みなさんは、河川敷や道端・空き地に生えている植物を「雑草」と、呼んでいませんか?川や池で獲れるサカナを「クチボソ」と、呼んでませんか?荒川で獲れる魚のハゼを「ダボハゼ」って呼んでませんか?「雑草という名の植物はない」とも言われています。20世紀最高の名言だと僕は思います。生き物すべてに名前があり、生き物すべてに生活があります。このコーナーでは、自然案内人の目線で、荒川の生き物の「生活」をご紹介します。目からうろこが落ちた!……は、保障できませんが、くどくならない程度、飽きない程度に、「荒川いきもの生活日記」をご紹介します。 活動1自然案内人
橋本浩基

僕の悪いうわさ、鵜呑みにしないで! ~カワウ~

 荒川でもお馴染みの黒い鳥。潜水が得意で、成鳥だと1日に500gのサカナを食べてしまい、その大食漢が災いし、害鳥などと不名誉な呼ばれ方をしている鳥。カワウです。
 漢字では、川鵜と書きますが、黒い鳥ということから、カラスの「烏」をあてていました。そうです。烏龍茶のウです。川にいるのを、川鵜。海にいるのを海鵜とした。と言う説が有力です。

 サカナしか食べない彼らは、潜水が得意な水鳥です。時間で1分以上、深さで10mぐらいは潜れるのですが、カモ類と違い羽をオイルコーティングできないのです。よく、翼を広げてジーとたたずんでいる姿を見かけますが、彼らは濡れた羽を乾かしているのです。そうしないと、羽の間の空気が無くなり、重たくなって浮いていられず、沈んでしまうのです。

 彼らは、河川や湖・沼などが本来の住処でした。餌としているコイを、人間があちこちに放流したことにより、上中流域にも進出してしまったのです。その結果、アユなどの重要水産資源を、「コイよりおいしいかも!」と思ったのか、食べるようになってしまったのです。カワウだけが悪くないかも・・

 「鵜呑みにする」まさに、鵜から出た言葉です。その現場を見ました。潜水したカワウが、大物のサカナを咥えて浮上!大きくて悪戦苦闘。やっと飲み込み始めたが、自分の首より長いので、尾びれが嘴から出ていて、しかも首が曲がらない!しばらく浮いている羽目になりました。別のカワウはゲットしたサカナを、川に刺さっている杭の上で食べようとしたが失敗。川に落ちたサカナをしばらく、寂しそうに眺めていました。笑えました!
 この話は、鵜呑みにして大丈夫!


しばらく浮いていました。が、だんだん沈んで行くのを確認しました。

ちょっと、性格は激しいですが優しいです ~ヒヨドリ~

日本全国の街中、里山、森林。至る所にいて、けたたましく泣き叫ぶ鳥、ヒヨドリ。彼らの生活を見ていると、ちょっと、ヤンチャ坊主っぽく見えてくるのですが、仲間意識は強い鳥です。
仲間が怪我したり、倒れたりするとそばで見守っているのです。だめだな、と思うと離れ、しばらく遠くで様子を伺い、寂しそうに飛んで行きます。

「ヒーヨ・ヒーヨ」と、鳴くので「ヒヨドリ」と呼ばれるようになったとか諸説あります。ヒーヨ・ヒーヨというより、ビービーとかビビビビとか、ともかくうるさい泣き声です。よく、山や、森林に行くと、彼らの鳴き声が聞こえ、彼らの姿が見えるのですが、「ここまで来てヒヨドリか・・・。」と、みんなで、ため息が出るときもあります。それだけ、彼らを見る機会は日常的なのです。
彼らの生活を見ていると笑えます。仲間意識は強いのですが、食べ物となると話は違います。彼らは、甘いものが大好き!桜が咲くと大群で押し寄せ、蜜を吸うのですが、一羽がおいしそうに食事をしていると、桜の花はたくさんあるのに、猛スピードで近づき、そのまま飛び蹴りをして、追い払い自分が食事にありつきます。仕返しを試みると、二羽で空中戦をビービー鳴きながら、繰り広げるのです。ヤンチャでしょう?その他に、完熟の柿も大好物。

人なれもよくて、幼鳥のときに怪我などで保護すると、成鳥になっても野生に帰ろうとせず、人を親と思って一緒にいたがります。そうなると、そのまま飼育してしまいたくなるのですが、野鳥を飼うことは法律で禁止されていますので、お気をつけください!捕まりますよ!


トサカみたいな頭が、ヤンチャなのかな?でも、憎めないですね!

僕はシティーボーイなんですよ! ~ハシブトガラス~PART3

カラスPART3最終回です。
ハシブトガラスとハシボソガラスでは嘴(くちばし)の太さが違うと書きましたが、それ以外では、ハシブトの方がハシボソよりひと回り強大きいです。頭の形も違い、ハシブトは、デコッパチ。ハシボソはスマートな形です。鳴くときは、ハシボソはシワガレ声。ハシブトは澄んだ声で鳴きます。荒川沿いの実家付近にいるハシブトは、「カーカーカー」と鳴くのではなく、「マァマーマァマー」と鳴いていました。カラスはいろんな鳴き声で鳴きます。鳴き方一つ一つに意味があり、敵がきたぞ!とか、安全だぞ!とかこっちに来てみなよ!などなど会話までとはいえないけど、たくさんの意味があります。

ライフスタイルも違い、ハシブトは「シティー派」ハシボソは「カントリー派」。ハシブトはジャングルなどの高木の上に止まり、下を通る獲物を狩る生活が本来の姿です。都会のビルや電信柱は、正にコンクリートジャングル。彼らの野生生活と変わらないのです。ハシボソは開けた平らな地域を好み、田園地帯や河川敷などで生活するのがお好みです。「権兵衛さんが種まきゃカラスがほじくる」は、ハシボソの仕業です。知人の畑で一角だけ作物が発芽しないところがあり、おかしいな?と思っていたら、畑の隅っこから、ニョキニョキと芽が出てきたそうです。実は、ハシブトが人がいなくなってから種をほじくり、隅っこに蓄えていたそうです。そういえば、種を埋めた所にほじくった様な穴が開いていた!そうです。

彼らは、人に迷惑をかけたくて悪さをしているわけではなく、一生懸命生きているのです。肉食獣が草食動物を食べるように・・・カラスも生きているのです・・不器用ですが。カラスを好きになりましたか?


ハシボソガラス歩く姿は、哲学者っぽい!かな?

賢いし運動神経抜群!チームワークも最高! ~ハシブトガラスPART2~

小学生にこんな質問をよくします。「カラスの好きな食べ物は?」すると、ほとんどの子どもは「ゴミ!」と、自信を持って答えてくれます。が、カラスはゴミが好きなわけじゃなく、人が食べ残したものや、野菜くずなどを食べるのです。

ハシブトガラスはこう思っているはず。「昔みたいにゴミを出すときは、蓋つきの大きいバケツにすればゴミあさりできないのに。人間のゴミ出しマナーだって悪いじゃん!袋だから取り易いんだよね!」と。ゴミ出しのマナーや、ルールをしっかりと認識しなくてはいけないと思います。ゴミを少なくする努力もですね!カラスは観察力もあり、頭のいい生き物です。前回、人間ウォッチングをしてる。と書きましたよね。人がゴミを出す時間、日にちを覚えているのです。賢いのです。
電線に数羽、彼らが止まっています。一羽がゴミ置き場に降りて来て、周りに危険がないか確認すると、何羽か降りて来てゴミを覆っている網を嘴で持ち上げます。一羽がゴミ袋を突き袋の中のごみを引っ張り出します。残りのカラスが降りて来て、食べられるものを食べるのです。食べたカラスは、網を持ち上げる係りと変わり、係りを交代します。いろんな役をローテーションを繰り返し、食べ物以外のゴミはそのままにして、まとまって次のゴミ置き場に移動して行きます。

カラスは学習能力もありますので、ゴミ袋にいろんな工夫をしても、最初は戸惑いますがすぐに対応できる学習能力もあります。いたちごっこですね。
次回は、ハシブトガラスとハシボソガラスの違いをお伝えします。


ポテトチップスをゲット!

いろいろと、とやかく言われてますが私だって・・ ~ハシブトガラス~PART1

なんといっても不人気野鳥No.1は彼らでしょう。色からの不気味さ、品行の悪さ、自由気ままで悪行三昧。でも、賢くて運動神経もよく、よく見るとかわいいのですが・・・ハシブトガラス。彼らのネタは山ほどありますので、3回に分けてお届けします。先ずはPART1をお楽しみください。
最初に質問します。あなたは、カラスは好き?嫌い?「好き!」と答える方はごく少数のはず。よく観察するとカラスファンになるかも?

荒川河川敷のカラスは、嘴(くちばし)の太いハシブトガラスと、嘴の細いハシボソガラスが見られますが、カラスの仲間は日本で11種類もいます。街中でおなじみのオナガや里山にいるカケスもカラスの仲間。カラスというと、黒のみの体色だと思うでしょう?ところが、白と黒とか、茶色とかいろいろな体色があります。

賢いカラスは、人まねを良くしますし遊び好きです。公園の滑り台で、子ども達が遊んでいる様子を観察していたハシブトガラスは、子ども達が帰ると滑り台に近づき、トントンと階段を上りスーと滑り降りたのです。何回も繰り返したそうです。また、ある駅の旅行パンフレットのラックから、人が取っていく姿を見ていたハシブトガラスは、ラックの上に乗り、近づく人に、嘴でくわえて渡すことをしたのです。カラスは人間ウォッチングをしているのです。とても賢く、そして運動神経も良いのです。
何にでも興味を持ち、お茶目なところもあるカラス。ちょっとは好きになりましたか?次回はカラスとゴミ問題のお話しにしましょう。


つぶらな瞳と、角刈りっぽいヘアースタイル!ね!かわいいでしょう?

見かけによらず・・・したたかです! ~ユリカモメ~

荒川河川敷で見られる代表的な鳥といえば、東京都の鳥でもあり交通機関の名前にもなっている「ユリカモメ」です。白くてかわいくてアイドル的な存在です。が、したたかです!

本来、ユリカモメは冬鳥として越冬しに本州南部の最も内陸地までやってくるカモメの仲間です。古事記や伊勢物語で"都鳥"と呼ばれていた鳥はユリカモメ(本当のミヤコドリはチドリの仲間)だといわれて、昔から親しまれている鳥です。
が、したたかです!何がというと、彼らは野生生活の色々な苦労・厳しさを捨てて楽することを選択し、人との共存(依存?)を選んだのです。彼らにその理由を聞くと、こんな感じに答えるでしょう、きっと。「私は体が白色で見た目もかわいいし、多少悪さをしても、黒い色のあの鳥たちと違って人間は許してくれるし。だって、いつでも人間は"エサ"を供給してくれるでしょう~。野生生活で苦労するなんてね~」(でも想像ですよ)。鳥のためにも餌付けはよくないことです。

白色でかわいい姿が名前の由来にもなっています。「カモメ」は幼鳥のとき籠のような柄をしています。この籠目(かごめ)柄が「カモメ」(かもめ)と呼ばれるようになったそうです。そして白くスマートな体が"ユリの花"みたいでユリカモメになったとか、海辺よりも入り江に多く居るのでイリエカモメがユリカモメに転じたとか諸説あります。

他の鳥がエサをくわえていると襲い掛かり奪います。僕はユリカモメを嫌いではありませんが、「外面如菩薩内心如夜叉」という言葉が浮かんでしまうのです。ユリカモメファンの方、ごめんなさい。


くちばしと脚が赤いのが特徴です。若鶏は黄色いです。

鳥界のものまね王者?鳥界のギャング? ~モズ~

冬の荒川河川敷の小枝に、カエルやトカゲなどが突き刺さっているのを見たことがありますか?これも、前回にお話しました「フィールドサイン」のひとつです。犯人は「モズ」です。
20cmぐらいの小鳥ですが、くちばしが鋭くトカゲなどを狩るので、昔は「猛禽類」に間違えられていました。枝に刺さっている"獲物"は"モズのはやにえ"と呼ばれています。ただ、この行動の目的は、まったく解明されていないのです。冬の食糧確保という説もありますが、食べずにそのまま残っていることが多いいのです。また、縄張りの目印ともいわれています。爬虫類・両生類・昆虫類・小鳥・小型哺乳類と何でも食べることからも、『鳥界のギャング』といわれる由縁です。

モズは「百舌鳥」と漢字で書きます。「ギチギチ」と低く鳴き、秋の縄張り宣言では「ギョンギョンキチキチ・・キィーキィーキィー」と尾羽を回しながら、高く鳴きます。と、思えばいろんな鳥の鳴きまねをしています。百枚の舌を持っているのでは?ということで「百(も)舌鳥」となったそうです。たまに、鳴きまねを気持ちよく、まるでカラオケをして自己満足をしたかのように、最後に「グフフフフ」と聞こえるときがあります。気のせいではないと思います・・・。

ものまね王者で、ギャング的な彼らの求愛行動は、オスに決定権はなく、メスがいくつものオスの縄張りを巡ります。メスが相手を決めると、メスは甘えた小鳥のような鳴き声と身振りで、オスに甘え始めます。相手に認められたオスは、メスに餌をプレゼントし始めます。とても仲のよい夫婦に見えます。しかし、ひとつの巣の子どものDNAを調べたら、なんと!数匹のオスのDNAが確認されたそうです。
そんな彼らの、ものまね自慢と、求愛行動をぜひ見てください。


ズングリムックリの体に、長い尾がアンバランス?

だるまさんが転んだっ!」ごっこ ~ツグミ~

みなさん、あけましておめでとうございます。生き物がトラからウサギに変わりましたね!年明け第一弾は、やっぱりノウサギだ!と、思っていたのですが、ノウサギはもう荒川河川敷下流部では、見られなくなったので・・・・違う生き物のお話にします。ということで、本年もご愛読よろしくお願いします。

では、みなさん、河川敷で「だるまさんが転んだっ!」を、やっている鳥を見たことありますか?はるかシベリア方面から寒気団と一緒に?飛来してくる鳥、ツグミ。
ムクドリぐらいの大きさで、ほとんど単体でいます。本当に「だるまさんが転んだっ!」をやっているわけでなく、落ち葉や土をめくりミミズや昆虫類を主に食べています。えさを探しているときに、早足でタッタッタと数歩歩いては、ピッタッと止まり、周りをキョロキョロと見回し、また数歩タッタッタと歩く。その姿が、「だるまさんが転んだっ!」をしている姿に見えるのです。しかし、僕にはどう見ても、小心者の挙動不審者に見えてしまうのです。こっけいで、かわいくも見えるのですが・・・・。まぁ、感じ方は人それぞれと言うことで、ご勘弁を・・。

彼らは、日本に飛来したてには山の高いところにいます。食料がなくなると徐々に平野部にも下りてきて、河川敷や民家の庭先にもえさを求めてやってきます。鳴き声は「クィクィ」とか「キィキィ」が地鳴き。春になると「キョロロ」とか「キョケッ」とも鳴きます。冬にシベリアからやってきて、ゴールデンウィークが明けるころ、シベリアに帰郷?する間、よくさえずっていた彼らの声が、初夏にはプッツリと聞こえなくなる、昔の人は、夏になると彼らは「口を噤(つぐ)んだように黙るのだな~」と思い、彼らの名を「口を噤む鳥」"ツグミ"と名づけたそうです。

冬鳥は今が旬!みなさんも今すぐ荒川河川敷に足を運んで、おどおどした挙動不審的な「だるまさんが転んだっ!」を観察しに行ってください!


ねっ!なんとなく、おどおどしている感じでしょう?

誰もが知っているが誰も知らない・・・? ~スズメ~

日本人なら、誰もが知っている国民的アイドルっぽい鳥といえば?一番身近で、童謡にも昔話にも取り上げられている鳥です。そうです!スズメですよね!誰もが知っていますよね?ならば、スズメの絵を皆さんは描けますか?頭の柄は?特徴は?誰も知らないはず・・・。

荒川河川敷では、たくさんの種類の鳥が見られます。中でも多いのが、気には留めないかもしれないけど、スズメです。「チュンチュン」「ジュルジュル」と、結構いろんなバリエーションで鳴いています。もともとは、遠い昔に稲作文明とともに日本にやってきたといわれています。田んぼにやってきては、実ってきたお米を食べる。と、思われていますが、実は、稲につく害虫を食べているそうです。もちろん、多少はお米も食べているそうですが・・・まぁ、稲を害虫から守っているバイト代かな?死んだスズメの胃を開いてみたところ、90%ぐらいが昆虫類だったそうです。そうそう昨年の夏、近所の公園で、スズメが同じぐらいの大きさの、アブラゼミを食べようと必死で追い回している姿を見かけました。うん~、なかなか勇猛果敢なやつですなぁ~。

昔まだスズメとは呼ばれていないころ、稲の害鳥と思われていた彼らが田んぼにやって来ると、農家の人たちは「このチュンチュンめ!」と、叫び追い払っていたそうです。「チュンチュンめ!」が転じて「スズメ」になったとか。また、夏の暑い日に、軒先で小鳥にえさをあげていた老人が、「こっちに来て涼め、涼め」といっているところを聞いていた子ども達が、あの鳥は「スズメ」という名前の鳥だ!と、思い込んだのが名前の由来だとか・・・。

さて、最初の「スズメを描けますか?」ですが、スズメを知っていても、完璧に描ける人はいないと思います。答えは写真を参考に!ちなみに、ネクタイ柄が太い固体は、その群れのボス的存在だそうです。

僕もそうですが、もっと身近な自然に目を向けなければ!さてと、近所の公園に生き物を見に行こうかな!


結構、特徴がある柄でしょう? ほほの黒が、おてもやん

本当は私がウグイスと呼ばれたい!! ~メジロ~

荒川の河川敷でも、ツバキなどの藪があるところで、「チーチー」・「キリキリキリ」という鳴き声を耳にします。目の周りが白い「メジロ」です。その目のアイシャドー?が特徴です。一昔前は女子高生も、メジロみたいなお化粧でしたね・・・・。

ウグイスは、「ホーホキェキョッ」と鳴くから、ウグイスと呼ばれる・・・わけではないですよね。ウグイスの色は何色ですか?鶯色だろう!・・・でしょう!そう答えると思いましたよ!実は、結構シックな茶色です。ウグイスの名前の由来は、里山や林の奥のほうで「ホーホキェキョッ」と、求愛のさえずりを、オスがしています。「ウグ」は、「奥」という意味で、「イス」は「出ず」奥から出てくる。という意味だそうです。

私がウグイスと呼ばれたい!実は、本当のウグイス色の鳥は「メジロ」です。じゃあ、なぜメジロとウグイスの色と名前が逆になったかというと、江戸時代には、街中にもウグイスが生息できる環境があり、同じ時期にウグイスと、メジロが街中で生活していました。藪の奥で「ホーホキェキョッ」と、声がする。庭先のツバキの藪に鳥が動く姿が見える。お分かりですよね。人に見えるのは、チョコマカと動くメジロ。人が聞いている鳴き声は、ウグイス。ということは、「ホーホキェキョッ」と鳴く鳥は、鶯色の鳥。鶯色の鳥が、美声の持ち主のウグイスだ!・・・と、勘違いしてしまったのでした。

メジロといえば、ツバキの花に顔を突っ込み、顔中花粉だらけになるまで蜜を吸って、次のツバキにいく。ツバキにとっては、これが花粉を運んでくれる、ありがたい行動なのです。特に、冬の時期に咲く花にとっては・・・なぜかって?昆虫が少ないからですよ!甘いものだ~い好きな彼らは、樹液、アブラムシなどが出す「甘露」も舐めます。サクラは蜜が少ないためか、花ごと食べてしまいます。とにかく、甘いものを片っ端からつまみ食いする。スイーツ食べ放題バイキングの常連さん。ていう感じでしょうか?そうそう、彼らの舌は、蜜を吸い取りやすいように筆状になっています。

目白押し・・・・その通りメジロがたくさん寄り添って集まっている状態です。さぁ~この「荒川いきもの生活日記」もこれから、ずーーーと楽しい話題の目白押し!!・・・に出来たらいいな・・・。もちろんがんばります!


庭にみかんを置いたら、メジロが来ます。ぜひ、やってみてください!ご近所の迷惑にならない程度に・・。

駐車場が住処です?~ハクセキレイ~

荒川河川敷で「チチッ・チチッ・チチッ」と鳴きながら、波状に浮いたり沈んだりを繰り返し飛んでいる鳥を見たことありますか?彼らは、セキレイの仲間で目を隠すように黒いラインがある「ハクセキレイ」です。

河川敷にいる、ハクセキレイは、はっきり言って正しいハクセキレイ。ハクセキレイの王道を行っています。なぜかって?最近、街中でもハクセキレイを見かけませんか?特に"駐車場"で!もともと彼らは、海岸や河川敷、水辺や農耕地など、割りと開けた土地で、昆虫・ミミズなどを食べて生活していました。ところが、開発や河川敷の整備などで、開けた生活環境が激減し、泣く泣く(?)駐車場などの開けたところに住むようになったみたいです。やはり人間の影響を受けてしまったのですね・・・・・。

河川敷で、彼らをそぉ~と、じぃ~としばらく観察してみてください。笑えるシーンがきっと訪れます!腰を上下に振りながらチョコチョコと歩く姿自体が可愛くて愛嬌があるのですが、ちょっとオッチョコチョイなのでしょうか、慌てるとコケルのです。石や草に引っかかりつまずいて、気まずそうに周りをキョロキョロ見渡します。人間なら「何でこんなところに石があるんだよっ!」なんて、舌打ちをするのでしょうが、彼らは「テヘ!やっちゃった!」みたいな感じで照れているように見えますよ~!そんな、お茶目なところもありますが、結構やんちゃな面もあるんですよ!特に、同種同士の縄張り争いは壮絶?です。ほかの種類にはやさしいのですがね・・・。

そんな、のどかで厳しい?一日の勤務が終わると、彼らは一目散に都市部の橋桁やビル・街路樹のねぐらに帰ります。てことは、駐車場で一日の勤務をしているハクセキレイは、通勤時間が短いので行き返りが楽なのでしょうか?通勤時間3分!ん~通勤ラッシュを避けているみたいですね!

次回河川敷に行かれたら、のどかな一日の彼らを見てやってください。僕も、年のせいなのか(いや、違う!)時たま歩いていて、けつまずくことがあるのですが、舌打ちしないで、照れてみようかな~~。不気味に見えるでしょうか・・・?


こける数秒前!ではないです。こけずに走り去りました。

ジッとしていられない、落ち着かない~シジュウカラ~

あの暑さがうそのように感じる、過ごしやすい時期になりましたね!自然界では、高山に避暑に行っていたり、国外に避暑に行っていた鳥たちが低山や河川敷・街中にも戻ってくる季節です。そうです!バードウォッチングに最適な季節になるのです!

荒川河川敷の高木の上のこずえから、「ツーチ・ツツピ・ツッ」とか「ツツピーツツピー・ジキジキジキ」と鳴きながら、10秒たりともジッとしていられない小鳥がいたら、シジュウカラです。15cm弱の彼らは、1年中見ることができるのです。
子育てが終わったこの時期に群れを作ります。しかも、他種も混ざった「混群」と呼ばれる群れです。河川敷や街中では、メジロとの混群が見られます。ちょっと中流域や林などに行くと、キツツキの仲間のコゲラとの混群も見られます。混群はいろいろと利点があるのです!それはフィールドでお話しましょう!

彼らは、「まさかこんなところに~?」っていう場所に巣を作ることもあります。街灯のスイッチボックスや排水溝の中とか、ある民家では、逆さに伏せておいた大き目の植木鉢の中からシジュウカラのヒナが巣立っていくのを観察できたそうです。感電したり流されたりと危険があるのに。もうちょっと安全な場所は無かったのですかね~?

オスメスの見分け方ですが、お腹のネクタイ柄の太さで見分けがつきます。写真のように、下腹部の方にまで太く柄のあるのが、オス。細くて途中でなくなっているのが、メス。オスの縄張り争いでは、このネクタイを見せ合い、太い方が勝者となるそうです。やはり、男子たるものはネクタイが必須なのでしょうか?
フィールド仕事が多い昨今、ネクタイ締めていないな~。たまには締めてみようかな~?と思った方も多いのでは?僕も締めようかな!


太目のネクタイ・・でも、ヨダレカケにも見える気がする・・・

キンクロハジロ

そろそろ、荒川を賑わしていた鴨たちも、帰国ラッシュの時季がやってきて、荒川国際空港も大忙しになるのでは?

今年は、特に、キンクロハジロが多く見れた気がします。僕は鴨の仲間の中で、特に好きなのがこの「キンクロハジロ」。いかにも寝起きで不機嫌な目つき。その証拠の後ろ髪のグシャッとついた寝癖。それが、愛くるしいのですが・・・・。

キンクロハジロの歩く姿を見たことがありますか?たぶん、皆さんもないと思います。なぜかって?そもそも、キンクロハジロは、「潜水ガモ」といわれ、足の位置がお尻のほうにあり、歩くことは大の苦手。泳ぎや水中にもぐることに特化した体型なのです。ぜひ、キンクロハジロを見てください!


浮間公園にて