒川河川敷でヤマカガシを目撃しています。台風の増水で上流から流れてきたと思います。とてもおとなしいヘビで、自ら人を襲うことはありませんが、不用意に触ったり、草むらに入り込んだときに噛まれてしまうのです。秋が交尾期で、7月に2~40個ぐらいの卵を産みます。この時期はとても気が立っているので、要注意です。
よく、ヘビの脱皮殻を財布に入れておくと、お金が貯まる、といわれていますよね。僕の財布にも、アオダイショウの脱皮殻が入っています。貯まるかどうかの実験中ですが・・・・未だ、実験が成功にいたっていません!!皆さんも実験してみてください!


赤と黒の色は「毒をもっているぞ!」という、生き物からの警告サインです!

犬・猫・狐? バッタの人気者? ~エノコログサの仲間たち~

今の時期、荒川河川敷では、ネコジャラシの穂が金色や紫色や緑色のじゅうたんのように風に揺られている光景を見ますよね。このネコジャラシは、河川敷にはなくてはならない食物連鎖の中心的存在です。
ネコジャラシ・・・普通に言いますが、「あだ名」です。標準和名は「エノコログサ」。"エノコロ"は、イヌッコロという意味で、犬がじゃれて遊んでいる様子に見えるので「エノコログサ」と言うそうです。ネコジャラシは、猫がじゃれるので「ネコジャラシ」です。あだ名が「猫」、本名が「犬」。すごいでしょう?でも、驚くなかれ!英名は「フォックス・テール」。狐のしっぽと言う意味です。ひとつの植物で3つの動物の名前がついているのですよ!

キンエノコロは、まさに金色の穂です。ムラサキエノコロは、まさに紫色の穂です。この2種は見分けるのは簡単!色です!でも、アキノエノコロとエノコログサはなかなか見分けにくいです。アキノエノコロは、穂が少し長く8~12cmで、穂が白っぽく見えます。エノコログサは、穂が3~8cmで、穂は緑色で、背丈もちょっと低いです。これが荒川河川敷の代表的なエノコログサたちです。

彼らの「たね」を食べたことがありますか?えっ、食べられるのか?ですって?食べられます!!たねが茶色っぽくなったら、食べごろですよ!たねをフライパンに落としてください。そして、ポップコーンのように白く爆ぜたらお皿にあけて、しょう油を適量かけて食べます。まるで香ばしい焼きたての「おせんべい」そっくりです!だって、イネ科ですから!野生のおせんべいをぜひぜひご賞味あれ!でも、お腹いっぱいにするにはかなりの量が必要なので、おやつ程度にしてくださいね・・・。
なお、粟はエノコログサを栽培用に改良したものといわれ、日本人は以前からこの仲間を食べていたわけです。

彼らは、バッタ類にも大人気。いろんなバッタたちが、エノコログサたちの葉っぱを食べます。バッタを飼育するときは、エノコログサなどのイネ科の植物がよいですよ!


金色のじゅうたんのような、キンエノコロ。

いつまでも子どもに人気No.1!~ダンゴムシ~ 

皆さんも、かなり彼らのお世話になって遊んだと思います。落ち葉の下や石の下にうごめく彼らに・・・。触ると丸まり団子みたいになる、そうです、「ダンゴムシ」です。
正式には、オカダンゴムシという名がある彼らのことを、ほとんどの人は知っていると思います。だから思ってもいないでしょうが、彼らは外来種です。明治時代にヨーロッパから、輸入品にくっついて日本に来たといわれています。びっくりでしょう~?

ある時期、僕は学童保育の手伝いをしていました。学校から学童に来る道すがら寄り道してるのか、なかなか子ども達がやって来ません。やっと来たかと思うと、子ども達は(特に女の子)大事そうに何かを握り締めています。「飴玉でも持っているの?」と聞くと、「形は同じだけど違うよ」と、手の中を見せてくれました。ダンゴムシが大量に窒息するかのごとくギュウギュウ詰めになっていました・・・。毎日ダンゴムシを捕ってきては、ホールの中で歩く姿を見て楽しんでいるのです。認知度、人気度はNo.1ですな!僕も学童では人気No.1!だったかな・・・?

「ムシ」と名についていますが、彼らはカニ・エビに近い仲間です。一番近い生き物は、ワラジムシやフナムシです。子ども達に次の質問をします。昆虫の足は何本でしたっけ? すると、えっ?7本? 生き物に奇数の本数はないよ~。いるとしたら、唐傘お化けだけかもよ!なんて会話になります。では、オカダンゴムシの足の数は?奇数じゃないですよ!そうです。14本が正解!
ならば、オスとメスの違いは? メスには黄色(白い個体もいる)の斑点が背中についています。そこが、オスメスを見分けるポイントになります。

同じ仲間といっても、ワラジムシは丸まりません! 力ずくで丸めようとすると、プチっと音がして、体が真っ二つになっちゃいますから気をつけてくださいね!


なんか哀愁が漂っていませんか?

名前の由来は・・・怖いです~クビキリギス~

ここ数日、本当に寒くなりましたね。荒川河川敷の秋は短かった気がします。鳴く虫たちの演奏会も終焉に近づいてきた今日この頃ですね。でも、まだしばらくは河川敷でも、コオロギ・バッタ・キリギリスの仲間たちには会えます!
今回は、先週、荒川河川敷で出会った、ちょっと今風な色彩のキリギリスの仲間をご紹介します。 ピンクです。なんと、体色がピンクです!!普通、バッタやキリギリスの体色は緑か茶褐色ですよね?しつこいですが、ピンクでした。
以前、新聞にピンク色のキリギリスの仲間の記事が載っていました。「ピンク色に色素が変わっている個体もいるのか・・・逢ってみたいな」と思っていたら、逢えました!!

彼の名前は「クビキリギス」。クビキリギス自体は、どこにでもいて極々普通に見られるのですが、ピンクは初めて!「マジっすか?」と心の中で叫んでしまいました。バッタ・キリギリスの体色は、生まれた環境で決まります。湿り気のある草地で生まれた固体は緑色、乾燥した草地で生まれた固体は茶褐色、といわれています。乾燥したところには、枯葉の混ざる率が多く、緑色の体色だと目立ちすぎて外敵に襲われやすくなるので、防衛手段で体色変化が起こるといわれています。ピンクにどんな環境で生まれたんでしょうか?もちろん、カエルと違い、周りの色に合わせ体色を変えることはできません。緑なら一生緑のままです。色が周りの環境で変わるのも、なんだか大変そうですよね・・・。人もよく顔色が変わる人もいますが・・・。

キリギリスの仲間は雑食性です。だから、鋭い大顎を持っています。痛いですよ~、噛まれると!痛くて痛くて、離そうとすると首が取れてしまう。でもまだ取れた首は噛み付いている・・・・・。
怖いでしょう?首が切れても噛み続けるキリギリス・・・。だからクビキリギスと命名されました。

成虫は越冬して、4月ころから「ジーーー」と鳴き始めます。今度、彼らの顔に注目してください。口の周りが赤いねずみ男に似ています。口紅をつけた、ねずみ男。


口の周りが赤いので、チスイバッタというあだ名があります。

駐車場が住処です?~ハクセキレイ~

荒川河川敷で「チチッ・チチッ・チチッ」と鳴きながら、波状に浮いたり沈んだりを繰り返し飛んでいる鳥を見たことありますか?彼らは、セキレイの仲間で目を隠すように黒いラインがある「ハクセキレイ」です。

河川敷にいる、ハクセキレイは、はっきり言って正しいハクセキレイ。ハクセキレイの王道を行っています。なぜかって?最近、街中でもハクセキレイを見かけませんか?特に"駐車場"で!もともと彼らは、海岸や河川敷、水辺や農耕地など、割りと開けた土地で、昆虫・ミミズなどを食べて生活していました。ところが、開発や河川敷の整備などで、開けた生活環境が激減し、泣く泣く(?)駐車場などの開けたところに住むようになったみたいです。やはり人間の影響を受けてしまったのですね・・・・・。

河川敷で、彼らをそぉ~と、じぃ~としばらく観察してみてください。笑えるシーンがきっと訪れます!腰を上下に振りながらチョコチョコと歩く姿自体が可愛くて愛嬌があるのですが、ちょっとオッチョコチョイなのでしょうか、慌てるとコケルのです。石や草に引っかかりつまずいて、気まずそうに周りをキョロキョロ見渡します。人間なら「何でこんなところに石があるんだよっ!」なんて、舌打ちをするのでしょうが、彼らは「テヘ!やっちゃった!」みたいな感じで照れているように見えますよ~!そんな、お茶目なところもありますが、結構やんちゃな面もあるんですよ!特に、同種同士の縄張り争いは壮絶?です。ほかの種類にはやさしいのですがね・・・。

そんな、のどかで厳しい?一日の勤務が終わると、彼らは一目散に都市部の橋桁やビル・街路樹のねぐらに帰ります。てことは、駐車場で一日の勤務をしているハクセキレイは、通勤時間が短いので行き返りが楽なのでしょうか?通勤時間3分!ん~通勤ラッシュを避けているみたいですね!

次回河川敷に行かれたら、のどかな一日の彼らを見てやってください。僕も、年のせいなのか(いや、違う!)時たま歩いていて、けつまずくことがあるのですが、舌打ちしないで、照れてみようかな~~。不気味に見えるでしょうか・・・?


こける数秒前!ではないです。こけずに走り去りました。

晩秋のドリンクバー~セイタカアワダチソウ~

日中も過ごしやすくなってきましたね。河川敷でも花を咲かせている植物の姿も限られてきました。そんな中、今が満開時期を迎えている植物があります。「セイタカアワダチソウ」です。背の高い(2mぐらい)種子のつき方が白い泡のようになるところから、セイタカアワダチソウ。

明治時代に観賞用植物として日本にやってきた彼らは、キク科のアキノキリンソウ属の植物。綿毛の種子を空き地や河川敷に飛んできて、どんどん増えていきました。増殖に拍車をかけた理由は、北アメリカ原産の彼らの種子が、戦後の日本にやってくるアメリカ軍人の服や靴についてきて、あっという間に増えたそうです。外来種は強いですなぁ~・・・。

晩秋にまで咲く彼らは、チョウたちにとって、一番遅くまで咲いている「食料」なのです。深夜営業のファミレスのドリンクバー?ってところでしょうか?そんなドリンクバーには、いろんなチョウがやってきます。モンシロチョウやシジミチョウ類、アゲハ類、ツマグロヒョウモンなどなど。ですから、この時期にセイタカアワダチソウを全部刈り取ってしますと、この時期のチョウたちの「食料」が、なくなってしまうのです。外来種ではありますが、その地域の「生態系」のひとつになっていることも事実なのです。う~ん難しいですな・・・。

一昔前までは、彼らを「花粉症」の原因と思われていましたが、とんだ濡れ衣だったのです。なぜかって?花粉症の原因は「花粉」種子を飛ばす彼らの種子は原因にはならないのでした!無実が証明されたのです!

セイタカアワダチソウ・・・黄色い花は、さすが観賞用に日本に来ただけあって、きれいで見栄えがします。一輪挿しにして飾るとよいかも。あっ!秋の花見はぜひセイタカアワダチソウで!


ヨコジマ?タテジマ?~シモフリシマハゼ~

 生き物には色々な柄や色がありますよね?水玉柄や迷彩模様の魚もいます。
ティアー・ドロップ(涙柄)の魚もいます。中でも多いのは、陸上生物もそうですが、シマシマ柄ですね~!

荒川下流域でよく見られるシマシマの代表魚は、シモフリシマハゼです。
見事なストライプでしょう!さぁー、そこで問題です。
このシモフリシマハゼの縞は、タテジマ?ヨコジマ?どっちでしょう?
答えはフィールドで!・・・だと意地悪になるのでお答えしますね。
誰でも縞柄の洋服を着ますよね?皆さんが着る縞は、頭のほうからお腹のほうに伸びる縞が、「タテジマ」で、胴を一周するような縞が、「ヨコジマ」ですよね!
ですので、動物も同じで、頭から尾に伸びているのが、「タテジマ」で、背中からお腹に一周するような縞が、「ヨコジマ」なのです。シモフリシマハゼは、「タテジマ」が正解です!
シモフリという意味は、霜降り模様が頭にあるからです。

このシモフリシマハゼは以前、「シマハゼ」という種類だったのですが、シマハゼに似た種類が発見され、「シモフリシマハゼ」と「アカオビシマハゼ」に分けられたのです。
分類し、命名した人は、日本でハゼ研究の第一人者であった、昭和天皇です。
いやぁ~、すごい人に命名してもらったのですね~。アカオビシマハゼは霜降りがありません。

投網でよく採取できる彼らは、びっくりすると、体色が黒くなります。
ですので、捕まえてしばらくは、縞柄がなく真っ黒だから見慣れないと、彼らだと判断しにくいです。
10分ぐらいしたら見直してみてください。

何でもよく食べ、割と飼育しやすいので飼育道具が揃っている方は、シモフリシマハゼ飼育を来春にチャレンジしてみてください!実は僕も飼ってみたいと思っています。シマシマの魚だけ集めて・・・・。


立派な縦縞のストライプ!

ジッとしていられない、落ち着かない~シジュウカラ~

あの暑さがうそのように感じる、過ごしやすい時期になりましたね!自然界では、高山に避暑に行っていたり、国外に避暑に行っていた鳥たちが低山や河川敷・街中にも戻ってくる季節です。そうです!バードウォッチングに最適な季節になるのです!

荒川河川敷の高木の上のこずえから、「ツーチ・ツツピ・ツッ」とか「ツツピーツツピー・ジキジキジキ」と鳴きながら、10秒たりともジッとしていられない小鳥がいたら、シジュウカラです。15cm弱の彼らは、1年中見ることができるのです。
子育てが終わったこの時期に群れを作ります。しかも、他種も混ざった「混群」と呼ばれる群れです。河川敷や街中では、メジロとの混群が見られます。ちょっと中流域や林などに行くと、キツツキの仲間のコゲラとの混群も見られます。混群はいろいろと利点があるのです!それはフィールドでお話しましょう!

彼らは、「まさかこんなところに~?」っていう場所に巣を作ることもあります。街灯のスイッチボックスや排水溝の中とか、ある民家では、逆さに伏せておいた大き目の植木鉢の中からシジュウカラのヒナが巣立っていくのを観察できたそうです。感電したり流されたりと危険があるのに。もうちょっと安全な場所は無かったのですかね~?

オスメスの見分け方ですが、お腹のネクタイ柄の太さで見分けがつきます。写真のように、下腹部の方にまで太く柄のあるのが、オス。細くて途中でなくなっているのが、メス。オスの縄張り争いでは、このネクタイを見せ合い、太い方が勝者となるそうです。やはり、男子たるものはネクタイが必須なのでしょうか?
フィールド仕事が多い昨今、ネクタイ締めていないな~。たまには締めてみようかな~?と思った方も多いのでは?僕も締めようかな!


太目のネクタイ・・でも、ヨダレカケにも見える気がする・・・

壁をチョロチョロ~ニホンヤモリ~

カベチョロって呼ばれている生き物をご存知ですか?夜、民家の壁をチョロチョロ歩き回り、ガやクモなどを好んで食べる生き物です。なので、家を守っているかのように見えるので、「ヤモリ」と呼ばれています。

荒川河川敷でも見られる「ニホンヤモリ」は、10~14cmぐらいの小型の爬虫類です。とても臆病でつぶらな瞳はかわいいですよ~!

では、何故、彼らは壁を歩けるのでしょうか?実は、彼らの足裏は写真のように「ひだひだ」になっています。その、ひだは吸盤の役目があり壁などに吸い付くのです。だから、高い垂直の壁もなんのその、チョロチョロできるのです!

彼らの、その姿も最近はあまり見れなくなりましたね。家庭で彼らのえさとなる、ガやハエ・クモなどを、「キャーーッッ!虫がいる!!」って、殺虫剤をシュー・シューと吹きかける。民家の周りの食料がなくなる。すると、食いはぐれをしてしまう。ならば食料を求め旅に出よう!と、放浪のたびに出たから、彼らを見かけなくなったのではないでしょうか?今まで家を守ってくれていたニホンヤモリ、今度は僕たちが守ってあげましょう!そうそう、小型のゴキブリも食べてくれますよ!
ちなみに、井戸を守る「イモリ類」は、爬虫類ではなくカエルなどと同じ両生類です。

我が家に1匹、荒川で保護?したニホンヤモリ(シモって名前です。)がいます。見ていると飽きません。あっ・・・こんな時間だ!!シモの食糧確保に行かなくちゃ!


サッカーのゴールキーパーの手みたいな感じでしょう?我が家のシモです。

小さいけど強いんです~コトヒキ~

荒川下流域は淡水と海水が交わる「汽水域」ですよね。この汽水域には海からやってくる「海水魚」がたくさんいます。ボラ・スズキ・カレイの仲間やマゴチなどなど。その中に、イサキの仲間の「コトヒキ」がやって来て、この時期に投網にかかります。イサキの仲間ですよ!食べたらさぞかしおいしいでしょうね?
彼らは、尾びれの模様が矢はずに似ていることから、「ヤガタイサキ」とも呼ばれているのですが、高知地方で呼ばれている「コトヒキ」と近年、標準和名になりました。

このコトヒキ。とても面白い習性があるのです!なんと、砂によく潜るのです。身を隠すためでしょうかね?そして、釣り上げられたり、投網で捕まったりすると、うきぶくろを使い、「ぐーぐー」と鳴くのです。これが、なんと名前の由来で、琴を奏でる低音にこの鳴き声が似ていることで、琴を弾く、「コトヒキ」になったのです。う~ん、情緒があると思いませんか?

小さいけど強いのです。・・・実は、僕は水槽でコトヒキを飼育していたことがあるのですが、いやいやビックリしました!ま~ずよく食べる!大食漢!何でも食べます!だから、すぐ大きくなります!3cmぐらいの大きさのコトヒキを飼育し始めて、半年で10cm近くに成長したのです。一緒に入れておいた、マハゼやエビがいなくなっていました。おかしいなぁ~?と思っていたら、ある朝、コトヒキの口からマハゼの尾びれが出ていたのです!コトヒキが他の魚を・・・・。すぐに、コトヒキを隔離しました。

簡単に飼育できますので、皆さんも飼育してみては?ただし、他のサカナが食べられないように注意が必要ですぞ!!


貪欲だけど、小さいときはかわいいのです。コトヒキ左のほう。

クズ

皆さんの、クズのイメージはどんな感じですか・・・?邪魔者?一面を覆いつくす緑の悪魔?いやいや、クズはれっきとした在来種で、しかも秋の七草です!荒川河川敷でススキとともに見られる秋の七草です。残念ながら、この2種類ですかね・・・下流部で見ることができるのは。

お好きな服は?・・・質問ではないですよ!まじめにワンピース!とかって答えないでくださいね。
実は「おすきなふくは」って、秋の七草の覚え方です。
お:オミナエシ す:ススキ き:キキョウ な:ナデシコ ふ:フジバカマ く:クズ
は:ハギ・・・・ということです。ぜひ活用してください。

さて、本題のクズですが、きれいな紫色の花を咲かせます。この匂いを嗅いだこと、ありますか?
色から想像できますが、某ドリンクメーカーの「グレープジュース」そっくりの匂いです。今が咲きごろの彼らの香りを嗅いで、のどを潤す清涼感を味わってください!匂い以外にもクズは、食材としても楽しめます。葛湯・葛餅・若芽のてんぷら。などなど。

クズの名前の由来は、その昔、葛粉を売りに来ていた行商人が、今の奈良県辺りの「葛」という地方から来ていて、葛から売りに来る「粉」から、クズという名前がついたそうです。

日本の在来種も外国に行けば外来種。彼らもアメリカに外来種として生きています。ジキルとハイドみたいに、いい面と悪い面があり、蔓延る性質が重宝され、高速道路の外壁に這わせて「騒音対策」にされていますが、悪い面は、野生化したクズは、他の植物を覆いつくし「ジャパニーズ・グリーン・モンスター」といわれ嫌われ者になっています。いやはやなんとも・・・。

冬になると、クズの根が掘りやすくなりますので、皆さんも「葛粉」作りに挑戦しましょう!えっ?作り方を教えろですか?すいません。書くスペースがなくなりました・・・。


クズの花。満開になるとグレープジュースの香りが漂います

カマキリ

猛暑猛暑とはいえ、自然界には確実に秋は近づいてきている・・・様な気はします。夜鳴きゼミの声に混じり、コオロギたちの鳴き声が混じり始めている今日この頃ですね!

秋の代表といえば、なんと言っても「カマキリ」だと思いませんか?荒川では、オオカマキリ・ハラビロカマキリ・チョウセンカマキリ・コカマキリが生きています。コカマキリといっても、子どものカマキリではなく、カマキリ類の仲間です。彼らはとてもおしゃれ。鎌の内側にフランス国旗のような、トリコロール柄があります。見えないところのおしゃれは、小粋な江戸文化かな?チョウセンカマキリは、鎌の付け根にオレンジ色がついていて、オオカマキリには黄色の印。ここも、見分けのポイントです。ちなみに、チョウセンカマキリは「キムチ色」、オオカマキリは「タクワン色」と覚えましょう!

僕は、本当にカマキリのオスに生まれなくてよかったと思います。なぜ?って?だって、もうすぐメスのお腹に入っちゃうんですよ・・・!交尾後、相手のメスに食べられてしまうのですよっ!それに、卵塊から200匹ぐらい子どもが生まれるけど、生き残れるのは1~2匹・・・。トカゲや鳥に食べられてしまうのです。人間でよかったでしょう?!

そんなカマキリですが、お茶目な表情もたまに見せてくれます。写真のカマキリは「うん?何か用ですか?」て、表情に見えませんか?それに、夜、カマキリを見てください。特に目玉に注目!サングラスをかけたように、黒くなっています!この謎は、フィールドでお話しましょう!
種類によって、卵塊の形も違うので調べてみてください。オオカマキリは、小さなシュークリームみたいですよ!


セミ

今年の夏は、なんか違う気がしてならないのです・・・・・。アブラゼミが少ないような気がします。しかも、少し小ぶりなような気もしますが、皆さんはどう思いますか・・・・?僕の気のせいでしょうかね・・・?でも、街中を歩いていると、夜中でも、セミの声がします。そのほとんどが「ミンミンゼミ」。

昆虫には、背中に「光」を感じる器官があり、そこで光を感じると日中だと認識し、鳴くのです。アブラゼミも鳴いていますが、ミンミンゼミも鳴いています。夜鳴きゼミですかね?
セミは日本に32種。荒川では、アブラゼミ・ミンミンゼミ・クマゼミ・ツクツクボウシ・ニイニイゼミがよく見かけられます。こんな狭い日本で32種もいるのですよ!えつ!「広大なヨーロッパでは、さぞ、その種類は多いいのでしょうね。」って?なんのなんの、ヨーロッパでは、たったの2種類ぐらいだそうです。日本はまさに、セミ王国なのです。しかも、一般的な「アブラゼミ」は、諸外国では人気者!なぜかというと、羽が茶色いからです。羽が透明な種がほとんどのセミの中で、アブラゼミはスーパーモデル?なのです。

ミンミンゼミは、「ミーンミーン」と鳴きます。アブラゼミは「アブラーアブラー」とは鳴きませんよね。アブラゼミの名前の由来は、鳴き声が「トンカツやテンプラを揚げる音」に似ているからだそうです。今、テンプラやトンカツを食べている方、アブラゼミを思い出したら・・・ごめんなさい。
まだまだ、暑い日が続き、セミたちも元気に鳴いています!セミたち(オス)のラブソングを聴いてやってください!


ヤブガラシ

ヤブガラシ・・・辛そうな名前でしょう!5mmぐらいのカップ状の花が、アジサイのようにたくさんつく、なかなかかわいい花。オレンジ色になっている花を舌の先でちょっと舐めてみてください。えっ?辛いんでしょう!って?確かに辛そうな名前ですが、蝶などの昆虫がたくさん寄ってきています。ということは、辛くありません!ものすごく甘いのです!ヤブガラシはブドウ科の植物。ツルを広げはびこります。その姿が「藪を枯らす」様に見えるので、藪枯らし、ヤブガラシと名前が付いたそうです。

そのツルを、よ~く見てください。途中でツルの巻き方が変わります。いきなり、右に巻いていたツルが左巻きになります。理由はよくわかりません・・・・すいません・・・。

5mmぐらいの小さな花に、たくさんの蜜があります。なので、昆虫が寄ってきます。アゲハチョウやセセリチョウの仲間。そうそう今朝、散歩していたらヤブガラシに、キマダラセセリというセセリチョウの仲間が吸蜜しているところを見ました。早起きは三文の徳ですなっ!蝶なら安全ですよね!でも、アシナガバチの仲間もたくさんやってきます。気をつけてくださいね!

6月~8月に花が咲きます。まさに今が、ヤブガラシの旬です。昆虫喫茶店!彼らのそばでじ~っとしていると、いろんな昆虫を見ることができますので、熱中症に気をつけて観察してみてください。糖分はヤブガラシで補給してみては・・・・。


ヤブガラシ

ナガコガネグモ

地震グモって知っていますか?地震を予知するクモ?・・・残念!違います。触ると巣を大きく揺すり地震で揺れているように見えるのです。荒川河川敷にもたくさんいます。今の時期なら普通に見られます。大人の目線よりかなり低いところ(腰より下ぐらい)に巣を張っています。子ども目線で捜してください!彼らの名前は、ナガコガネグモ。

白と黒と黄色の横縞模様がわりとおしゃれ?なクモです。ナガコガネグモは普通にみかけるが、とてもそっくりなコガネグモは荒川河川敷(都内)では希少種です。コガネグモの方が丸っこいので区別はつきやすいですよ!ナガコガネグモは、なんと!卵のうの中に、800~1500個も生むそうです。卵のうの中で1回脱皮し、越冬して翌年の6月ごろに、卵のうからクモの子を散らしたように・・・の語源のとおりに出て行きます。

地震グモ・・・皆さん、ぜひ彼らを見つけたら、そ~っと、ナガコガネグモに触れてみてください。ものすごい勢いで巣網を揺らします。「やめてくれ~っ!さわらないでくれ~っ!」て、叫んでいるように揺らします。結構、楽しめますよ。でも、彼らにとっては、「揺らす」という行為は、敵から身を守るための「威嚇行為」なのです。必死なのです。防御をしているのです!なので、適度に楽しんでくださいね。あまり、揺らさせると、逃亡しますよ!そうそう、うちの近くにナガコガネグモが1頭いまして、毎朝散歩がてら2回を限度に、揺れてもらっています。


ナガコガネグモ

マハゼ

本当に、暑い・・・今年は暑い・・・ですね。でもこの暑さの中で昆虫や鳥、子ども・・・は元気に過ごしています。でも、暑くなればなるほど、南方の生き物が北上してきます。やはり、猛暑は生態系をも狂わしますね。エコ・エコ・エコ・・心がけましょう!
8月は、この猛暑を元気に生きている生き物をご紹介しましょう!(子ども以外で・・・)

荒川の汽水域では代表的なハゼの仲間。結構、愛嬌のある顔に似合わず、食いしん坊な彼らはゴカイの仲間などを好んでバクバク食べます。でも、一年しか生きられない「一年魚」。たった一年だけど彼らは、荒川生活を満喫しているはず。
ハゼ科の特徴は、なんと言っても、腹鰭です。左右にある一対の鰭がくっついて、吸盤状になっていて、岩や底にくっついています。それで、流されるのを防いだり、落ちてくるエサを待っていたりしているのです。淡水域にいる、ヨシノボリというハゼは、吸盤でヨシを登るので、ヨシノボリと名がついたそうですが、僕はまだ登る姿を見ていません・・・・。

マハゼはとてもおいしく、天ぷらが最高!といわれていますが、一度だけ刺身で食べたことがあります。結構、プリプリしていて、甘味も適度にあり、いや~もう一度食べたいですね!荒川で獲れたハゼは必ず火を通してください!

荒川には、たくさんのハゼの仲間がいますが、マハゼは、お腹の脇に青く光る部分があるのが特徴です。秋口には20cm以上になる固体もいますので、今からの時期、の~んびりと、ハゼ釣りで一日ゆっくりしてみませんか?そうそう、ダボハゼとよく言われますが、よくエサに食いつき簡単につれるので、チチブ、ヌマチチブなどのハゼの仲間を「ダボハゼ」というようになったのです。
そんな彼らを水槽で飼うと、飽きませんよ!ぜひ、この夏の皆さんの「マイブーム」をハゼにしてみては?


タネツケバナ

?白くて可憐な野草で、水田のあぜや、水辺の湿地に見られる野草。これは、はっきりいって、おいしい!!てんぷら、おひたし!お酒が進む進む。それもそのはず、アブラナ科の仲間だからです。稲の苗を作るため、稲の種を植える時期に水田のあぜで咲き始めるので、タネツケバナと名前がつきました。荒川河川敷にもたくさん生えているので、酒の肴にしてみてはいかがでしょうか?!
注意1 よ~く洗ってください!
注意2 生で食べると「クレソン」に似た味がしますが、食べ過ぎに注意!

江戸川区平井にて

キンクロハジロ

そろそろ、荒川を賑わしていた鴨たちも、帰国ラッシュの時季がやってきて、荒川国際空港も大忙しになるのでは?

今年は、特に、キンクロハジロが多く見れた気がします。僕は鴨の仲間の中で、特に好きなのがこの「キンクロハジロ」。いかにも寝起きで不機嫌な目つき。その証拠の後ろ髪のグシャッとついた寝癖。それが、愛くるしいのですが・・・・。

キンクロハジロの歩く姿を見たことがありますか?たぶん、皆さんもないと思います。なぜかって?そもそも、キンクロハジロは、「潜水ガモ」といわれ、足の位置がお尻のほうにあり、歩くことは大の苦手。泳ぎや水中にもぐることに特化した体型なのです。ぜひ、キンクロハジロを見てください!


浮間公園にて