みなさんは、河川敷や道端・空き地に生えている植物を「雑草」と、呼んでいませんか?川や池で獲れるサカナを「クチボソ」と、呼んでませんか?荒川で獲れる魚のハゼを「ダボハゼ」って呼んでませんか?「雑草という名の植物はない」とも言われています。20世紀最高の名言だと僕は思います。生き物すべてに名前があり、生き物すべてに生活があります。このコーナーでは、自然案内人の目線で、荒川の生き物の「生活」をご紹介します。目からうろこが落ちた!……は、保障できませんが、くどくならない程度、飽きない程度に、「荒川いきもの生活日記」をご紹介します。 活動1自然案内人
橋本浩基

水上・空中を制覇しています! ~アメンボ~

 梅雨時期はムシムシして、水が恋しくなりますね!水面をスーイスーイと泳げたらいいなぁ~!と思いませんか?彼らのように・・・・。
 かなり前に、某ラジオ番組で「理科のテストで、飛ぶ虫は次のうちどれですか?と言う問題に、チョウとバッタとカブトムシとアメンボに丸をつけたら、先生から、アメンボは飛ばないよ。と言われました。アメンボって飛ばないのですか?」と言う小学生の質問が流れていました。皆さんは、どう思います?アメンボは、セミの仲間なのです。したがって飛びます。小学生が正しかったのです。
 彼らのイメージは、水面をスーイスーイが普通ですよね?でも、夜になったら彼らが昼間スーイスーイしてたところを見に行ってみると、1匹もいないはず。彼らは夜間飛行を楽しんでいます。明るい街灯や自販機の周りで。

 では、なぜ彼らは水面をスーイスーイ出来るのでしょうか?実は6本の足の先に細い毛がたくさん生えていて、そこに空気がたまり浮くことが出来るのです。そーか!手と足にカツラをつけたら僕もスーイスーイ出来るぞ!ですって・・無理です。沈みます。危険です。やらないでください!
 彼らは、昆虫類が水面に落ちたときの波紋を脚で察知し、近づいてセミ類特有のストロー状のくちばしを獲物に刺し込み、体液を吸うのです。名前の由来の「飴のような甘い匂い」を嗅いでみようと、無闇に握ると自慢の鋭いくちばしでブスッと、やられるので要注意です!

 水・空を自由に生活できるアメンボ・・・ある意味、うらやましいですよね。荒川中流域には、ずんぐりむっくり体型の、シマアメンボがいますよ!


水溜りが出来てもやってきます! 空を飛んでやってきます!

地味で目立たないけど・・・見つけてね! ~ヤマトシジミ~

生き物には地味で目立たないのと、とても派手で目立ってしまいそうな2タイプがいます。地味な生き物でも、オスが派手で、メスが地味なものもいます。荒川河川敷で見かけるチョウの仲間のヤマトシジミはとっても地味です。
名前の由来は至って簡単。ヤマトは、日本という意味ですね。シジミは、貝のシジミでもお分かりになるように、小さいという意味。したがって、日本の小さい蝶、ヤマトシジミになったそうです。

彼らは、飛翔力が弱いため、山里付近や山には少なく、里山や、都会に多くいます。幼虫の食草のカタバミがあるところに多いです。
生き物の世界では、基本的にオスが派手でメスが地味ですよね。カモたちもオスが着飾ったような色合いで、メスはちょっと控えめな色合い、シックと言えばいいでしょうか。ヤマトシジミもオスが派手で、メスが地味。見た目は変わらないぞ!ですって?いえいえ、違いますよ~!
チョウ類の羽は、羽を立てた時に見える側が「裏羽」。見えない側が「表羽」です。メスの表羽は黒褐色で若干の青みがあります。オスは、逆で青色の強い色合いで、若干の黒味があります。裏羽の特徴は、赤みを帯びたシルバーグレイの黒斑点がついています。特に、羽先には大きな斑点があります。

ヤマトシジミとそっくりなのがいて、黒斑点がヤマトシジミより大きく、羽先の二列目の斑点がハート型になっているので、よく見ると区別はつきます。名前はシルビアシジミと言います。この2種が区別できたら、昆虫博士と、名乗れるのでは!!でも、シルビアシジミは、少ないかな・・・?


カタバミにそっくりでしょう?これは、オスの表羽です。

こう見えても恐竜の子孫・・・ ~ニホンカナヘビ~

約2億年前に大繁栄し、約7千万年前絶滅してしまった恐竜たち。その子孫たちが荒川河川敷にも生きています。恐竜は爬虫類で、現在では、トカゲやヘビ、カメが仲間です。

体色が褐色で、長い尾がヘビみたいなので「カナヘビ」。ヘビと名についていますが、日本本土で普通に見られるトカゲの仲間なのです。トカゲやヘビが苦手な方も多いと思います。が、何故か、カバンやベルトになると平気!という方も多いですよね。でも、彼らを見ていると、愛嬌たっぷりのしぐさや表情?をします。
我が家にはニホンカナヘビが1匹いて、よく眺めています。エサを入れると、枝の隙間の寝床から、猛スピードで出てきてエサを食べてしまいます。そのときの顔つきは、確かに恐竜のような感じですが、口の周りを舌でペロペロと舐めまわすしぐさは、わりと愛嬌があり、飽きずに見ていられますよ!ちなみに彼らは、昆虫類を好んで食べます。チョウとかガとか、カマキリ・バッタなど。
彼らの手や足を見てみてください。とても指が長くサッカーのゴールキーパーのように見え、足はしっかりと踏ん張って歩き回ります。やっぱり恐竜に見えますね。最初に体色は褐色と書きましたが、おなか側は、きれいなクリーム色です。恐竜の体色は未だに判明されていませんが、たぶん彼らと同じような色だったのではないでしょうかね?

そんな太古の昔を想像させてくれる彼らも、他の生き物たちのエサになってしまいます。これも野生の食物連鎖なのですね。飼育されて安全な方か、自由気ままだけど食うか食われるかの野生がいいのか。う~ん微妙ですね・・・


鋭い目つき・・・さすが恐竜の子孫!だな~。

結構、トリたちヒトたちの役に立っています! ~カイガラムシ~

荒川河川敷の立ち枯れをしているヨシに、スズメやシジュウカラ・カワラヒワなどの小鳥がしがみつくようにくっつき、一心不乱に何かをついばんでいるところを見たことがありますか?実は冬の時期に昆虫を食べているのです。これがとても貴重なタンパク源になるのです。

「ビワコカタカイガラモドキ」という名前から、みなさんはどんな生き物を想像しますか?巻き貝の仲間?そんな感じですよね?彼らは、カイガラムシの仲間です。貝殻のような殻を屋根のように覆い、その下で生活しているのです。カイガラムシの仲間は、日本に土着している種類で400種とも言われている大所帯です。半翅目(はんしもく)に分類されていてセミやカメムシに近い昆虫です。

ヨシの茎にへばりつくような茶色い物体が彼らの本体です。周りの白い粉状のものは、彼らの排泄物。特に、匂いもしないし、茎を覆うタケノコの皮のようなもの(葉鞘)の下に隠れているので、一見、見つけにくいのですが、トリたちにはすぐに居場所がわかってしまうのです。鳥ってすごいですよね。

カイガラムシは鳥だけではなく、昔からヒトもお世話になっています。子どもたちはレコード盤というものを知っていますか?カイガラムシの分泌物から天然樹脂ができ、それがレコード盤に加工されていたのです。また、気持ち悪くなったらごめんなさい!ハムなどの着色料にも使われているのです。もう、ハムなんか食べるか!って、言わないでくださいね!
どうですか、「ビワコカタカイガラモドキ」。見に行ってみたくなりましたか?


どの茎にもいるわけではないのでよく探してください!

気分は名探偵?自然界の謎解きに挑戦! ~フィールドサイン~

映画の名セリフ、「事件は現場で起きている!」。正に荒川河川敷でも、毎日のように生き物の事件が起きています。殺害、落とし物、忘れ物、夜中の徘徊などなど。今回は、ちょっと話題を変えて、生き物の残した跡を探す荒川河川敷の楽しみ方をご紹介いたします。

フィールドサインとよく言いますが、『生き物がここにいた。生き物がここで生活をしていた証拠』つまり、生き物の生活の痕跡のことを言います。殺害とか徘徊とか、ちょっと怖い言い回しですが、殺害は捕食、徘徊は行動、と思ってください。
では、フィールドサインにはどんなものがあるかと言いますと、「食痕」は捕食し食べた後です。「落とし物」は、糞などの排泄物、あるいは鳥の羽です。「忘れ物」は脱皮殻や繭、蛹から抜け出たものです。「足跡」は生き物が行動した跡です。荒川に行ったら、そのようなものを見つけてください。見つかったら、物語風に、あるいは5W1Hを使いニュース解説風とか、まるっきり自由に考え名探偵になって推理してください。正解を当てるのではなく、よく観察し自分なりに、自然界の不思議に挑戦するのです。

例えば、写真のようなフィールドサインを見つけたとします。
葉っぱに不思議な跡が有ります。よく見ると、段々と筋が太くなっています。しかも、筋の模様が統一されていない。何枚もの葉っぱに同じようなものが有るけどみんな違う模様になっているのです。そうか謎が解けた!犯行時間は夜です。街灯がなく目撃者もいないからです。犯人は先のとがったもので、葉っぱに傷をつけたのです。生き物は道具を使わないので凶器は爪でしょう。爪がとがって夜に行動する生き物はたくさんいるが、犯人は子猫です。犯行動機は風で動く葉っぱが気になり、無性にじゃれつきたくなったのです。
というような感じで子ども達と楽しんでみてください。ちなみに、正解は「ジカキムシ」とも呼ばれています。犯人は、ハモグリバエの仲間かハモグリバチの仲間の幼虫が、葉っぱの中を食べ進んだ食痕です。成長するにつれ、筋の跡も太くなるのです。英語では「葉っぱの炭鉱夫」と呼ばれています。いつか違うフィールドサインもご紹介いたします。


最後は、葉っぱに穴を開け飛んでいきます

上流からの流れ者? ~ヤマカガシ~

荒川にも猛毒を持った生き物もいます。皆さんは、荒川の猛毒の生き物というと、何を思い浮かべますか?そうですね、ほとんどの方は「マムシ」とか、「スズメバチ」あるいは、「ムカデ」ですよね。でも、もっと怖いのは、「ヤマカガシ」という、ヘビの仲間です。
「カガシ」とは、古語で「ヘビ」の意味。山に棲むヘビという意味ですが、実際は里山などの水田や水辺に棲んでいます。なので、ヒキガエル・トノサマガエルなどのカエルが主食。サカナも好物だとか。普通、ヘビの好物は、ネズミと思いますが、ネズミは食べないようです。

さて、ヤマカガシが怖い理由は、1974年までは、「毒蛇」とは思われていなかったのです。1974年に側溝に落ちてしまったヤマカガシを、かわいそうと思った中学生が、ヤマカガシを助けたのですが、ヤマカガシにかまれてしまったのです。恩を毒で返してしまったのでしょうかね・・・・。病院で消毒だけしてもらって、帰宅したのですがその夜、亡くなりました。
その後、数名の犠牲者が出て、ヤマカガシにも毒があると確認できました。やっと、数年前に解毒剤ができたのですが、まだ、各病院に装備されているわけではないので、噛まれたら危険なのです。
ヤマカガシは、奥歯から毒液を注入するのと、毒液を飛ばすそうです。しかも、相手の目を狙うそうです。目に入ってしまうと失明してしまうほどです。先にヒキガエルを食べると書きましたよね。ヒキガエルにも毒があり、その毒を蓄積して自分の毒にしているのがわかっています。

僕も何度か、荒川河川敷でヤマカガシを目撃しています。台風の増水で上流から流れてきたと思います。とてもおとなしいヘビで、自ら人を襲うことはありませんが、不用意に触ったり、草むらに入り込んだときに噛まれてしまうのです。秋が交尾期で、7月に2~40個ぐらいの卵を産みます。この時期はとても気が立っているので、要注意です。
よく、ヘビの脱皮殻を財布に入れておくと、お金が貯まる、といわれていますよね。僕の財布にも、アオダイショウの脱皮殻が入っています。貯まるかどうかの実験中ですが・・・・未だ、実験が成功にいたっていません!!皆さんも実験してみてください!


赤と黒の色は「毒をもっているぞ!」という、生き物からの警告サインです!

いつまでも子どもに人気No.1!~ダンゴムシ~ 

皆さんも、かなり彼らのお世話になって遊んだと思います。落ち葉の下や石の下にうごめく彼らに・・・。触ると丸まり団子みたいになる、そうです、「ダンゴムシ」です。
正式には、オカダンゴムシという名がある彼らのことを、ほとんどの人は知っていると思います。だから思ってもいないでしょうが、彼らは外来種です。明治時代にヨーロッパから、輸入品にくっついて日本に来たといわれています。びっくりでしょう~?

ある時期、僕は学童保育の手伝いをしていました。学校から学童に来る道すがら寄り道してるのか、なかなか子ども達がやって来ません。やっと来たかと思うと、子ども達は(特に女の子)大事そうに何かを握り締めています。「飴玉でも持っているの?」と聞くと、「形は同じだけど違うよ」と、手の中を見せてくれました。ダンゴムシが大量に窒息するかのごとくギュウギュウ詰めになっていました・・・。毎日ダンゴムシを捕ってきては、ホールの中で歩く姿を見て楽しんでいるのです。認知度、人気度はNo.1ですな!僕も学童では人気No.1!だったかな・・・?

「ムシ」と名についていますが、彼らはカニ・エビに近い仲間です。一番近い生き物は、ワラジムシやフナムシです。子ども達に次の質問をします。昆虫の足は何本でしたっけ? すると、えっ?7本? 生き物に奇数の本数はないよ~。いるとしたら、唐傘お化けだけかもよ!なんて会話になります。では、オカダンゴムシの足の数は?奇数じゃないですよ!そうです。14本が正解!
ならば、オスとメスの違いは? メスには黄色(白い個体もいる)の斑点が背中についています。そこが、オスメスを見分けるポイントになります。

同じ仲間といっても、ワラジムシは丸まりません! 力ずくで丸めようとすると、プチっと音がして、体が真っ二つになっちゃいますから気をつけてくださいね!


なんか哀愁が漂っていませんか?

名前の由来は・・・怖いです~クビキリギス~

ここ数日、本当に寒くなりましたね。荒川河川敷の秋は短かった気がします。鳴く虫たちの演奏会も終焉に近づいてきた今日この頃ですね。でも、まだしばらくは河川敷でも、コオロギ・バッタ・キリギリスの仲間たちには会えます!
今回は、先週、荒川河川敷で出会った、ちょっと今風な色彩のキリギリスの仲間をご紹介します。 ピンクです。なんと、体色がピンクです!!普通、バッタやキリギリスの体色は緑か茶褐色ですよね?しつこいですが、ピンクでした。
以前、新聞にピンク色のキリギリスの仲間の記事が載っていました。「ピンク色に色素が変わっている個体もいるのか・・・逢ってみたいな」と思っていたら、逢えました!!

彼の名前は「クビキリギス」。クビキリギス自体は、どこにでもいて極々普通に見られるのですが、ピンクは初めて!「マジっすか?」と心の中で叫んでしまいました。バッタ・キリギリスの体色は、生まれた環境で決まります。湿り気のある草地で生まれた固体は緑色、乾燥した草地で生まれた固体は茶褐色、といわれています。乾燥したところには、枯葉の混ざる率が多く、緑色の体色だと目立ちすぎて外敵に襲われやすくなるので、防衛手段で体色変化が起こるといわれています。ピンクにどんな環境で生まれたんでしょうか?もちろん、カエルと違い、周りの色に合わせ体色を変えることはできません。緑なら一生緑のままです。色が周りの環境で変わるのも、なんだか大変そうですよね・・・。人もよく顔色が変わる人もいますが・・・。

キリギリスの仲間は雑食性です。だから、鋭い大顎を持っています。痛いですよ~、噛まれると!痛くて痛くて、離そうとすると首が取れてしまう。でもまだ取れた首は噛み付いている・・・・・。
怖いでしょう?首が切れても噛み続けるキリギリス・・・。だからクビキリギスと命名されました。

成虫は越冬して、4月ころから「ジーーー」と鳴き始めます。今度、彼らの顔に注目してください。口の周りが赤いねずみ男に似ています。口紅をつけた、ねずみ男。


口の周りが赤いので、チスイバッタというあだ名があります。

壁をチョロチョロ~ニホンヤモリ~

カベチョロって呼ばれている生き物をご存知ですか?夜、民家の壁をチョロチョロ歩き回り、ガやクモなどを好んで食べる生き物です。なので、家を守っているかのように見えるので、「ヤモリ」と呼ばれています。

荒川河川敷でも見られる「ニホンヤモリ」は、10~14cmぐらいの小型の爬虫類です。とても臆病でつぶらな瞳はかわいいですよ~!

では、何故、彼らは壁を歩けるのでしょうか?実は、彼らの足裏は写真のように「ひだひだ」になっています。その、ひだは吸盤の役目があり壁などに吸い付くのです。だから、高い垂直の壁もなんのその、チョロチョロできるのです!

彼らの、その姿も最近はあまり見れなくなりましたね。家庭で彼らのえさとなる、ガやハエ・クモなどを、「キャーーッッ!虫がいる!!」って、殺虫剤をシュー・シューと吹きかける。民家の周りの食料がなくなる。すると、食いはぐれをしてしまう。ならば食料を求め旅に出よう!と、放浪のたびに出たから、彼らを見かけなくなったのではないでしょうか?今まで家を守ってくれていたニホンヤモリ、今度は僕たちが守ってあげましょう!そうそう、小型のゴキブリも食べてくれますよ!
ちなみに、井戸を守る「イモリ類」は、爬虫類ではなくカエルなどと同じ両生類です。

我が家に1匹、荒川で保護?したニホンヤモリ(シモって名前です。)がいます。見ていると飽きません。あっ・・・こんな時間だ!!シモの食糧確保に行かなくちゃ!


サッカーのゴールキーパーの手みたいな感じでしょう?我が家のシモです。

カマキリ

猛暑猛暑とはいえ、自然界には確実に秋は近づいてきている・・・様な気はします。夜鳴きゼミの声に混じり、コオロギたちの鳴き声が混じり始めている今日この頃ですね!

秋の代表といえば、なんと言っても「カマキリ」だと思いませんか?荒川では、オオカマキリ・ハラビロカマキリ・チョウセンカマキリ・コカマキリが生きています。コカマキリといっても、子どものカマキリではなく、カマキリ類の仲間です。彼らはとてもおしゃれ。鎌の内側にフランス国旗のような、トリコロール柄があります。見えないところのおしゃれは、小粋な江戸文化かな?チョウセンカマキリは、鎌の付け根にオレンジ色がついていて、オオカマキリには黄色の印。ここも、見分けのポイントです。ちなみに、チョウセンカマキリは「キムチ色」、オオカマキリは「タクワン色」と覚えましょう!

僕は、本当にカマキリのオスに生まれなくてよかったと思います。なぜ?って?だって、もうすぐメスのお腹に入っちゃうんですよ・・・!交尾後、相手のメスに食べられてしまうのですよっ!それに、卵塊から200匹ぐらい子どもが生まれるけど、生き残れるのは1~2匹・・・。トカゲや鳥に食べられてしまうのです。人間でよかったでしょう?!

そんなカマキリですが、お茶目な表情もたまに見せてくれます。写真のカマキリは「うん?何か用ですか?」て、表情に見えませんか?それに、夜、カマキリを見てください。特に目玉に注目!サングラスをかけたように、黒くなっています!この謎は、フィールドでお話しましょう!
種類によって、卵塊の形も違うので調べてみてください。オオカマキリは、小さなシュークリームみたいですよ!


セミ

今年の夏は、なんか違う気がしてならないのです・・・・・。アブラゼミが少ないような気がします。しかも、少し小ぶりなような気もしますが、皆さんはどう思いますか・・・・?僕の気のせいでしょうかね・・・?でも、街中を歩いていると、夜中でも、セミの声がします。そのほとんどが「ミンミンゼミ」。

昆虫には、背中に「光」を感じる器官があり、そこで光を感じると日中だと認識し、鳴くのです。アブラゼミも鳴いていますが、ミンミンゼミも鳴いています。夜鳴きゼミですかね?
セミは日本に32種。荒川では、アブラゼミ・ミンミンゼミ・クマゼミ・ツクツクボウシ・ニイニイゼミがよく見かけられます。こんな狭い日本で32種もいるのですよ!えつ!「広大なヨーロッパでは、さぞ、その種類は多いいのでしょうね。」って?なんのなんの、ヨーロッパでは、たったの2種類ぐらいだそうです。日本はまさに、セミ王国なのです。しかも、一般的な「アブラゼミ」は、諸外国では人気者!なぜかというと、羽が茶色いからです。羽が透明な種がほとんどのセミの中で、アブラゼミはスーパーモデル?なのです。

ミンミンゼミは、「ミーンミーン」と鳴きます。アブラゼミは「アブラーアブラー」とは鳴きませんよね。アブラゼミの名前の由来は、鳴き声が「トンカツやテンプラを揚げる音」に似ているからだそうです。今、テンプラやトンカツを食べている方、アブラゼミを思い出したら・・・ごめんなさい。
まだまだ、暑い日が続き、セミたちも元気に鳴いています!セミたち(オス)のラブソングを聴いてやってください!


ナガコガネグモ

地震グモって知っていますか?地震を予知するクモ?・・・残念!違います。触ると巣を大きく揺すり地震で揺れているように見えるのです。荒川河川敷にもたくさんいます。今の時期なら普通に見られます。大人の目線よりかなり低いところ(腰より下ぐらい)に巣を張っています。子ども目線で捜してください!彼らの名前は、ナガコガネグモ。

白と黒と黄色の横縞模様がわりとおしゃれ?なクモです。ナガコガネグモは普通にみかけるが、とてもそっくりなコガネグモは荒川河川敷(都内)では希少種です。コガネグモの方が丸っこいので区別はつきやすいですよ!ナガコガネグモは、なんと!卵のうの中に、800~1500個も生むそうです。卵のうの中で1回脱皮し、越冬して翌年の6月ごろに、卵のうからクモの子を散らしたように・・・の語源のとおりに出て行きます。

地震グモ・・・皆さん、ぜひ彼らを見つけたら、そ~っと、ナガコガネグモに触れてみてください。ものすごい勢いで巣網を揺らします。「やめてくれ~っ!さわらないでくれ~っ!」て、叫んでいるように揺らします。結構、楽しめますよ。でも、彼らにとっては、「揺らす」という行為は、敵から身を守るための「威嚇行為」なのです。必死なのです。防御をしているのです!なので、適度に楽しんでくださいね。あまり、揺らさせると、逃亡しますよ!そうそう、うちの近くにナガコガネグモが1頭いまして、毎朝散歩がてら2回を限度に、揺れてもらっています。


ナガコガネグモ