■イベント概要
日時:2018年9月29日(土)13:30~16:30
会場:タワーホール船堀 4F研修室
参加人数:70名
第一部基調講演/講師:東京海洋大学名誉教授兼廣春之氏
第二部パネルディスカッション/パネリスト:
兼廣春之氏(東京海洋大学名誉教授)
岸村小太郎氏(日本プラスチック工業連盟専務理事)
石川麻美氏(江戸川区環境部清掃課ごみ減量係長)
原田真佐子氏(江戸川・生活者ネットワーク環境部会委員)




■第一部 基調講演「プラスチックによる海洋汚染~マイクロプラスチック問題について~」
この日、お集まり頂いた参加者の「マイクロプラスチック」の認知度は二割弱ほどでした。

最近、マスメディアで頻繁に取り上げられているので、このイベントに参加するような環境問題に興味がある方がたならもっと認知度が高いと思っていましたが、私たちが思うほどこの問題は普及していませんでした。

そのような中、第一部の兼廣先生によるマイクロプラスチック問題の講演は、驚きと危機感を伴った反応を示す方が多かったように思われます。

講演後の休憩時間に行われた、兼廣先生によるミニ実験教室へも沢山の方が集まりました。



■第二部 パネルディスカッション「プラスチックとの上手な付き合い方」
第二部のパネルディスカッションは「プラスチックとの上手な付き合い方」というテーマで、業界団体、自治体、研究機関、市民団体からパネラーとしてご登壇頂きました。

それぞれの活動紹介として、産業界のプラスチックごみ削減の取り組み事例や、江戸川区のプラごみ削減施策内容、江戸川区の地域別のレジ袋に対する意識調査結果、などの紹介をして頂きました。

後半は仮にレジ袋を生分解性プラスチックにした場合に、コストはどれくらいで、消費者はいくらなら受け入れられるか?など具体的な意見を交わしました。


■総評■
今回のシンポジウムは、昨年から7回にわたりおこなわれてきた、「兼廣先生のプラスチック学習会」の総括的なイベントとして開催しました。

その間に、この問題に対する注目度が世界的に高まり、関連ニュースを目にする機会が増えました。
しかし、問題解決への道筋は、化学技術のイノベーション、法整備などの必要性とともに、全ての人が自分事とし、ライフスタイルを変える必要があります。

また、昨今のマスメディアの過熱報道を、一時的なブームで終わらせることなく、教育の場で周知するようなロングスパンな啓蒙も必要です。
そのためには国連がSDGsで謳っているように、マルチステークホルダーが利害関係を越えて、「相互理解と協調」、「誰も取り残さない」という姿勢が大切です。

私たちACFも微力ながら、この動きを少しずつでも大きくしていくことを使命とし、これからも現場や普及啓発の場で、この問題へのアクションを呼びかけていきます。


*このイベントは(NPO)荒川クリーンエイド・フォーラムと(NPO)えどがわエコセンターの共催により開催されました。

(いがいが)

(NPO)あだち学習支援ボランティア「楽学の会」と足立区が主催する、あだち区民大学塾「足立の環境」講座で事務局員が荒川クリーンエイドの活動を紹介しました。

 日時:2018年8月23日(木)18:30~20:30
 会場:足立区生涯学習センター(学びピア21内)
 講師:足立区環境部ごみ減量推進課 太田照生氏
     テーマ「足立区の環境の実態と課題」
   :(NPO)荒川クリーンエイド・フォーラム 五十嵐
     テーマ「環境保護活動実践報告」
 参加者:25名
 主催:(NPO)あだち学習支援ボランティア「楽学の会」、足立区教育委員会

 

この講座は「区民が学ぶ・教える・創る」をコンセプトにした市民大学の「川ごみから海洋汚染問題を知る」という3回シリーズの講座の第一弾でした。

 最初に登壇された足立区環境部ごみ減量推進課の太田氏のお話しは、足立区がおこなっているごみの再資源化事業の報告でした。
最後の質疑応答ではごみの分別方法への質問などが活発にやり取りされました。

 続いて荒川クリーンエイド・フォーラムは、足立区で行われているクリーンエイド活動の概要と、世界で緊急の対策が必要とされている、
海洋ごみ問題を最新の世界動向を交えてお話ししました。

もともと環境問題に関心の高い方が多く、真剣に聞いて頂けたと思いますが、今回の講座をきっかけにクリーンエイドへ参加される方が現れることを期待します。

今後この講座では、東海大学海洋学部博物館学芸員伊藤芳英氏の講演と、荒川を船で巡る体験学習講座の2回が予定されています。

(いがいが)

 今回は最近注目されているペットボトルのデポジット制度について、長年この制度を研究・推奨してこられた栗岡理子氏に基調講演を行って頂き、後半はプラスチック業界の方や生活者支援団体の職員、プラスチックを勉強中の大学生など、多彩な顔ぶれで使い捨てプラスチック容器の最良なリサイクル方法について意見交換を行いました。

 日時:2018年7月13日(金)18:30~20:30

 会場:タワーホール船堀 307室

 講師:環境カウンセラー 栗岡理子 氏

 アドバイザー:東京海洋大学兼廣春之名誉教授

 参加者:17名

 

 最初に兼廣先生から最新情報として、ペットボトル入りの「ノンアルコールビール」が試験発売されたことのご紹介が有りました。

 栗岡さんの基調講演ではペットボトルのデポジット制度について、議論はかれこれ30年以上前から既に展開されていたことや、当初盛り上がった運動が挫折した経緯などをお聞きし、ステイクホルダー間の利害調整の難しさを痛感させられましたが、現在の国内外の事例を詳しくご紹介頂きました。
 

 後半の質疑応答では、兼廣先生からデポジット制度に対し数値的な質問があり、それに対して、栗岡さんと日本プラスチック工業連盟の加藤事務局長の間で、日本と海外のリサイクル率を比較する数値的な部分でやり取りが交われました。

 最後はその他の参加者も交えて、環境問題全般についての意見交換を行いました。
多くの皆さんがそれぞれの属するセクターの立場から意見を発表し、アカデミックな話し合いになりました。
 

 当然、この場で何か結論が出た訳では有りませんが、それぞれの考えを深めたり、見直したりするのに有意義な時間になったと思います。
またこのような機会を持つことを期して会を終了しました。
 
 次回は9/29(土)に海洋ごみ問題を考えるシンポジウムが行われます。
沢山の皆さまのご参加をお待ち申し上げます。

(いがいが)

今回はプラスチック循環利用協会さま、日本プラスチック工業連盟さまをゲストにお迎えして、プラスチックのリサイクル状況と中国のプラごみ輸入禁止問題についてお話しを伺いました。

最後には兼廣先生を交え、参加者全員でディスカッションを行いました。

 日時:2018年5月11日(金)18:30~20:30
 会場:タワーホール船堀 407室
 講師:
  プラスチック循環利用協会 冨田斉 広報学習支援部長
  日本プラスチック工業連盟加藤英仁事務局長
 アドバイザー:
  東京海洋大学兼廣春之名誉教授
 参加者:16名

 

今回のテーマは「資源としてのプラスチックの再利用」です。
開催2日前にNHKの『クローズアップ現代+』で、中国が世界からのプラごみ輸入を禁止した件が取り上げられたばかりで、期せずしてとてもホットな学習会となりました。

まず最初にプラスチック循環利用協会の冨田さまから、プラスチックのリサイクル状況を最新の数字を交えてご紹介頂きました。
内容がプラスチックのケミカルリサイクルになると、兼廣先生との専門的な質疑応答が数多く交わされました。


後半は日本プラスチック工業連盟の加藤さまから、中国が世界からのごみの輸入を禁止し、日本や世界がどのような対応をしているか、NHKの番組制作の裏話しなどを交えてお話しして頂きました。


最後は参加者を交えてディスカッションを行い、サーマル、ケミカル、マテリアル、それぞれのリサイクル方法の良し悪しを検討し盛り上がりました。(結論は…当然出ません)


次回もリサイクルをテーマに第7回を開催したいと考えています。
みなさん、お気軽にご参加ください!

(いがらし)

日時:2018年3月17日(土)13:30~15:00

場所:サイボウズ日本橋オフィス

対象者:小学生の子どもを持つ「親子」

内容:絵本の読み聞かせ体験&環境問題講演

主催・運営:サイボウズ(株)

指導・監修:(株)セブン銀行

協力:(NPO)荒川クリーンエイド・フォーラム、(株)ノース・スターズ・ピクチャーズ

昨年、荒川クリーンエイドにご参加頂いた(株)セブン銀行さまからのお声がけで、サイボウズ(株)さまが主催・運営する、小学生の子どもを持つ親子向け体験学習イベントで、環境問題のお話しをさせて頂くことになりました。

この授業の最初のプログラムでは、絵本の読み聞かせの効果を伝えるとともに、
実際に子どもたちに絵本の登場人物になりきって読んでもらう体験が行われました。
練習時間もほどほどだったので...ちょと心配でしたが、
みんな役になりきって上手に朗読できていました。みんなスゴイな~♪♪

絵本はセブンイレブンとデニーズで隔月に配布されている「森の戦士ボノロン」。
今回のお話しは湖がごみで汚されて渡り鳥が困ってしまっていると内容でした。

その物語を受けて、第二部は荒川クリFが現実のごみ問題の話しをしました。
荒川のごみの写真はボノロンの絵本の中のごみとは迫力が...
そしてマイクロプラスチック問題...現実社会では自分たちが何とかしなければなりません。

最後は海の素晴らしさのお話しをして、これからも美味しいお魚を頂いたり、
楽しく遊んだりできる海を守りましょうという約束をして終わりました。

スタッフは子どもたちの笑顔やお父さんお母さんの真剣な顔付に、

このイベントの成功を確信できて、大満足な活動となりました。

現代の便利な生活に欠くことのできないプラスチック。

上手に付き合うには、「まずその特性を知る必要があるのでは!?」ということで、
東京海洋大学名誉教授の兼廣春之先生に講師をお願いして行ってきた本学習会も5回目を向かえました。

  日時:2018年2月2日(金)18:30~20:30
  会場:タワーホール船堀 403室
  講師:東京海洋大学 兼廣春之名誉教授
  参加者:17名

 

今回のテーマは「生物模倣」と「銀化ビン」。

生物の不思議な生態を模した技術の紹介と、ごみとして自然界に流出したびんが、長い年月をかけ煌きを放つびんになるお話しです。


まずは「生物模倣」。

長い年月を経て進化した生物は優れた機能や体構造を持っています。
これらを模倣し、技術開発やものづくりに生かすことを生物模倣(バイオミメティクス)と呼びます。

ネット情報では、
イモリの指に生えている繊毛にヒントを得たヤモリテープ、蚊の針に学んだ極細の痛くない注射針、ハスの葉の超撥水性を応用した塗料、かたつむりの殻のように汚れがつきにくいタイル、蛾の眼(モスアイ)を模倣し光を反射しない微細構造を持たせたフィルム、マグロの皮膚にヒントを得た水の抵抗を小さくできる塗料・・・数え上げればキリがないようです。


そして今回、兼廣先生から詳しく教えて頂いたのは「モルフォテックス」。

アマゾン河流域を生息地とするモルフォ蝶 はメタリックブルーに輝く羽を持ち「世界で もっとも美しい蝶」と呼ばれていますが、その羽根の複雑な構造が、
ある波長の光だけを反射させて鮮やかな青色を見せているそうです。

それを合成繊維で再現したのが、帝人の「モルフォテックス」。環境負荷の高い染料を使用することなく綺麗な色を表現できるエコな素材です。

モルフォ蝶
 
帝人 モルフォテックス


つづいて「銀化ビン」。

これは本当に不思議な現象で、そのメカニズムはまだ正確には解明されていないそうです。
海底の砂泥の中に30年~50年ほど埋まっていることで煌く銀化ビンになると考えらていますが、兼廣先生はバイオフィルムが影響しているのではないかと考えておられるようです。
※バイオフィルム、菌膜(きんまく、Biofilm):微生物により形成される構造体。

今回、兼廣先生が知人から譲り受けた実物を披露してくださいました。
参加者全員が本物を見るのは初めてで、下世話な話しとなりますが、特にローマンガラスと呼ばれるローマ時代のものはネット上では高額な金額でやり取りされています(笑)

銀化ビン


今回はこれまでのプラスチックの特性にスポットを当てた内容とは少し趣が違いました。
はじめは少し戸惑った様子の参加者もおられましたが、最後は先生との活発な質疑応答となりました。

現時点ではまだ、次回の開催スケジュールやテーマは決まっていませんが、仕事終わりの貴重な時間を有意義に活用することを主眼とした本学習会、次回もお楽しみに!!

(いがいが)

現代の便利な生活に欠くことのできないプラスチック。
上手に付き合うには、「まずその特性を知る必要があるのでは!?」ということで、
東京海洋大学名誉教授の兼廣春之先生にお願いして開始した本学習会も3回目を向かえました。

日時:2017年9月27日(水)18:00~20:00

会場:タワーホール船堀 406室

講師:東京海洋大学 兼廣春之名誉教授

 

今回のテーマは「プラスチックの劣化」。

プラスチックが劣化するメカニズムや、どのくらいの時間で劣化するのか?、劣化するとどうなるのか?などなどのお話しをスライドや実物を交えて教えて頂きました。


熱加工前のペットボトル           劣化する前のプラスチックは頑丈

 
プラスチックの劣化見本

 
スライドを使用しての講義


大学の講義のような内容も判りやすく説明して頂けます


後半は参加者からの質疑応答をたっぷり行いました。


例えば、「プラスチックはどこまで細かくなったら分解したといえるのか?」という質問…

答えは「水と炭酸ガスになった時」…知っていましたか??

そして話題はマイクロプラスチックの有害性について。

私も「プラスチックは淡水でも有害化学物質を吸着するのでしょうか?」とお聞きしました。
兼廣先生の答えはキッパリと「する」でした!!

荒川のプラスチックごみも有害化学物質が吸着している可能性があることをハッキリ認識し、スッキリすると同時に…何とかしないといけないという思いが強まりました。


荒川の水際のごみ(2017.9.23.撮影)


今回も参加者は10人に満たない少数…

参加者にとって講師との距離が短いとても贅沢な時間となりますが、やはりそれでは、兼廣先生の貴重な知見がもったいない!?

次回はもう少し多くの方に参加して頂けるよう積極的に広報したいと思います。
詳細が決まりましたらHP、FB等でもお知らせします。

毎回テーマが変わるので初めてや前の回を飛ばしてしまった人ても大丈夫です♪
皆さん、次回の学習会でお会いしましょう(^^)/

(いがいが)


9月9日(土)-10(日)、「“いい川”や“いい川づくり”とはなんだろう?」をテーマに、全国の市民団体、企業、行政・自治体がそれぞれで取り組んでいる活動をワークショップ形式で発表し合い、みんなで考えていこう!という、いい川・いい川づくりワークショップが九州・福岡大学にて開催されました。

総勢44団体が参加し、当団体も昨年に引き続き大会にエントリー。

大会の様子を写真とともにご報告します!

□プログラム内容
<1日目>
・参加団体の全体発表(3分間)
・発表テーマごとに分かれてのグループ選考(A~Iまでの9グループの中からそれぞれ1団体を選考)
・韓国川の日大会、グランプリ等受賞団体の発表
・九州北部豪雨の被害状況、復興状況の報告(福岡県より)
・交流、懇親会

<2日目>
・パネルを用いた復活選考会
・「いい川・いい川づくりワークショップ」20年記念プログラム
・2次選考会
・最終選考会
・閉会、表彰式



●大会1日目
初日は各団体3分間による全体発表がメイン。

発表の方法は自由ですが、スライドを使う場合は3枚まで(静止画のみ)などの条件があり、いかに簡潔に、かつ的確に伝えるかが求められます。

3分間は思った以上にあっという間・・・
思考を凝らし、各団体発表に臨みました。

当団体は、これまでの荒川のごみ問題解決に向けた活動、そしてこれからの活動に向けた取組として、ITの活用やエンタメ要素(LINEスタンプや萌えキャラ)を用いて広報・啓発活動を行っていくことを発表しました。

スライドを使って荒川のごみ問題や取組について発表(「LINEスタンプが全く売れません!」というところで会場がドカーンと爆笑の渦に(笑)「成功事例でないところが逆に良い」とコメントをもらいました(;´∀`))

会場の外では発表内容を、パネルを使い紹介もしました(当団体のパネルは中央)

《他のエントリー団体の発表内容については、下記サイトで確認ができます》
http://www.mizukan.or.jp/kawanohi/10th_iikawa_ws/entry/10th_list_all.htm


全体発表の後はテーマごとに分かれてのグループ選考会。

当団体のほか、
熊本県・白川にて水害学習を中心に活動する「NPO法人白川流域リバーネットワーク」、福岡県・筑後川にて昭和28年筑後川大水害を後世に伝える取組みを行う「筑後川まるごと博物館運営委員会」、琵琶湖・瀬田川にて釣り人と一緒に清掃活動を行い、釣り人のマナー向上や啓発活動を行う「淡海を守る釣り人の会」、北海道・天塩川にて川づくりと街づくりに取組む「天塩かわまちづくり協議会」という、
全国各地から、様々な取組みをされている団体が同じグループとなりました。

どれが本選に選抜されてもおかしくない状況…

審査員の方々も悩みに悩んだ結果、当団体が本選に進むことが決定!

選ばれたポイントとしては、「継続した取組みをし(活動は24年目)、しかしさらに新しい取組みにチャレンジしており、そして運営側の次世代継承も行われている」ということでした。

他8グループからも1団体ずつ選ばれ2日目の本選に臨みます。



●大会2日目
2日目は朝早くに始まった復活選考からスタート。

各団体は審査員に向けてパネルを使い、団体の再アピールを行います。

結果、本選出場は15団体となりました。

本選前には今回のワークショップが開始から20年を迎えるとのことで記念プログラムが開かれ、「これからこの大会をどういう形にしていくのか」というテーマでパネルディスカッションを行いました。

過去の大会の様子をスライドで紹介

“反対・対立から対話へ”、“災害に対する具体的な対話”、“クールな川づくり”、“難しい社会問題とどう向き合うか”など、今後に向けたキーワードが出たところで終了となりました。



さて、次はいよいよ本選。

2次選考と最終選考へと続きます。

残った団体のパネルに審査員がシールで投票し、各団体の活動についてコメント。

当団体も2次選考を突破し最終選考へと駒を進めました。



そして結果発表。


荒川クリーンエイド・フォーラムは見事入賞!

「拾ってしらべるで賞」を受賞しました。

ちなみにグランプリ受賞は、北九州・魚部(ぎょぶ)!(下写真)

決め手は発表した若い女の人の胴長姿だったそうです(笑)
(参考)北九州・魚部:https://gyobu.thebase.in/


●大会を終えて・・・
今回のいい川・いい川づくりワークショップは20年目という節目。

頻繁に聞こえてきたのは、「技術」「次世代への継承」「災害」「発展」という言葉です。

これは河川環境に限ったことではないですが、これからどのようなことを目指し、どのように一人ひとりが関わっていくか、ということを考えさせられる機会となりました。

↑ふり返り時に紹介された当団体の発表内容のイラスト(イラストにして各団体の発表内容をふり返るのが毎年の恒例だそう)



(余談)

今大会、当初予定の飛行機の便が急きょ欠航しエクスカーションに参加できなかったり、大会会場から現地の宿まで約2時間掛かったり(そのため終電が20:30ごろ(汗))、本番も発表用スライドが運営事務局側に届いていなかったり(東京のスタッフと連携して何とかセーフ)と、始まる前からえらい騒ぎでしたが…
しかし、まぁ、入賞できたことですし、結果オーライでしょう・・・(T ^ T)

宿泊先の柳町。
とても風流がある良いところでしたが、夜は、なんだろう…いかにも辻斬りにでも合いそうな雰囲気…

(ふじもー)

(NPO)荒川クリーンエイド・フォーラムと(NPO)えどがわエコセンター主催による
環境保全問題をテーマにしたシンポジウムを8月26日(土)に開催しました。

このシンポジウムは、マイクロプラスチック問題の世界的な第一人者である高田秀重東京農工大学教授
の基調講演と、多様なセクターを代表する5人の登壇者によるパネルディスカッションの2部構成で
行われました。

■イベント概要
■日時:2017年8月26日(土)13:30~16:00
■会場:江戸川総合文化センター
■参加人数:60名
■基調講演講師:高田秀重東京農工大学教授
■パネリスト:高田秀重(東京農工大学教授)、兼廣春之(東京海洋大学名誉教授)、岸村小太郎(日本プラスチック工業連盟専務理事)、小泉正行(東京都内湾漁業環境整備協会職員)、奈良由貴(江戸川・生活者ネットワーク環境部会委員)

イベントの様子を、写真を交えてご紹介致します!


■第一部 高田秀重東京農工大学教授の基調講演「マイクロプラスチックてなに?」
この分野の世界的な第一人者である高田先生は日本全国でこの講演を行っておられますが、国連の環境部会でも講演されたような専門的な内容を、「マイクロプラスチック?」という言葉を初めて聞く人でも理解出来るように、とても判り易くお話しして下さいました。

 
今回の会場の江戸川総合文化センター研修室です。 

 
NPOえどがわエコセンター小林理事長による開会挨拶。

 
国連のような国際的な会議でも講演されている高田先生の講演は専門的な内容ですが、
とても判りやすく参加者の皆さまも良くご理解頂けたと思います。

  
高田先生の講演資料のスライドを抜粋。歯磨き粉や洗顔済に使われているプラスチックの粒が、マイクロビーズと呼ばれ問題になっていることをご存知でしようか? 
        
 
海鳥が摂取しているプラスチック量を人に換算するとこれくらいというお話しに…
参加者の皆さんは「えっ、こんなに~!?」となりました。


■第二部 パネルディスカッション テーマ「プラスチックとの上手な付き合い方」
第二部は各セクターを代表して5人の方にパネリストとしてご登壇頂きました。
それぞれの自己紹介に続いて「プラスチックとの上手な付き合い方」というテーマについて
それぞれのご意見をご披露して頂きました。
 

 

そして、いよいよ論戦開始!?

まずはパネリスト同士で、それぞれの発言に対して質疑応答をして頂きましたが、どちらかと言えばプラスチックの特性的な部分に話しがフォーカスされ、高田先生と兼廣先生への専門的な質問が多かったように感じます。

そのあとの、一般参加者からの質問も高田先生へ集中しました。

一方でプラスチック業界代表の岸村さまへは厳しめの質問が…
それに対して岸村さまは業界としての取り組み状況を真摯にお話しされておりました。

また、小泉さま、奈良さまからは消費者目線のご発言がありましたが、時間の都合上あまり深く議論が出来なかったのが少し残念でしたが、最後まで活発な意見交換が出来たと思います。


■このイベントを通して
荒川クリーンエイド・フォーラムは20年以上にわたり、荒川でごみを拾い続けてきましたが、ごみは一向に無くなりません。

ただごみを拾っているだけでは、根本的な解決は出来ないことに気づき、近頃は発生抑制対策にも力を入れ始めています。今回はその一環で広く普及啓発を行うために開催しましたが、大きな会場を一杯にすることは出来ませんでした。

しかし、参加頂いた方のなかでお一人でも、ごみ問題の深刻な状況に気づき、自分なりに出来ることを考えて、実践して頂けたら、このイベントを開催した価値があったと考えております。

このイベントでは準備不足や運営サイドの不手際もあり、ご迷惑をお掛けした部分も有りましたが、沢山の皆さまのお力添えにより、無事に開催出来たことを感謝申し上げます。


■参加者アンケート
ご参加頂いた皆さまにアンケートをお願いいたしましたが、最後にその結果をご紹介いたします。


感想&コメント抜粋
・マイクロプラスチックについて専門的な知見を伺うことができ勉強になった。
・具体的な身近な討論で良かった。
・様々な視点からのコメントが良かった。
・判り易くてとても良かった。
・質疑応答の時間もきちんとあって聞きごたえのある学習会でした。
・会場からも良い質問が出ていたのでもう少し時間があると良かったです。
・今、私たちが出来ることを日々重ねていくことが大事だと思いました。

日本ではお盆休みに突入し始めた8月10日~12日、韓国で開かれた「川の日」大会に参加してきました。

この韓国川の日大会は、日本で毎年開かれる「いい川・いい川づくりワークショップ」において交流行事がきっかけとしてスタートしたもので、今年で16回目の開催となります。

「いい川・いい川づくりワークショップ」は“いい川”について産官学民が考え、その取り組みを公開選考会という方式のワークショップを行うというもので、韓国での川の日大会もこれにならった形で毎年韓国国内の各地で開催されています。今年は釜山市の隣、金海(キメ)市にて開催されました。

■なぜ荒川クリーンエイド・フォーラムが韓国に??
当団体は昨年岡山で開催された「第9回いい川・いい川づくりワークショップ」で準グランプリを受賞しました。

参考》【受賞】いい川づくりワークショップで準グランプリを受賞!(https://www.cleanaid.jp/news/archives/2016/09/iikawa.html

それがきっかけで参加の声掛けをしてもらい、海外で活動の紹介ができる機会…ということで参加をすることとなりました。

3日間の様子を、写真を交えてご報告します!

■会場の熱気がすごい!-大会1日目-
大会初日。

この日は川の日大会の開会式、基調講演とパネルディスカッションなどが行われました。
会場は金海国際空港に近い仁済大学。
校内にある大講堂がメイン会場となって主なプログラムが進行しました。

 
メイン会場となった大講堂          会場内は国内各地の参加団体で満席

 
会場の外ではパネルなどの展示が行われていました。

基調講演では洛東江(ナクトン川)の水質問題や、川の水質に関する市民調査の結果の紹介、環境にやさしい農業に関する発表などが行われました。またパネルディスカッションでは行政関係者、大学教授、市民団体の代表者らがパネラーとして登壇。韓国の経済環境政策として行われた4大河川事業に触れながら、水質に関わるテーマで議論が行われました。
(通訳の方の話によると、韓国ではごみ問題よりも水質や生態系保全が主な環境活動のようで、当団体のようにごみ問題中心で行う団体はあまりないとのこと。)

  
基調講演の様子              パネルディスカッションの様子

   
開会式終了後は大学食堂にて夕食兼懇親会。日本と違ってバイキング形式でした。
自分で盛った料理のほかに各テーブルにもおかずが…どれも美味しかったけれど流石に食べきれませんでした…orz


懇親会ではインディーズ歌手(?)の歌に合わせて参加団体のおじちゃん、おばちゃん達が踊り出し(写真)もう何がなんだか…(笑)
ここも日本とは違う韓国独特の雰囲気がありました^^;

■個性的な発表に驚き! -大会2日目-
2日目は各地から参加した団体の予選。
メイン会場のほか、校内のいくつかの会場で部門別に分かれて発表が行われました。

   
上の2枚は青年部の発表の様子。オリジナルビデオや寸劇を用いて活動のアピールを行い、各団体の個性が光っていました(制限時間内でいかに魅力的に発表するか工夫されており、今回の大会に向けた熱意が伝わってきました!)。生態調査や水質調査系に関する内容が多く発表されていました。

いくつかの発表を見学した後は金海市内の観光です。
地元の歴史をモチーフにしたテーマパーク、国立博物館、現代美術館、そしてノムヒョン元大統領の生家・ポンハ村を訪問するといった内容で、ポンハ村では大会のエクスカーションも盛大に行われました。

 
加羅国をモチーフにしたテーマパーク。その国の王子が卵から生まれたという伝説から、パークの中にはいたるところに卵の彫刻が…

   
王子と王妃のラブストーリーを題材にしたミュージカルを見たり、出演者と記念写真を撮ったり…(ちなみに一緒に写っているのは悪役の方々です(笑))

   
国立博物館の見学。地元で発掘された国宝級の土器などが展示されています。

   
続いて現代美術館(左)とノムヒョン元大統領生家のポンハ村(右)への訪問。

 
ポンハ村ではノムヒョン氏の生前使用していたものが展示された資料館やお墓も。
今でも多くの人たちが追悼のために訪れるそうです。

   
同じポンハ村で開かれたエクスカーションの様子。民族舞踊(左)やクラシックオペラの演奏(右)のほか、太鼓や書道家によるパフォーマンス、インディーズバンドの演奏など盛りだくさん…(一体いくら掛けているのだろうというぐらい盛大でした(汗))

■いよいよ本選&日本の事例発表 -大会3日目-
大会最終日は予選を勝ち抜いた団体の本選審査、そして結果発表が行われました。
本選前には日本で活動する団体の事例紹介として、当団体のほか同行したみずとみどり研究会の発表を行いました。

 
当団体発表の様子(左)とみずとみどり研究会の発表の様子(右)。
ごみの写真では驚きの声が。しかし、あらくりくんLINEスタンプの反応はいまいち^^;(韓国ではLINEのシェア率が1割のためあまり認知されていないようです。)

 
本選発表の様子。予選を勝ち抜いたということもあり、かなり個性的な内容ぞろい。
(写真右は団体の活動の経緯をおじいちゃん、おばあちゃんたちが動植物たちに扮して寸劇で発表する様子。左は高校生?が学校のクラブ活動で発見したカワウソを観察した成果を、オリジナルダンスなどを混ぜた形で紹介。)


■韓国訪問を終えて
個人としては初めての訪韓。

現地で河川環境に取り組む人たちの姿を見て、活動する場所は違えど抱える課題や想いは通じるものがあるのだと、感動しました。

今回の大会優勝者は9月に開かれるいい川・いい川づくりワークショップ福岡大会に招待されるとのことで、さらに交流が深まりそうです。(ちなみに優勝チームは上の写真で紹介した寸劇を披露したおじいちゃん、おばあちゃんチームの皆さんでした!)

今度は現地での活動も体験できるような、そんな交流がしてみたいと思いました。

                                        (ふじもー)